「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

ハコモノ白紙見直し公約はどこへ、この御時世にコンベンション施設建設

2010-11-29 21:21:00 | 川勝知事公約寸評
川勝平太の知事選マニュフェスト
「税金は一円たりとも無駄にしません!」
として
「ハコモノ建設計画は白紙とし、1 年以内に必要性をゼロベースで見直します。
そのために、県民目線でハコモノの費用対効果をチェックします。」
と公約した。

ところが、今日、沼津市内にコンベンション施設を沼津市や民間事業者とともに建設する協定にあっさり調印。
上述公約はどこに行ったのか。
県が受け持つのは会議場というが、空港でさえでたらめとはいえ費用対効果を検証し公表したが、今回は費用対効果の公表・チェックもなし。
一体年間どの程度の利用を見込んでいるのだろう。
維持費は年間いくらでどういう効果を見込んでいるのか。
そもそも県民のどの程度が理解し納得しているのか。

結局今までと何も変わらない。

こういう施設建設の目的の一つが管理を口実にした役人の天下りャXト。
赤字垂れ流し施設維持の一環で役人OBを肥えさせるだけで終わりそうだ。

県、懲りずに骨抜き事業仕分け第二幕へ

2010-06-17 21:51:00 | 川勝知事公約寸評
国の事業仕分け第二段が注目され好評を博したのに気を良くしてか、県も事業仕分け第二段を9月4日、5日に行うと発表した。

とかく日本一であるとか日本初とかいう言葉を気にする静岡県が今回命名したのが「静岡方式の事業仕分け」。
静岡県独自の工夫を加えたと自慢するが、中身は昨年よりも骨抜き色が強いものとなっている。
まず、昨年の事業仕分けであるが、以下の記事が的確に評価している。
「県が「30億円余りの財源をねん出した」と主張する昨年度の仕分けでは「不要」とされながら名称を変えて復活した事業もあり、実質的な予算削減額はわずかだった。」(6月17日:産経ニュース)
当ブログでもこの県による誤魔化しは取り上げた。http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/505.html
要するに看板の架け替えであり、負を清算したとみせかけ成果として宣伝し、その裏で同様の負の構造をまんまと存続させる詐欺的手法である。
実際昨年の仕分けで唯一名実ともに廃止になったhttp://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/538.htmlとされた「県庁新聞」でさえ、実は廃止ではなく「みんなの馬力」としう電子版で生き残っているらしい。
作成に携わる職員を遊ばせておくわけにもいかないからだろうが、仕分けとは一体何だったのか考えさせられる現実だ。

加えて、あるNPO法人の冊子の記事では昨年の仕分けの様子について「県職員らの建てた筋書き通りに展開しただけ」とか「県職員は肝心な情報を隠し、嘘に近い発言をしても、コーディネーター、仕分け人とも疑う余地はなく」などと評される始末である。

さて、その第二幕の独自の工夫の「静岡方式」であるが、昨年の県民委員の検討に懲りたのか、昨年のメンバー構成に加え県が依頼した「有識者」を加えるという。
これが工夫か?と思うのだが、役人にとっては工夫だそうだ。
次に費用対効果の評価になじまないという理由での文化、教育、学術にかかわる事業は対象外というのも工夫だそうだが、前記産経ニュースにも書かれているが、これによって金食い虫の県の抱えの舞台件p団SPACも対象外、ハコモノの象徴複合文化施設グランシップも対象外、本当に聖域のままでいいのか疑問だ。
もう一つの工夫の業務棚卸表の活用というのは、何のことはない、分かりやすくいえば県が作成した表に基づき県自身が仕分け事業を選定しますというものだが、事業選定からして公募にした方が公正というものだ。

事業仕分けを事業仕分けしたらという声が国の仕分けに対する評価であったが、静岡県の事業仕分けの方がその必要性が高いというべきであろう。



改革進む大阪府と時代に取り残される静岡県

2010-05-25 21:49:00 | 川勝知事公約寸評
大阪府の予算の情報公開がすごいというので府のホームページから予算編成@\算編成過程公表内容平成22年度をクリックしてさらに追っていくとやはり「すごい」の一言が出てしまう詳細な情報が公開されていた。

予算要求の段階の積算根拠から段階を踏んだ査定の状況まで、それこそ個々の予算がどのようにしてその金額になったのか、どこの段階(知事、部長、・・)でその予算が削られたり復活したのかなど、事細かに公表されているのだ。
よほど結果に自信がなければ公表できない内容だ。
一方の静岡県のホームページでは、平成22年度予算についてはその「概要」だけしか掲載されていない。
毎年毎年、誰のため、何のためにやっているかを考えることなく漫然と前例踏襲で仕事をしている財政部局の姿勢を象徴している。
県の政策経費を査定する財政部局がこの有様だから各部局も本音では大胆な改革には消極的で、やることと言えば事業仕分けで廃止したはずの事業を名前を変えて新規事業にする誤魔化しや組織の名前を変えて改革気分に浸る自己欺瞞で取り繕うのが精いっぱいだ。

もちろん静岡県でも予算編成過程の情報の一部は公文書として残っている範囲で公文書開示請求によって入手できるが、日数もかかる上に有料だ。

川勝は公約で情報公開日本一にすると言ったが、未だに全くやる気も感じられない。
自身の公約も、担当部局のおおむね達成した(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/568.html)という報告に浮かれてこれでお仕舞という気持ちなのだろう。

やはりこの差はトップの能力・姿勢の違いに尽きる。

厚顔無恥の極み、マニュフェストはおおむね達成したとのたまう川勝平太

2010-04-12 19:39:00 | 川勝知事公約寸評
「現行の片務的な搭乗率保証制度については、そのあり方を平成21年度以内に見直します。」(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/426.html)は提言どおり実施済み???

今日の知事会見で川勝平太の満面の笑みで「マニュフェスト項目の95%について実施または進行中とすることができた」「おおむね達成した」という厚顔無恥な発表があった。

95%の中には、実施済みだけではなく、進行中や検討中も含まれているという無茶苦茶なものだが、冒頭のたわごとに象徴されるような厚顔無恥ぶりがさく裂した。
さすがにこの発表に、「はいそうですか」とはいかず、質問が相次いだ。
冒頭の搭乗率保証見直しについて実施済みと判定が甘いのではという記者の質問に、JALが左前になってつぶれると7月時点で予想できなかった、覚書の精神にのっとって最大限の努力をした、とわけのわからない言い訳。できたかできないかが問題なのに努力したかしないかが実施済みと何の関係があるのか。努力を(実施)したということなのか?異次元の感覚だ。

さすがにこれに違和感をもった記者の「これは知事自身の評価か」という質問には。
やっぱりというか、この評価は担当部局が行ったものを積み上げただけ、と判明したのだが、役人に飲み込まれた川勝らしく、自身もチーム川勝(役人)と同じように95%とみていると擁護した。この発言は、自身も役人同様愚かですというっているに等しい。やはり愚王http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/530.htmlだ。

さらに95%というのは95点という意味ではないですよねと別の記者に念を押されて、さすがにこれは認めたものの、知事ご自身の点数はと聞かれ、自らは控えたい、その評価はお任せするとした。
しかし、「より客観的な評価のためのシステムは考えていないのか。外部評価は?」という記者の質問への「必要性も感じていなかった」「外部評価委員会というものを今設ける準備はしておりません」という回答にはたまげた。
マニュフェスト自体に「年に一度、外部の専門家よるマニフェスト評価委員会を開催し、進捗度をチェックし、公開します。」と公約していたことすら忘れていたのだ。
会見の後半でこのことに気付いた役人に指摘され「年に1回は検討してまいりたい」と発言を修正したが、・・・
これでは役人におんぶに抱っこも仕方ない。

情報公開http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/433.htmlは日本一どころか隠蔽体質変わらず。
天下り廃止http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/427.htmlも民主党政権の先行した誤魔化しで存続。
税金は1円たりとも無駄にしませんどころか、次世代に借金返済をつけ回して観光旅行者に税金ばらまき三昧。

95%達成などと、よくも言えたものだ。

川勝平太、文化人らしく?2月23日を富士山の日に

2009-11-27 21:10:00 | 川勝知事公約寸評
来月の県議会、知事発案の2月23日を富士山の日とする条例制定が審議される。(県議会も知事には逆らえず仔猫のように懐き従うのだろうがこのような条例ほど恥ずかしいものはない)
なぜ川勝は2月23日としたのか。
さぞや学者らしく歴史や文化に基づいた由緒ある日なのかと思えば、単なる語呂合わせということだ。
今日は語呂合わせで「いい鮒の日」らしいが、同じレベルということだ。
同じく今日は「ノーベル賞制定記念日」だが、1901年11月27日、ノーベル賞の第一回の授賞式が行われたことを記念したものという由緒がある。
なぜ今日かを考えることに意味のないようなものが富士山の日ということである。
さらに、来年度予算で手当てする空港のための中国大訪問団について、開港1周年事業として3,776人派遣と今日の会見で発表。
もちろん3,766とは富士山の標高だ。
この川勝平太なる知事は本当にまじめに行政をするつもりがあるのだろうか。
こういうばらまきや自身の外遊にはご執心だが、こどもの医療費補助拡大などの県民のくらしに密着した公約はどこかに遠く忘れ去ったようだ。
景気の先行きが懸念される今、厳しい国民生活とは対照的に「川勝平太と愉快な役人たちの理想郷」と化する静岡県。
公約どおりなら1期4年で終わるはずだが・・・