もはや、何がなんだかわからない。
日本人みたいな顔の人がスペイン語をペラペラ話しているし、
絶対あちらの人だなと思った人が日本語ペラペラ。
両親がペルー人でもエージ君の国籍は日本だし、
エージ君のお父さんはペルー人だけど、日本人の名字。
純粋ジャパニーズの我が息子は飛び交うスペイン語にもヘラヘラ自然と楽しんでいる。
こういうパーティーっていいなと思う。
家族っていいなと思う。
みんなよく踊る。ずっと踊っている。
女の子たちが、花のように美しい。
大輪の花が太陽に向かって伸び伸びと咲いているよう。
次から次へとペルーやボリビアやチリやメキシコや
の躍りが続く。
小さな子は歩き方からもうステップ踏んでいる。
さて、自分自身の事を思う。
私の中に流れる躍りはあるのだろうか。
花のように咲く時期にそれを隠すような気持ちを持ったのはなぜだろう。
結果、夫はワーカホリックで、ただ一人で女が家を守る
しかし、今や、そんな家庭は日本では珍しくない。
黒人が成功するという事は、白人社会で成功するという事。
かつて、どこかで読んだ。
女が成功するという事は、スカート履いた男になって、男社会で成功する事。
テレビでタレントのマツコさんが言ったらしい。
けれど、子を育て上げるにはお金がかかる。
教育だけは誰にも奪われないと思えば、少々の無理をしてでも与えてやりたいと思う。
子を自由にしたいと願うなら、偏差値地獄もなんとか泳いでいかないといけない。
でも。
パーティーの笑いの中で、豊か。
という言葉を反芻する。
異国の人々が家族のように包んでくれた中に入って、いろんな事がわからなくなる。