人間の脳は本当に不思議だ。さほど大きくない容積の中に、さまざまな情報を記憶させ、TPOを踏まえて必要なものを取り出したり、体や感情をコントロールする。最近は岩盤のようになってしまった記憶の塊からなかなか取り出すことができずに唸ることも多くなった。
と思えば、本人の意志とは関係なくふいに記憶の深淵部から飛び出して来るものもある。♬若者よ♬の歌詞がそうだった。ジムで筋力トレーニングをしている時に突然、頭の中に出てきた。♪若者よ 体を鍛えておけ 美しい心が たくましい体に からくも支えられる 日がいつかはくる その日のために体を鍛えておけ 若者よ♪ 大学生の時に、キャンプや集会などでよく歌われていたが、卒業後はまったく耳にしていない。50年前の彼方から突然飛来したという感じで「なぜ?」と驚いた。
当時、友人から「・・・日がいつかはくる その日のために・・・」は革命が成就する時を意味していると聞かされたので私は好んで歌わなかった。「なのに?」と不思議な気持ちになった。この「若者よ」が収録された、ぬやまひろし(西沢隆二)氏の「詩集 編笠」は1946年(昭和21年)に発表されて、のちに歌声喫茶(昭和30~40年頃に流行)で盛んに歌われた。という。
歌は知っていたが作詞者のぬやまひろし(西沢隆二)氏についてはまったく知らなかったので調べてみた。
西沢隆二氏は1931年8月に日本共産党に入党。1934年に治安維持法で逮捕・投獄。裁判で懲役6年の判決を下され満期後も予防拘禁とされたが、獄中に11年あって転向しなかった。1945年の終戦時、西沢氏は府中刑務所内の東京予防拘禁所で他の共産党員とともに拘禁されていた。終戦後もすぐには釈放されず、同年10月5日、連合国軍最高司令官総司令部による政治犯の釈放命令まで拘禁され続けた。釈放後は、共産党の復興に尽力したが、路線対立の結果除名された。とあった。
メロディーもかなり怪しくなっていたのであらためて聞いてみた。当時の雰囲気が蘇った。
若者よ
聞きながら、この歌の「若者」を「高齢者」に置き換えると今、自分がジムに通っている心境に近いものになると思った。
♪高齢者よ 体を鍛えておけ 美しい心が たくましい体に からくも支えられる 日がいつかはくる その日のために体を鍛えておけ 高齢者よ♪
より良い社会を目指す気持ちはなくしたくない。その気力を支えるのはやはり体だと思う。
と思えば、本人の意志とは関係なくふいに記憶の深淵部から飛び出して来るものもある。♬若者よ♬の歌詞がそうだった。ジムで筋力トレーニングをしている時に突然、頭の中に出てきた。♪若者よ 体を鍛えておけ 美しい心が たくましい体に からくも支えられる 日がいつかはくる その日のために体を鍛えておけ 若者よ♪ 大学生の時に、キャンプや集会などでよく歌われていたが、卒業後はまったく耳にしていない。50年前の彼方から突然飛来したという感じで「なぜ?」と驚いた。
当時、友人から「・・・日がいつかはくる その日のために・・・」は革命が成就する時を意味していると聞かされたので私は好んで歌わなかった。「なのに?」と不思議な気持ちになった。この「若者よ」が収録された、ぬやまひろし(西沢隆二)氏の「詩集 編笠」は1946年(昭和21年)に発表されて、のちに歌声喫茶(昭和30~40年頃に流行)で盛んに歌われた。という。
歌は知っていたが作詞者のぬやまひろし(西沢隆二)氏についてはまったく知らなかったので調べてみた。
西沢隆二氏は1931年8月に日本共産党に入党。1934年に治安維持法で逮捕・投獄。裁判で懲役6年の判決を下され満期後も予防拘禁とされたが、獄中に11年あって転向しなかった。1945年の終戦時、西沢氏は府中刑務所内の東京予防拘禁所で他の共産党員とともに拘禁されていた。終戦後もすぐには釈放されず、同年10月5日、連合国軍最高司令官総司令部による政治犯の釈放命令まで拘禁され続けた。釈放後は、共産党の復興に尽力したが、路線対立の結果除名された。とあった。
メロディーもかなり怪しくなっていたのであらためて聞いてみた。当時の雰囲気が蘇った。
若者よ
聞きながら、この歌の「若者」を「高齢者」に置き換えると今、自分がジムに通っている心境に近いものになると思った。
♪高齢者よ 体を鍛えておけ 美しい心が たくましい体に からくも支えられる 日がいつかはくる その日のために体を鍛えておけ 高齢者よ♪
より良い社会を目指す気持ちはなくしたくない。その気力を支えるのはやはり体だと思う。