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「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

静岡空港利用者の推移(開港4年目第9月)~誰のため?税金での空港生命維持~

2013-03-08 20:05:00 | 静岡空港
静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移

(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で4か年を比較したグラフです。
以下、開港4年目の9月目となる2月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
開港から4年目の9月目を迎えた静岡空港であるが、利用者数こそ前年度を上回ったものの震災前の水準には遠く、自慢の搭乗率も同月比で過去最低となるなど振るわない。
先月に比べても国内・国際合計で対前年同月比113.6%から111.0%と利用者の勢いは衰え、先月1月が年末年始の日並びの良さによる一時的なものだったことがうかがえる結果となった。
また、震災前(一昨年)の同月比で見ても、80.2%と先月の88.5%から大きく落ち込んでおり、利用者離れの現実が見て取れる。

次に、航空会社の経営状況の指標となる搭乗率を見てみる。
全体の搭乗率は2月としては最低となったものの、便数削減や機材繰りの工夫などで先月に比べて搭乗率の改善が見られた路線が多い。
顕著な例が札幌路線で、1月に比べ利用者が3%減に対して搭乗率は59.8%から70.3%に大きく改善している。これは、1月に比べ2月は3日少ないながら、それを上回る座席提供数17.4%減少が大きな要因である。
また、台湾路線についても、座席提供数14.3%減により先月の搭乗率51.4%から今月は67.6%に大きく改善している。
LCCなどで活況の近隣空港の傾向とは逆に利用者が減少傾向にある静岡空港にあっては、身の丈に合った機材で運行しなければ航空会社としては採算に合わない(ただし、羽田や中部国際にはない県費からの補助金で事実上赤字の一部が補てんされている)と見られる。

今月の実績を見てもやはり、国内国際ともに現在の、自立償還が前提のJRや高速道に比べて公共交通機関としては破格の税金支援・行政支援がなければ路線維持すら困難な状況、自立できない状況に、まったく変化は見られない。
離島の空港や交通不便値の空港とは違い生活必需路線ではない静岡空港。いったい誰のために数十億の税金を毎年投入し続けるのか。早急なゼロベースでの見直しが望まれる。

以下に今月の実績を記す。
<平成25年2月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H25.2/H24.2):搭乗率[H25.2;H24.2]

札幌線:82.7%(4,821人/5,828人):[70.3%;64.2%]
福岡線:116.9%(7,319人/6,261人):[56.0%;66.2%]
沖縄線:105.1%(5,423人/5,160人):[77.7%;74.1%]
鹿児島線:195.0%(2,878人/1,476人):[68.9%;56.6%]

国内定期便計:109.2%(20,441人/18,725人):[65.8%;66.6%]

国内線チャーター便計:0.0%(0人/132人):[-%;86.8%]

ソウル線:98.1%(10,879人/11,300人):[66.9%;64.4%]
上海線:127.6%(1,412人/1,565人):[38.7%;46.0%]
台北線:-%(2,564人/-人):[67.6%;-%]

国際線定期便計:121.7%(14,855人/12,202人):[62.7%;62.1%]

国際線チャーター便計:0.0%(0人/727人):[-%;80.8%]

全路線計:111.0%(35,296人/31,786人):[64.4%;65.1%)]

平成25年度当初予算案に関する公文書開示請求

2013-03-08 19:40:00 | 近況活動報告
全国市民オンブズマンの情報公開度調査では、47都道府県のうち約半数の23道府県が80点満点の同店1位となり、都道府県レベルの透明度の尺度としては希薄化してきているところ、都道府県と政令市について、注目されるのが予算編成過程の透明度ランクである。
2年前にもこの問題には触れたが、静岡県の情報公開姿勢に進歩なく、いまだ平均点以下の公開度である。

加えて、本県は議会の審議を経ずに事業が可能な部局調整費なるものが拡大の傾向にあり、ここでも追求してきたがブラックボックス化している。これについては、毎年費消実績をチェックし、ここで公開していきたい。

よって、また今年も以下のとおり予算の積算根拠について、公文書開示請求を行わざるを得ず、今週始めに以下のとおり請求し、受付されたので報告する。
平成25年度県予算案中の以下の事業予算に係る予算調書類(平成25年度当所予算編成要領の「様式編」及び「その他様式編」に規定の文書(附表含む)並びにそのほかに予算査定に用いた文書のすべて)

<事業名(細目名等)><予算額>
地域外交推進費 269,800千円
県政推進調整費 64,800千円
企画調査事務費 31,792千円
調査分析事業費 2,489千円
「内陸のフロンティア」推進事業費 150,000千円
空港周辺地域の”理想のまちづくり”グランドデザイン策定事業費 3,000千円
電源立地地域対策交付金事業費 1,814,636千円
くらし・環境部企画調整費 20,900千円
文化・観光企画推進費 42,034千円
グランシップ管理運営事業費 1,015,000千円
ふじのくに海外誘客推進事業費 84,900千円
ふじのくに観光ブランド創出事業費 188,000千円
MICE誘致促進事業費 7,000千円
空港企画広報推進事業費 15,860千円
富士山静岡空港利用促進事業費 568,100千円
石雲院展望デッキ管理運営事業費 12,600千円
空港アクセスバス運行事業費 68,000千円
健康福祉企画推進事業費 36,233千円
経済産業企画推進事業費 27,315千円
経済産業部企画調整費 30,000千円
富士山静岡空港内情報発信事業 16,490千円
中小企業国際化推進費 62,700千円
遠州織物ファッション製品創出事業費 16,000千円
交通基盤企画行政費 1,235千円
交通基盤部企画調整費 21,500千円
空港管理運営事業費 537,000千円
富士山静岡空港新経営体制推進円滑化事業費 10,000千円
空港行政費 31,786千円
富士山静岡空港利便性向上事業費 56,189千円
航空保安関係事業費 43,000千円
空港旅客ターミナルビル等機能向上調査検討事業費 30,000千円
空港周辺部環境整備事業費 97,000千円
空港周辺地域振興推進事業費 568,000千円
空港周辺施設維持管理事業費 3,500千円
モンゴル上下水道技術交流事業費 5,000千円
危機管理部調整費 20,000千円
原子力発電広報対策事業費 80,924千円