実家に帰っても政治の話はほとんどしなくなっていたが、この前の日曜日の夜、展覧会の打ち上げに行っている父からの「終わったから迎えに来てくれ」コールを待ちながら“余録”を書き写していた私に突然「今度の選挙はどこに投票するつもりや」と母が尋ねてきた。「わけがわからんから困っている」と答えると「私もそうや」と話し始めた。人物ならまだしもどの党を選ぶかとなると決め手がなくて困ってしまうということだ。
党じゃなくて政策ごとに選ばしてくれたらいいのに。と言っていた人がいたという話をすると「それやったらいいな」と喜んでいた。原発問題は××党、外交は△△党、税と社会保障は○○党みたいにして、政策ごとに与党をつくったらいいんや、党なんかいらんいらん。と笑っていた。
今日の嘉田知事新党結成のニュースはどうみているだろうかと思った。困惑に拍車がかかっているのではないかと想像できる。私は国政選挙で争点を極端に絞り込んで是非を問うという手法はよくないのではないかという思いを郵政民営化選挙後の流れから強く持っている。
私はガックリしたというのが正直な気持ち。今の立ち位置ではがゆいかもしれないががんばっていてほしかったと思う。かつての土井たか子さん率いる社会党の二の舞という感じがしてならない。
11月24日(土)の朝刊に掲載されていた野坂昭如さんの「七転び八起き」の文章がスーッと心に入ってくるのである。