先日、妻が大阪市に住んでいる叔母の家にお邪魔した際、正倉院展の招待券をもらってきた。会期は10月27日~11月12日だが招待券の有効期間は11月2日までである。予定がびっしりつまっている妻は行くことができないので私にまわってきた。予定と天気を考えると今日しかない。
朝までは、自動車を般若寺の駐車場(無料)に停めて、奈良国立博物館まで歩いていこうと思っていた。ところが朝になって娘が突然、運びたいものもあるので自動車を使わせてほしいと言ってきた。仕事をしている人間優先なのでゆずることになった。
明日に延期しようかとも思ったが天気のことを考えると今日のほうが良いにきまっている。そこでこれも一つのきっかけと考え自転車で行くことにした。大阪府庁まではおよそ1時間、京都府庁までは2時間強だったので奈良県庁までは2時間ぐらいかなと概算した。
一番の問題は生駒山を越えるルートである。交通量と道の広さなどから清滝峠を越えることにした。越えた後は“ならやま大通り”を走り奈良市街地に入って行くのが多少アップダウンが多くあっても一番安全なルートだろうと考えた。最優先は安全である。9:48に家を出て奈良県庁前に着いたのが11:46。1時間58分は予想より早かった。
奈良公園で地域のうまいもん市のイベントがひらかれていたので腹ごしらえをしてから正倉院展に行くことにした。いろいろあったが奈良なんだからと“秋の手鞠わさび葉寿し”に決めた。さわやかな秋風の中、合い席の人と雑談しながら遠足気分で食べた。

腹ごしらえをしていて正解だった。予想以上に長蛇の列ができていた。係員に言わせるとこの状態はまだましとのこと。30分ほどで入場できた。今回の目玉展示は“瑠璃杯”と“螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)”だろう。ポスターや新聞でもよくみかける。
実際の瑠璃杯を見た時は「小さい!」と思った。よく考えればグラスではなく“さかずき”だから当然のことである。なかなかしゃれたものであった。ガラスの部分はペルシャ付近で作られ、土台の脚の金属部分は朝鮮半島の製品らしい。グローバルなさかずきである。聖武天皇愛用の琵琶はぜいたくの極みである。精巧な細工をこらした象牙のバチに日本にはない紫檀の木材、貝とタイマイ(ウミガメの甲羅)で作った花や鳥、雲などの模様がはめられている。中尊寺金色堂でも思ったが螺鈿の技術というものはたいしたものである。
双六で使ったガラスのコマがいやに多く展示されているようにも思えた。アイデアグッズやなとほほえましかったのは“紫檀金銀絵書几(したんきんぎんえのしょき)”簡単に言えば巻物を読んだり見たりするための書見台。
いつも感心するのは古文書の数々。写経や戸籍、決算報告書など実に几帳面に書かれている。1000年以上も前に書かれたものだと思うとなぜか不思議な感慨みたいなものが湧いてくる。手書きの持つ魅力ともいえる。
帰りは清滝峠を越えないで磐船街道を一気に下った。信号でできる空白を利用すると自動車に追いかけられることもなく走ることができる。これは下りだからできることで上りでは無理、渋滞を引き起こしてしまうこと100%である。
奈良方面は往路は清滝越え、復路は磐船街道がベスト。総走行距離56.34km、総走行時間3時間48分、平均速度14.8km/h、Max45.1km/hならやま大通りも適度なアップダウンがあり道も整備されているのではしりやすい。
きちきちと予定を作っていないのだが、いろいろな偶然が重なってちゃんと日暮しができるようになる。感謝感謝の毎日である。
朝までは、自動車を般若寺の駐車場(無料)に停めて、奈良国立博物館まで歩いていこうと思っていた。ところが朝になって娘が突然、運びたいものもあるので自動車を使わせてほしいと言ってきた。仕事をしている人間優先なのでゆずることになった。
明日に延期しようかとも思ったが天気のことを考えると今日のほうが良いにきまっている。そこでこれも一つのきっかけと考え自転車で行くことにした。大阪府庁まではおよそ1時間、京都府庁までは2時間強だったので奈良県庁までは2時間ぐらいかなと概算した。
一番の問題は生駒山を越えるルートである。交通量と道の広さなどから清滝峠を越えることにした。越えた後は“ならやま大通り”を走り奈良市街地に入って行くのが多少アップダウンが多くあっても一番安全なルートだろうと考えた。最優先は安全である。9:48に家を出て奈良県庁前に着いたのが11:46。1時間58分は予想より早かった。
奈良公園で地域のうまいもん市のイベントがひらかれていたので腹ごしらえをしてから正倉院展に行くことにした。いろいろあったが奈良なんだからと“秋の手鞠わさび葉寿し”に決めた。さわやかな秋風の中、合い席の人と雑談しながら遠足気分で食べた。


腹ごしらえをしていて正解だった。予想以上に長蛇の列ができていた。係員に言わせるとこの状態はまだましとのこと。30分ほどで入場できた。今回の目玉展示は“瑠璃杯”と“螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)”だろう。ポスターや新聞でもよくみかける。



双六で使ったガラスのコマがいやに多く展示されているようにも思えた。アイデアグッズやなとほほえましかったのは“紫檀金銀絵書几(したんきんぎんえのしょき)”簡単に言えば巻物を読んだり見たりするための書見台。
いつも感心するのは古文書の数々。写経や戸籍、決算報告書など実に几帳面に書かれている。1000年以上も前に書かれたものだと思うとなぜか不思議な感慨みたいなものが湧いてくる。手書きの持つ魅力ともいえる。
帰りは清滝峠を越えないで磐船街道を一気に下った。信号でできる空白を利用すると自動車に追いかけられることもなく走ることができる。これは下りだからできることで上りでは無理、渋滞を引き起こしてしまうこと100%である。
奈良方面は往路は清滝越え、復路は磐船街道がベスト。総走行距離56.34km、総走行時間3時間48分、平均速度14.8km/h、Max45.1km/hならやま大通りも適度なアップダウンがあり道も整備されているのではしりやすい。
きちきちと予定を作っていないのだが、いろいろな偶然が重なってちゃんと日暮しができるようになる。感謝感謝の毎日である。