我が家の三番目の娘が小学校の入学式の日、教室で隣に座ったのがキョウちゃんだった。
体操服の説明の時に、名前のゼッケンを上の子の分、合わせて、前後、六枚縫うのか
と、ため息をついたら、
ウチも同じ…と、キョウちゃんのお母さんが横で微笑んでくれた。
聞くと、兄姉も同じ学年。家も徒歩二分で近いのだった。
それから、キョウちゃんちとはつかず離れず、どこかで子供が同じクラスになったり、今年はならなかったね
とか、お母さんとも道で会えば立ち話。
気づけば、キョウちゃんがうちでご飯たべていたり、そのまま泊まっていたり
なんだか不思議な感じで昔の長屋暮らし的な付き合いをしてきた。
さすがに中学生になると、疎遠になってきて、寂しいなぁと思うと、我が家の海水浴についてきたり。
キョウちゃん、最近あんま学校来てないんだよねー
三番目の娘が言ったのは昨年のことか。
え。あのキョウちゃんが!思春期なんだね。
なんて話を家族でしていたら、
昨日今日またキョウちゃんがうちにきて
子供だけでご飯作ってよ
と言ったら、
いいですよ!オレ天才かも!
と言いながら人参を切ってくれている。
キョウちゃん、高校どうするの?出席日数足りてるの?
大丈夫っすよ。
オレ最近、四時間目からは学校行ってるし。
高校は夜学いくから。
えー!キョウちゃん、昼間は寝てて夜学ってわけにはいかないんだよ。
夜学行くなら昼間は働かなきゃ。
うーん。兄ちゃんのバイト先紹介してもらうかぁ。
などなど、キョウちゃんの作ってくれたオムライス。
とてもとても、美味しそう!いただきます!