素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

小党乱立

2023年11月30日 | 日記
 国民民主党の前原誠司代表代行が、同党を離党して国会議員5人で新党「教育無償化を実現する会」を結成するという。記者会見の模様がニュースで流れていた。「政策本位で非自民・非共産の野党結集を進め、政権交代の選択肢を作る」といつも変わらぬ自信満々の顔で会見している前原氏を見ていてため息が出た。2014年12月の衆院選後、野党陣営は離合集散を繰り返してきたが、引っ掻き回す中心にいたのが前原氏だと私は思っている。

 10回当選の大ベテランでありながら前原氏の大きな政策ビジョンは不明である。民主党と維新の党が合併してできた民進党の分裂の引き金となったのが、共産党との野党共闘の是非をめぐる路線対立。岡田、蓮舫両氏が共闘を推進したのに対し、前原氏は「非共産」勢力の野党再編を志向。代表選を制した前原氏は突然の衆院解散に乗ずる形で、小池百合子東京都知事が結成した希望の党への合流を決断した。という流れを見れば「非共産」は国民民主党の玉木氏同様確固たる信条なのだろう。

 しかし、いくら「非自民・非共産」といっても具体的なものは見えてこない。立憲民主党との違いはどこなのかもっと分かりやすく説明すべきだと思う。そこの部分が決定的に欠落している。「教育無償化を実現する会」という名前は政党というより同好会のような感じだ。こんな立ち上げ方で政党助成金を交付される資格があるのかなと疑問に思う。

 とにもかくにも小異にこだわり、を分裂させて小党乱立の状態を加速させる動きは良くないと思う。
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もう1つの「In Body」

2023年11月29日 | 日記
 某会社の健康サプリメントを10年余り愛用している関係で、『生活習慣と健康指標との関連についての観察研究』に協力依頼された。3年間継続して、生体マーカー・身体計測値などの生体情報、食事・睡眠・運動の状況、食事の栄養素組成等に関連する検査や調査を行うものである。

 ちょうど特定健診を受けてみようと思った時期に要請があったので、この機会に自分の体や生活習慣について見直してみるのもいいかと引き受けた。今日は、1年目の来所検査の日。SNSなどで公開するのは差し控えて欲しいと説明会で強く言われたので詳しいことは控える。

 自宅で採った便と尿、唾液の入ったカプセルを保冷剤を入れたパックに入れ、生活に関するアンケートと一緒に検査会場に向かった。特定健診の時は10時35分の指定だったので朝食抜きだった。前夜からだとほぼ12時間余り絶食状態で、このことが強いストレスとなり血圧に悪影響を与えたのでは?と後から思った。それで、今回は検査4時間前から水以外絶食という条件だったので12時35分からの検査を予約した。これならいつも通り7時前後に朝食を取ることができた。

 検査は、12時35分から始まり15時30分までおよそ3時間あった。思っていたよりも多くの検査があり面白くもあったしかなり疲れた。あくまでも研究対象なので担当者は数値に関して反応も見せず、もちろんコメントもなく必要最低限の指示で淡々と進められた。検査データについても告知されない。最後に受付の人が「本日はご苦労様でした。この4つしかお渡しできないのですよ。申し訳ありません。」と4枚の紙を差し出した。

 それらは、「糖化度測定測定結果」「握力測定」「超音波骨評価」「In Body470」である。

 「In Body」の器械に乗った時、「ジムと同じやな」と思い、値に興味はあったが「教えてもらえないだろう」とあきらめていただけに嬉しかった。
 ジムではずっと「Lookin'Body」を使って測定してきたが他の機種の値と比較する機会はなかった。たまたまだったが「Lookin'Body」の数値を裏付けるいい機会になった。

 当然のことだが、ほとんどの値に大きな差異はなかった。強いて言えば体脂肪量がジムでの値が10.0kgに対して今回は14.6kgであった。そのために体脂肪率が13.5%と20.0%となった。BMIとの相関で「Lookin'Body」では『筋肉型』に属していたが「In Body470」では『適正』と『隠れ肥満』の境界に位置した。BMIに関しては22.3と22.6で問題はないので、かねてからの「体脂肪を減らし、筋肉量を増やしての体重現状維持」という目標でコツコツと取り組んで行けばよいということで落ち着いた。

 内臓脂肪チェックの部分では、腹囲が「Lookin'Body」では87.0cmだが「In Body470」では79.6cmと出た。特定健診で直接測定した結果82.5cmと比べるとジムの値はやや大きく出てるのかなと感じる。10を標準とした内臓脂肪レベルも前者は8,後者は6と判定していた。いずれにせよいい方向に動いていることは確かだとわかった。

 そろそろ自分の身体ときっちり向き合う時期に入ったと思っているので、3年間継続するこの研究のモニターになったことは良い刺激となった。

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税金の使い道

2023年11月28日 | 日記
 秋のドラマも最終話を迎えてきた。楽しんだドラマの1つに『ゼイチョー〜「払えない」にはワケがある〜』がある。税金についてはあまり深く考えてこなかった私なので、税に関して認識を新たにするきっかけとなった。国民から徴収したお金をどこにどう使うのか、収めた後はボーッとしていてはいけないと少し反省した。

 そんな折、JR西日本が、2019年度に輸送密度2000未満だった赤字線区の収支を公表したニュースが流れた。息子と二人で見ていたが、17路線30区間で赤字額の一番大きかったのが山陰本線(出雲市~益田)で35.0億円、続いて紀勢本線(新宮~白浜)で29.5億円、3番目が関西本線(亀山~加茂)で16.2億円だった。これらの路線は私の青春時代は大動脈で、よく使って旅行していたとつぶやいた。息子にはローカル線というイメージしかなくピンとこない様子だったが「名前を見たら分かるやん、紀勢、関西、山陰やで大きい名前や」と少し力んでしまった。17路線30区間の赤字額の合計は247億4千万円。

 この数字を見た時、開幕まで500日が迫る大阪・関西万博のニュースで、会場建設費が現在の1850億円から最大2350億円へと500億円、上振れするという見通しで、原因としては資材価格の高騰の影響で443億円、人件費については84億円の増加を見込んでいる。という数字に比べれば何と少ないことかと思った。

 「万博につぎ込むお金をこちらに回せば、赤字解消なのに」と思わず言ってしまった。「民営化もいいが、社会インフラとしての鉄道について再考していく必要があるのではないか」とまたまた力んでしまった。

 生きていくうえで無くてもいいものに多くの税金をつぎ込むのはいかがなものかと考えてしまった。
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全員リレー

2023年11月27日 | 日記
 新聞の投書に、クラス全員で走るリレー競争は酷な競技だという主旨のものがあった。私の勤務していた中学校でも体育祭のメインレースとして「全員リレー」があり、順位別の配点も高かった記憶があるので目を留めた。投稿された方の子供は走るのがとても苦手で本人もそうだが見ている方もとてもつらい思いを持ったというのだ。

 私も現役の時、このことで葛藤があった。私が小、中、高で経験してきたリレー競技は選抜された選手での競うものだった。中学校では各個人競技に出場できなかった人たちのための「選手外リレー」というのがあった。走ったり、跳んだりするのが苦手な人たちだけで競うことになるが、今なら「差別的」だと批判されるかもしれないが、当時は出場する者も見る側も1つの競技として楽しんでいた。大切なのは走る力で優劣をつけるのではなくそれぞれの持っている力の中で全力を尽くすことへのリスペクトである。

 「全員リレー」という種目を初めて見た時は戸惑いがあった。そこには「クラスの1人1人が全力を出すことが1番で、リレーの結果はその次である」ということが共有されていないと走るのが苦手な人にとっては残酷な競技となる。一人一人の走力を考慮して走る順番、テイクオーバーゾーン(20m)の活用を話し合ったり、障害を持つ人がいれば特別ルールを要求したりすることで「全員リレー」という強制力の強い競技への参加で苦しい思いをする人をできるだけ減らす努力が不可欠だろう。

 様々な思いを持っている人がいるということを考える機会になるという点で「全員リレー」の意味はあると思った。それでも常にモヤモヤ感が付きまとったことは確かだ。今、読書中の「教室を生きのびる政治学」の内容とリンクしている問題である。読みながら考えて行きたい。
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協生農法

2023年11月26日 | 日記
 テレビのニュースの中で「協生農法」に取り組んでいる方を特集していた。ながら視聴だったので最初の部分は丁寧に見ていなかったが、だんだん中身に引き込まれた。「面白い取り組みだ」と思った。空き家になってしまった私の磯部の実家のまわりも耕作放棄地でいっぱい。いつも打開の道はないものかと思っていたが、この取り組みを見ていたら希望の灯が見えたような気がした。今すぐアクションを起こす状況ではないが学んでみたいと思った。
【協生農法解説1】1-1.協生農法の定義 前半。協生農法の魅力を、実践マニュアルの解説を通じてお伝えします。制約条件・露地栽培法【マインドマップ】


 植物だけでなく人間の集団にも当てはまるように思う。多様なメンバーによるチーム力こそ物事を進めて行くうえで欠かすことができない。
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