素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

志摩から帰る。再び『ら抜きの殺意』について

2013年05月31日 | 日記
 納屋の段ボールや紙を整理したり、朝顔やきゅうりのためのネット張りや父親の絵の整頓などをしていると1日はすぐ終わる。18時30分過ぎに実家を出る。帰りは新名神まわりを使うことが多いが東名阪が大規模なリフレッシュ工事をしているため関と四日市間で渋滞が発生していたので西名阪から木津まわりで帰った。30分ほど余分にかかるが気分的にはリラックスできる。昨夜の『らぬきの殺意』について考えた。

 以前見た脚色されたものは「正しい日本語」をものすごい勢いで浸食しつつある‟ら抜き言葉”や標準語と方言にスポットを絞った仕立てられていたが、原作はもっと広く、深く、言葉について掘り下げていた。中でも男言葉・女言葉のことについては考えさせられた。

 平田オリザさんが「わからないことから」の中で、日本では『対話』の言葉が作られてこなかった。という認識が大切でその確立が課題であるということを書かれていることともリンクした。

 平田さんは『対話』の言葉が作られてこなかったために近代日本語に「対等な関係における褒め言葉」が極めて少ない。ということに続けて女性からの指示語が定着していない。と指摘する。

 ・・・たとえば、いまは女性の上司ー男性の部下という関係は珍しくなくなったが、女性の上司が男性の部下に命令するきちんとした日本語というのは、いまだ定着していない。
 女性が管理職に就くと、その地位に慣れるまで、昔ならば「男勝り」と言われたような周囲がきつく感じてしまう言葉遣いか、あるいは過度に丁寧な言葉遣いになってしまう傾向がある。


 このあたりのことを実に巧みに劇の中に取り入れているのである。見ている時は涙が出るくらい笑わせてくれるのだが、後になって考えると笑えない深刻な問題が提起されていると気づく。1997年につくられたものであるが、10数年経た今でもまだ課題のままである。

 特典映像として収録されている永井愛さんへのインタビューもなかなか味わい深い内容であった。井上ひさしさんとは少し違う切り口で言葉というものを料理してくれる。大阪方面の公演が少ないのが残念なこと。
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志摩に帰って、『ら抜きの殺意』

2013年05月30日 | 日記
志摩の実家に帰る途中、オウム石に寄り道した。
オウム石は伊勢道路の終わりから少し実家の方へ走った所から左折して1kmほど坂道を上るとある。小中学校の遠足の定番だったが、印象が薄れてしまった。
雨を覚悟していたが、幸い曇りですんだので寄り道することにした。
思いのほか大きな岩であった。岩の上にある展望台からの景色は『これぞ磯部』というものだった。

昼過ぎに実家に入り、午後はいつもの外回りの仕事。夜は昨日の夕方届いた永井愛さんの『ら抜きの殺意』のDVDを見る。平田オリザさんの本を読んでいると以前メセナで見た『ら抜きの殺意』を思い浮かべた。それはさまざまな条件でかなり脚色されていると思ったのでいつか本来のものを見たいと思い続けてきた。平田さんの本に触発された感じで上演の予定などを検索していたらDVDが新発売されていることを知り、すぐに取り寄せたのである。
帰るまで待てないので実家まで持って来た次第。
夜は鑑賞三昧。期待以上の面白さ。大満足である。
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『奈良マラソン2013』にエントリーしました。

2013年05月29日 | 日記
 妻はどこに行っても情報誌やイベントチラシを必ず持ち帰る。原則的には置いてあるもの全てである。そして家で自分にとって有用なものかどうかを振り分ける。先日、奈良へ友人と出かけた時に持ち帰り、「私には不要だから、どうぞ」と回してくれたのが「奈良マラソン2013」の要項である。一目見て心が動いた。
 京都マラソンの「京から明日へ。」も好きだったが「走るシカない!」 はインパクトがあった。 ひょんなことからフルマラソンの世界に入り、大阪・京都と走ってきたので「次は奈良か神戸?」と冗談交じりに言われてきたことも動機のひとつ。

 また、大阪、京都は申し込み後に抽選で決まったが、奈良マラソンはインターネット申し込み先着9000名という方法。注意書きを読むと、回線が集中するので接続までに時間がかかると書いてあった。接続までの待ち時間の注意などを読んでいると一度経験してみたい。という思いが生じたのも事実。

 今まで、電話によるチケット購入でつながりにくい状態を粘り強くチャレンジした経験は何度もあるが、インターネットはどんな感じだろうというところ。思い立ったらやってみないと気が済まないというタイプである。

 今日の20時からが申込み受付である。業務委託している「RunNet]に20時ちょうどに接続を試みる。当然ながら「ただ今混雑しています。順番に接続しますのでそのままお待ちください」という主旨の画面。待つこと48分。20時48分に「RunNet」に接続。「奈良マラソン2013」のホーームに接続するまでに18分、エントリシートに接続できたのがさらに28分待って21時35分。必要事項を入力して『エントリー完了しました』となったのが21時42分56秒。

 大阪マラソンの結果発表は6月初旬である。いずれにしても12月8日(日)までの生活のデザインを描かなければならない。
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あっけなく近畿も梅雨入り

2013年05月28日 | 日記
 昨日、九州、四国、中国地方の梅雨入り宣言があり、週間天気予報でも曇り、雨マークが多くなり近畿でも梅雨近しだと思っていた矢先、昼のニュースで気象庁が梅雨入り宣言をしたとあった。ものには順序があるものだが「あっけなく」という感じであった。「まだ、梅雨前線見ていないのに!」と思わず突っ込む。平年より10日、昨年より11日早いとのこと。5月に梅雨入りしたのは過去数回、1956年と2011年の5月22日頃が最も早い記録。「五月雨」がぴったりの今年となった。

 最近のコメントもしたくない梅雨よりもうっとうしいマスコミの話題3つ。

⑴橋下大阪市長&日本維新の会代表の発言と釈明記者会見

⑵少子化対策を議論している政府の作業部会「少子化危機突破タスクフォース」の女性手帳配布の件

⑶政府の教育再生実行会議の英語教育強化提言・「小学校で英語教育を『教科』にする・スーパーグローバルハイスクールの指定・バカロレア校増」

 今、読み進めている平田オリザさんの『わかりあえないことから~コミュニケーション能力とは何か~』(講談社現代新書)の言葉が反比例して輝いてくるのである。有識者と呼ばれている方たちも一読して、自ら実践してみてはどうだろうか。私はあと少しで読み終わる。

 かび臭い季節の到来スーパードライ 



 
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鶴見緑地往復コース30kmを走る

2013年05月27日 | 日記
 強い陽射しもおさまり、今日は薄曇り。風も適度に吹いていたので鶴見緑地往復コースの30kmを走ることにした。今日はスタートを家ではなく、ジムの近くにした。ゴール後ジムの風呂で汗を流してストレッチをすればいいのではと思いついたからである。

 前回の5月2日は前半の飛ばし過ぎがたたり、後半超失速し苦しんだのでイーブンペースを目標に抑え気味に走った。30kmともなるとこれでないともたない。私には25kmと30kmの間ぐらいに大きな壁があることがよくわかった。今回は粘り強く後半も耐えることができた。タイムは3時間14分59秒。

 13時20分ぐらいにジムに着いたが、足取りが重かったみたいで後ろから来たいつも一緒にピラティスを受けている人に「どうかしたんですか?」と声をかけられた。直後は力の入れ具合を強くすると足がすぐにつってしまうのである。ちょうどピラティスの先生とも玄関で会い「汗だくで、そんなに暑いですか?」と尋ねられた。走ってきたことを説明して「ピラティスをするのは無理みたいです」と告げた。

 風呂で汗を流したあとじっくりストレッチをしたが筋肉を伸ばすのがいつもより心地よく感じた。
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