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「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

川勝平太、全国知事会は烏合の衆、出席に値しないとまで発言

2009-10-14 21:14:00 | 川勝知事公約寸評
昨日の会見の後半部分。
まるで授業についていけない生徒が登校拒否をするかのように、川勝平太は同会見で、全国知事会を、「中身は烏合の衆と言っていい」「器が小さい」「一緒に行動を伴にすることすらできない」「出席するに値しない」などと痛烈に批判、前半の空港問題でのおどおどした物言いとは打って変わってよどみなく持論を展開した。
今日の各紙のローカル面ではこちらの方が大きく報じられていたのだが、
「新しい知事連合を作る時」などとまで主張した上で、小松など空港の就航先との連携は非常に重要などと自分勝手な言い分。
これじゃ知事会についていけないなと思わせたのが国の出先機関廃止問題。
川勝のロジックはこうだ。
国の出先機関は必要だ。知事会の廃止論に賛成しない。なぜならば出先機関がなくなったら国に直接の陳情合戦になるから。
しかし、国の出先機関廃止は国は国の役割を、地方は地方の役割をという分権論の中から出たもの。
前提を踏まえずに陳情などという現状の延長上でいきなり必要論に傾くというのはお粗末である。

独自の知事連合の構想を「まだどなたにも話していません」「県知事の3分の2と親しい」としつつ、「必ず共鳴してくださる方はいらっしゃると思っている」との自信だが、現実に彼についていく知事がはたしているのか?私はいないと思っている。川勝に付いて何の理も利もない。
まあ、勝手にやったらと各知事も思っているのではないだろうか。
そういえば、似たような奇をてらった「せんたく」http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/270.html#readmoreなる烏合の衆は今どうなったのだろう。
一刻も早く搭乗率保証を廃止とぶち上げて未だ見通し立たずの二の舞にならないように、まあ頑張ってみたら、お手並み拝見するよ、というところか。
ただし、本来取り組むべき所をおろそかにしないでほしいものだが、医療・福祉には相変わらず興味がないようで、浮「ところだ。

川勝平太記者会見、隠蔽行為免責のための空港部廃止を露呈のお粗末

2009-10-13 21:24:00 | 川勝知事公約寸評
今日の川勝記者会見。
マスコミは知事が無断伐採問題で、「処分というのは一切考えません」という前回の会見での考え方を変えたかのように報じているが、これは早計である。

記者の無断伐採に対する前回の処分発言の説明を求められ、
「これは明らかに故意、と、思われても仕方のないような過失であったと・・・」
と、一見前向きに取れる発言があったのは事実。
しかし、その直後の、記者からの処分の考えを修正するのかとの質問に、

知事)「基本的に、あの~、私の今の理解では、3月開港に向けて、え~、担当の方々の、え~、やむを得ないところ、手続きを簡略化する形にならざるを得ないほど、追い詰められていたと、いうところまでは把握しております。
まあ、したがって、え~、それが故意であったか過失であったかはおきまして、え~、そのような、日程が限定された中で、仕事を終えるという職責を負わされた、あ~、ことに、照らせば、ま、これは、組織の中での、え~職責を果たすという、え~、そういうことで、え~、あるとすればですね、え~、個人の責任を問うことに至らないな、というふうに・・・。」
とあいまいに答えたため、以下の展開に。

記者)「結局どちらなんでしょうか?」

知事)「今調べております。」

記者)「調べた結果判断するということなんでしょうか?」

知事)「そうですね。やはり、きっちりと事実を把握いたしまして、え~その、事実に即して、それなりの責任も出てくるでしょうから。
え~、あの~、人様の土地のものを、伐採したということで、これは謝罪しなくちゃなりませんし、これが事実だといたしますれば。
そして補償しなくてはなりませんから。そうした、責任というのは事態の把握に、え~基づいて、そういうこと以上はいま申し上げられ・・・(聞き取れないほどのトーンダウン)。」

記者)「いまお聞きしてると無断伐採した行為そのものに対する処分を検討されるようなんですけれども、知事が情報公開を最も大事だとおっしゃっているのは私も同意なんですが、隠したという行為、知事がこの前おっしゃったように、組織の歯車の中で隠したとすれば、その組織自体がおかしい、なぜ隠さなきゃいけないという力が作用したのか、そこに問題があると思うんですけど、ですからそこを処分の対象から外すということは知事の普段おっしゃっていることと相反するような気がするんですが、その点はどうでしょうか。」

知事)(必見!にやつきながら)「もう、空港部はございません。」

記者)「しかし、なくなったからそれで処分しないというのも、なかなか県民の考え、一般的な発想からずれてるのかなあと思いますが。」
との追及には、自己中な空港部擁護の言い訳に終始。
最後は、空港部廃止で隠ぺい問題のけじめはつけた、として記者を押し切ったのである。
さもありなん。処分どころか、空港部廃止で空港部長から県理事になった岩崎氏は四月までは空港部長代理。隠ぺいの責任者がわずか半年余りでツーステップアップである。
空港部廃止が何のため誰のためであったのかが分かろうというものだ。

さらに、これで終わらないのが川勝平太。
別の記者から、無断伐採の件については調査をした結果、重過失以上の過失や故意があると確認できた場合は職員の処分をすることもあり得るということでよろしいかとの確認質問に対して、
何と15秒程度の長い沈黙の後、「結果が出てから、調査の結果が出てから答えます」と逃げる始末。結局、したくないというのが本音であることは一目瞭然である。

ダメ押しは副知事問題。
副知事人選問題を問われ、
いまや二人の副知事(両名とも元県職員)とハネムーンなどと臆面もなく語り、今替えるつもりはないとまで明言。

石川県政二代目襲名というべき代替わりの態様である。
しかも(二代目は初代に劣るのが常とはいえ)倫理感は、これでも元教育者かというくらい劣悪である上に、行政能力ははるかに劣後。
いまや役人天国と化している。
これでは、石川よりましという言葉も、いずれ変わるかもしれない。

単なる犯罪行為では処分しないという川勝平太の品性

2009-10-05 18:43:00 | 川勝知事公約寸評
品性下劣とは彼のためにあるのではないかと思うような記者会見。
空港脇の私有地の無断伐採について、知事川勝平太は記者会見で個々の職員の処分について、「処分というのは一切考えません」とまで明言した。
しかもその理由は、「システムの中で動いたことだから」「その立場に立っている方がそこの歯車を回すために行ったことだから」とのこと。
組織のために組織的にやったことなら犯罪であっても処分なんてできない、という意識なのだろうが、これでは犯罪の助長だ。目的のためなら何でもありなのか。
あの、石川嘉延ですら職員に過失が認められれば形だけであっても処分は行ったというのに。
正直といえば正直だが、とても上に立つ人格ではないことは明白だ。

さらに、地権者が主張の1月に境界を確認したとの事実確認を記者から問われても、聞いていない、と新聞報道の事実確認すらしていないことを露呈。
こんな状況で、処分は考えてない、などというのは職責に耐えうる能力の欠如(無能)をさらけ出している。

8月に誤伐採の情報を知事自ら入手しながら公表しなかったことについても、事実かどうか分からなかったからと逃げた上、9月14日付けで地権者の代理人である弁護士から申入書を受けた時点で初めて知ったと答弁。
ならばなぜそのときに公表しなかったのかとの追及には「地権者の弁護士が人を介して渡され、その介した人に答えればいいといったので」と意味不明な理由で逃げようとしたのに対し、結果的には隠ぺいではないのかといわれ、「何を公表すればよかった、(一瞬言葉に詰まる)、んでしょうか」「あなたも私の立場になればそうされると思う」などと逆切れ、ついに明確な理由は示されなかった。
川勝は、少なくとも私は地権者との信頼関係は築くことができたと冒頭に述べた上で、議会終了後、地権者の言い分と県側の説明の齟齬について調査を自ら行うとのことだが、法令とその法令に基づいた事務手順などの基礎知識に無能な人間がいくら調査といっても無理がある。
双方の意見を聞いてどちらが信用できるとかいうレベルのあいまいなグレーの決着で済まそうというのだろうか。
これでは時間の無駄だ。

先週の週刊ダイヤモンドの知事選挙結果にみる絶対得票率ランキングでは47都道府県中37位の23.99%の得票率という少数支持の川勝平太。
期待も少ない上にこのようなことを続けていたら県政そのものが見放されてしまう。
早くお辞めになって長野にお帰りいただき御専門の経済史にいそしんでいてもらいたいものだ。

試験で出るところを教えてくれれば、頑張りようもある?本当に教育者だったのか川勝平太

2009-09-30 22:12:00 | 川勝知事公約寸評
以前にもその姿勢に疑問を呈した「静岡県の情報公開度を4年以内に全国1位にします。」との川勝平太公約。
彼の議会での発言によってその疑問はさらに深まった。

こともあろうか、
情報公開の公約の具体的な実行計画について聞かれた川勝知事、
全国市民オンブズマンの評価指標(情報公開請求事項)が毎年変わっていることを理由に、
「え~、指標が、一定でなければランキングも上下する、ということなので、いつも同じ、え~、指標で、え~、評価されるということであれば頑張りようもありますけれども、なかなか難しい面もあるかな、というふうには感じております」などと、答弁。
さらに、
「全国市民オンブズマンの、え~、公開にかかわる指標が、あ~、え~、移るということにおいて、今年度公表されたものと同じ指標であれば、それに関する公開は全部トップにしたいと思っておりますけれども、え~、相手のあることなので、え~、少なくとも10位以内にはもっていきたい」と、川勝節とはほど遠い、しどろもどろ答弁。
事前にどういう指標で評価するのか教えてくれなきゃ頑張というのは、まるで試験問題で出るところを事前に教えてもらわないと試験勉強に頑張れないというのと同じ。

情報公開は、説明責任、県政の監視と県民の信頼の確保、県政への参加という県の情報公開条例にも明記されている目的のために行うべきものであって、全国市民オンブズマンの評価のために行うべきものではない。
やむを得ない理由のあるもの以外すべて公開するという姿勢があれば、なぜ順位の1位、10位にこだわる必要があろう。
結果は必ず付いてくるものだ。

そもそも、(見知らぬ者や知人だけでなく親兄弟、友人、上司、部下含めて)他人の評価で、自らが道理の上からなすべき目的とそのための行動が変わるということはあってはならない。あったとしたらそれは自分という人間の死に等しい。
吉田松陰曰く「汝は汝たり、我は我たり。人こそ如何とも謂へ。吾願くは諸君と志を励まし、士道を講究し、恒心を練磨し、其武道武義をして武門武士の名に負くことなからしめば、滅死すと雖も萬々遺憾あることなし」
メジャーなところでは、勝海舟の「行藏は我に存す、毀譽は他人の主張、我に與からず我に関せずと存候」という方が分かりやすいかもしれない。
何のために事をなすのかを見失ってはならないのである。
さらに、「君子は何事に臨みても理に合ふか合ぬかと考て、然る後是を行ふ。小人は何事に臨みても利になるかならぬかと考て、然る後是を行ふ。」の如く、
情報公開をいかなる理の下に行うべきかを知っているなら、冒頭の知事答弁のような恥ずかしい考えは出ようはずもないのである。
ゆえに、少なくとも私の評価としては、川勝平太、指導者としても教育者としても失格と評さざるを得ない。

川勝平太、空港は4つの柱の一つだが医療・福祉は私のカラーではない

2009-09-09 20:10:00 | 川勝知事公約寸評
10年ぶりの高額補正318億円。一方、税収減のため、330億円を借金(75%が交付税措置)で賄う国民負担先送り構造。
川勝カラーを出した補正予算だが、川勝平太自身が「地震、雇用、観光、空港の4つの柱が私のカラー」と言ってのけたとおり、医療福祉目的の事業費は「新型インフルエンザ対策関連事業費」の2,190万円のみ。
一方で静岡空港に増発されるバスを運行するバス会社の採算割れ補てんに4,800万円の予算を盛り込むなど「富士山静岡空港魅力向上推進事業費」名目だけで1億円もの空港のための予算をつけた。バス保障?まるで搭乗率保証と変わらない企業への損失補てんじゃないか。
だいたいが、当初予算で52億円(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/457.html)も空港予算をとりながら、さらに上乗せるとは呆れるばかり。
人工呼吸器(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/465.html)が何台整備できることか。
是非、彼が公約した無駄排除のための「事業の仕分け」の対象として、費用対効果を説明してもらいたいものだ。
さらに問題は、彼の考え方だ。
川勝「国から与えられたお金はできる限り全部使うよう指示した。これにブレーキがかかる時には体を張るというとおかしいが、全力で取り組む」(読売新聞朝刊)と民主党新政権が国のばらまき予算の執行を差し止める動きをけん制

彼の公約「予算を使い切る単年度主義を改め、各部局が予算を効率よく使うことで予算が余った場合評価する制度を導入します」という理念はどこに行ったのか。

新卒の学生らを雇用して県内の大学などをめぐるキャラバン隊を編成し「僕らの空港を使おうキャンペーン」の展開し雇用効果実数74人(延べ2,249人)というのも明らかに施策の優先順を誤っている。ばらまきの典型だろう。

今期待されるのは新政権のみ。
借金だらけの国・地方に無駄に使ってよいお金などない。
速やかに、執行を停止すべきである。