昨夜、20時45分「もうそろそろ開票が始まっているかな?」とNHKのニュースを見ると《竹山氏当確》のテロップ。『まだ開票はされていませんが、各種世論調査と出口調査の結果から竹山氏の当選が確実の見通しになりました』というアナウンサーの声。接戦かな?と思っていたので拍子抜け。
志の輔師匠が最近のまくらでよく言っている開票速報のつまらなさを思い出す。師匠曰く「私は、昔から開票速報を見るのが大好きで、塩をきかした枝豆を、ガッテン的にはよろしくないのですが、まあ気にせず皿に山のように盛るわけです。そして氷水の中へ冷えた缶ビールを入れて、2~3時間は持つだろうとスイッチを入れると当確ラッシュ、万歳、万歳の映像ばかり、何だこれは?ですよ。缶ビール1缶も飲む時間もないうちに大勢判明、この枝豆どうしてくれるんだ」というぼやきに共感する人は多い。
選挙速報もスポーツの観戦と同様、過程を楽しむところがある。マラソンで世界新記録が出たが、ゴールシーンだけ見てキプサング勝ちました。2時間3分23秒。世界新記録です。では何の面白味もないだろう。5kmごとの通過タイムで世界記録の可能性を予見し、35kmでは20秒の遅れ、そこから並走する2人を振り切っての驚異的なスパート。40kmまでの5kmを14分36秒は考えられない速さである。100mを17秒余りで5kmを走り切りさらに40knを過ぎてからもペースアップしてゴール。それらの過程を見て心が動くのである。その間に、キプサング選手のことや過去のレースでの無念の思いなども紹介しながら、「ケニア人だから」というだけではなく並々ならぬ練習の成果であるということを知ることができるのである。
選挙速報も、時間ごとに変化していく票数の中を追いながらの政治談議が面白いのである。中学生のころから選挙速報を通じて政治のことを考えたり、学んだりしてきたように思う。
志の輔さんは続ける「世論調査や出口調査は千人足らずの人に聞いているだけですよ、それでどうしてわかるのか?懇意にしている数学者の秋山仁さんにきいたんですよ、するとそれが統計というもの、わかるんですよという。私がしつこくわからないを連発すると、仁さんが師匠味噌汁の味見するのに全部飲みますか?お玉にちょっとすくってわかるでしょう、それと同じ」 私も統計学で実験をした経験がある。たしかに可能性を数値化し、実験してみると目に見えない法則に縛られていることを実感した。と同時に、夢とかロマンみたいなものも失ったような気がする。
人間は現象と認識の間にズレが生じた時に面白味を感じる。予定通りにピタッは素晴らしいことだけど面白味はない。志の輔師匠は「だから、この会場に来ている人にお願いします。出口調査ではうそを言いましょう。」とオチをつける。爆笑、拍手となる。
ともあれ今回の堺市長選で維新の粗っぽいやり方で結果を出してきた勢いを止めることができたように思う。10月は国政も府政も新たな幕が上がる見応えのある舞台であってほしい。
志の輔師匠が最近のまくらでよく言っている開票速報のつまらなさを思い出す。師匠曰く「私は、昔から開票速報を見るのが大好きで、塩をきかした枝豆を、ガッテン的にはよろしくないのですが、まあ気にせず皿に山のように盛るわけです。そして氷水の中へ冷えた缶ビールを入れて、2~3時間は持つだろうとスイッチを入れると当確ラッシュ、万歳、万歳の映像ばかり、何だこれは?ですよ。缶ビール1缶も飲む時間もないうちに大勢判明、この枝豆どうしてくれるんだ」というぼやきに共感する人は多い。
選挙速報もスポーツの観戦と同様、過程を楽しむところがある。マラソンで世界新記録が出たが、ゴールシーンだけ見てキプサング勝ちました。2時間3分23秒。世界新記録です。では何の面白味もないだろう。5kmごとの通過タイムで世界記録の可能性を予見し、35kmでは20秒の遅れ、そこから並走する2人を振り切っての驚異的なスパート。40kmまでの5kmを14分36秒は考えられない速さである。100mを17秒余りで5kmを走り切りさらに40knを過ぎてからもペースアップしてゴール。それらの過程を見て心が動くのである。その間に、キプサング選手のことや過去のレースでの無念の思いなども紹介しながら、「ケニア人だから」というだけではなく並々ならぬ練習の成果であるということを知ることができるのである。
選挙速報も、時間ごとに変化していく票数の中を追いながらの政治談議が面白いのである。中学生のころから選挙速報を通じて政治のことを考えたり、学んだりしてきたように思う。
志の輔さんは続ける「世論調査や出口調査は千人足らずの人に聞いているだけですよ、それでどうしてわかるのか?懇意にしている数学者の秋山仁さんにきいたんですよ、するとそれが統計というもの、わかるんですよという。私がしつこくわからないを連発すると、仁さんが師匠味噌汁の味見するのに全部飲みますか?お玉にちょっとすくってわかるでしょう、それと同じ」 私も統計学で実験をした経験がある。たしかに可能性を数値化し、実験してみると目に見えない法則に縛られていることを実感した。と同時に、夢とかロマンみたいなものも失ったような気がする。
人間は現象と認識の間にズレが生じた時に面白味を感じる。予定通りにピタッは素晴らしいことだけど面白味はない。志の輔師匠は「だから、この会場に来ている人にお願いします。出口調査ではうそを言いましょう。」とオチをつける。爆笑、拍手となる。
ともあれ今回の堺市長選で維新の粗っぽいやり方で結果を出してきた勢いを止めることができたように思う。10月は国政も府政も新たな幕が上がる見応えのある舞台であってほしい。