野性派でいこう!

日々の徒然です。子供四人。自然派。遺跡発掘事務所でお仕事。遺跡発掘調査で働き、やっぱり描いたり書いたりする日々。

美味しいものは校長先生に聞け

2014-04-10 19:02:13 | 日記
小学校の前の小さなペルー食品店に、また寄ってしまった。

いつもはレジの近くのチョコレートやキャンディをちょっと買うだけだが、

今日は冷凍庫の中まで覗いてみる。

肉の塊。
ジャガイモ。豆。
きらびやかなケーキ。

の、奥に、エンパナーダ!
私の大好きなエンパナダスがトレーに並んで売られている。

「これ、買えるんですか?」

と、聞くと、

「買えますよ。」

店主のおじさんは、見た目は日本人だが、お客さんとのやり取りは完全にペルーの人なので、日系二世の方だろうか。

子供たちのお世話になった中学校の校長先生にとても似ている。


「これはサルテーニャです。エンパナダスと似てるけど、うーん、どう違うんだろうな。
凍ったまま250度のオーブンで20分は、焼きすぎかな…。
うちのはどうしてるのかな。うーむ。」

店主のうちの、奥様はペルーの方で、日本語はカタコトだが、おおらかな感じがなんとも良い、今日はご不在らしい、残念。

末っ子が飴をねだるので、それもお買い上げ。

店の電話が鳴る。
悪いので急いでお金を出して、行こうとすると、

店主に
「ああ、ちょっと!」
と呼び止められた。

校長先生に呼び止められたみたいで、ハイッとちょっとキリッとすると、

「オーブンで焼く時は、卵を塗ってください。とても、見た目が良くなります。」

店主は鳴ってる電話を気にしないかのように優雅に優しく言った。

その言い方が、やっぱり校長先生だ、と、私は思った。

「はい。わかりました。」
美味しく、今夜いただきますね。