2014年最後の日の話である。
お天気が良すぎて私は歩き出したくなった。
箱根の実家で過ごしていた年末の休日の話である。
産まれ育った箱根の空気に浸りきりたくて、末っ子と高校二年の長女を誘いだした。
ススキの綿毛は完全に抜け落ちているけれど、野原はまだまだ美しい。
冬の空気はすみわたっている。
ああ
文章が難しくなってきた。
もっと簡単にただ黙々と歩きたいだけの私である。
ススキ野原高原にひたり、中国からの一人旅の女の子と言葉を交わし
いつの間にかできたコジャレたラスク屋さんのカフェでソフトクリームを食べ
帰りたくない。
目指そう、大涌谷。
姥子温泉から自然散策路に入る。
大涌谷で硫黄の匂いに包まれ、懐かしさでたまらなくなる。
黒玉子を食べた。
ロープウェーで姥子温泉まで下る。
大涌谷から下るロープウェーは視界が拓ける感覚が迫力があり、大好きだ。
そこからまた、仙石原まで歩く。歩く。歩く。
距離にしたら、往復で14キロ。高底差もかなりある。
娘は疲れたのと寒いのとで、苛立って、
「うん、もうっ。ママと一緒だといつもこうなるから本当にイヤだぁっ!」
と、撃を飛ばしてくる。
それに対して、末っ子は
「あ。オレ、いつも一人でそう思ってるんだ」
姉とわかりあえて良かったと、心底嬉しそうな顔で微笑んでいる。
今の今まで楽しいのは私だけだったのかいな、と、ムッ。ムッ。ムーッ!
美しい、今年最後の夕焼けを、ロープウェーから見た人なんて、相当ラッキーだったと思うんだけどなぁ。
お天気が良すぎて私は歩き出したくなった。
箱根の実家で過ごしていた年末の休日の話である。
産まれ育った箱根の空気に浸りきりたくて、末っ子と高校二年の長女を誘いだした。
ススキの綿毛は完全に抜け落ちているけれど、野原はまだまだ美しい。
冬の空気はすみわたっている。
ああ
文章が難しくなってきた。
もっと簡単にただ黙々と歩きたいだけの私である。
ススキ野原高原にひたり、中国からの一人旅の女の子と言葉を交わし
いつの間にかできたコジャレたラスク屋さんのカフェでソフトクリームを食べ
帰りたくない。
目指そう、大涌谷。
姥子温泉から自然散策路に入る。
大涌谷で硫黄の匂いに包まれ、懐かしさでたまらなくなる。
黒玉子を食べた。
ロープウェーで姥子温泉まで下る。
大涌谷から下るロープウェーは視界が拓ける感覚が迫力があり、大好きだ。
そこからまた、仙石原まで歩く。歩く。歩く。
距離にしたら、往復で14キロ。高底差もかなりある。
娘は疲れたのと寒いのとで、苛立って、
「うん、もうっ。ママと一緒だといつもこうなるから本当にイヤだぁっ!」
と、撃を飛ばしてくる。
それに対して、末っ子は
「あ。オレ、いつも一人でそう思ってるんだ」
姉とわかりあえて良かったと、心底嬉しそうな顔で微笑んでいる。
今の今まで楽しいのは私だけだったのかいな、と、ムッ。ムッ。ムーッ!
美しい、今年最後の夕焼けを、ロープウェーから見た人なんて、相当ラッキーだったと思うんだけどなぁ。