8月もようやく終わろうとしている。今年も暑い盛りは乗り越えたと少しホッとした気分になっている時、稲盛和夫さん(90歳)とゴルバチョフ氏(91歳)が亡くなったというニュースが連続して飛び込んできた。活躍した舞台は違ったけれど両者とも時代の中でひときわ輝いた巨星であった。
稲盛さんは10年ほど前には日航の再建などで陣頭指揮を執っていた印象が強く現役というイメージがあったので老衰で亡くなったという報には少し驚きの感情があった。
逆にゴルバチョフ氏は30年ほど前にソ連が崩壊した後は表舞台から消えていたので「まだ存命だったのだ」というのが訃報に接した時の率直な思いだった。ベルリンの壁崩壊に象徴される東西冷戦の終焉は、政治の力に初めて希望を抱いた出来事だった。その立役者の一人で、ノーベル平和賞を受賞した政治家の中では私にとって納得できる人である。
しかし、いろいろな報道を見聞きするとゴルバチョフ氏の評価についてはさまざまだ。政治家の評価は本当に難しいと感じた。物差しの当て方一つで真逆の評価になることはしばしばある。長い歴史の検証が必要という言葉の重さを改めて思った。
稲盛さんは10年ほど前には日航の再建などで陣頭指揮を執っていた印象が強く現役というイメージがあったので老衰で亡くなったという報には少し驚きの感情があった。
逆にゴルバチョフ氏は30年ほど前にソ連が崩壊した後は表舞台から消えていたので「まだ存命だったのだ」というのが訃報に接した時の率直な思いだった。ベルリンの壁崩壊に象徴される東西冷戦の終焉は、政治の力に初めて希望を抱いた出来事だった。その立役者の一人で、ノーベル平和賞を受賞した政治家の中では私にとって納得できる人である。
しかし、いろいろな報道を見聞きするとゴルバチョフ氏の評価についてはさまざまだ。政治家の評価は本当に難しいと感じた。物差しの当て方一つで真逆の評価になることはしばしばある。長い歴史の検証が必要という言葉の重さを改めて思った。