いつかあの青空の心に

少年のころ見上げた、あの青い空。澄み切ったあの空のような心になりたいと願った。その心に近づいているのだろうか・・・

もう戻れないもの

2004年12月15日 | 考える
空港へ向かう道に
かつての彼女の面影を見る。
離陸する飛行機から故郷の大地を見る。

懐かしき大地よ。
だけど、僕が懐かしむものは、もうここにはない。
実家にいても、もはやそこには思い出しかなく、
そこから、明るい未来を想像できないでいる。

故郷のどこの場所に行っても、
昔の思い出が蘇る。
それは親しかった友とのこと、
両親のこと、彼女のこと。

だけど、すべてはこの手から零れ落ちて、
僕の中で輝く。

実家に戻って感じたのは、
「もうここにはもどれない」ということ。

ここは自分のいる場所じゃない。
18のときに家を出て、
僕の故郷は凍結してしまった。

僕が故郷に戻っても、
見つめるのはきっと過去。
コメント (2)
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