素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

拾い物ウイスキーとエスパー魔美の話。

2020年03月13日 00時20分16秒 | 日記
角鷹(クマタカ)(山梨県/南アルプスワインアンドビバレッジ)

これは拾い物でしたわ。
1200円くらいなので、あまり期待しないで買ったんですけど。
値段のわりに風味はしっかりある。飲みごたえあります。
コスパ良いですね。
この値段でストレートで楽しめるのは本当に拾い物。
南アフリカ産のワインみたいだ。

国産ウイスキーはサントリーやニッカだけじゃないですねぇ。


話を変えて。

先日の日記でエスパー魔美の話しましたけどさ。

今思うと、かなり生々しい作品だったよなぁ、と。

前日に言った魔美が危うくくまきち君に手籠めにされそうになりましたの件だけでなくてね。
魔美が、中東のどっかの国の王様だったか大統領だったかの命を狙う殺し屋を捕まえようと決意する話あるんですけどさ。
本人的には「私にはテレキネシスあるから、殺し屋の至近距離にテレポートしてそのままテレキネシスでギタギタにしたら余裕よ」なんて思ってたんですけど。
実際、タイマンで理論上は魔美に勝てる人類は存在しないはずなんですよ。
人間一人平気で浮かせることが出来るテレキネシスで、その気になれば(ならんけど)バラバラにしてしまうことすら可能なんで。
でもね。
実際に殺し屋の間合いにテレポートしてみたら、動けなくなってしまうんですよね。
殺気で。
目の前に居るのに。頭の中で「吹っ飛べ!」って思うだけで勝てるはずなのに。
で、そのまんま撃たれちゃう。

でも、偶然銃弾が確かテレポーテーション・ガンに当たって、我に返って金縛りが解けた魔美がテレキネシスを発動させて勝つんですけど。
ここのところの「日常的に人の命を奪ってる相手が発する殺気に飲まれて何もできなかった」ってところがリアルに思えて、印象深かったですね。

大長編ドラえもん「のび太の宇宙開拓史」だと、のび太がショックガンでプロのガンマン・ギラーミンと一騎打ちして勝ってましたけどさ。
別にドラえもんを否定するわけじゃ無いんですが、生々しさは無いですわな。(まぁ、ドラえもんはそういう話じゃ無いのは理解してますけどね)


魔美は最初、超能力に気づいたとき「これを公表したら有名になれるんじゃ?」ってノーテンキに喜んでいたんですが。
それを高畑に「絶対にやめろ」って止められるんです。
「何で?」と聞いたら「もてはやされるのは最初だけだ。やがて周囲の人間は魔美君のことを化け物だと罵り、自分のすべての不幸の原因をキミに押し付けるようになる。かつてキミのご先祖が魔女狩りで火炙りにされたときのように」
(※魔美の父方の先祖にフランス人が居て、その人は中世の魔女狩りで迫害されていたという設定)
高畑のこの言葉を聞いた小学生のときは「天才の高畑がそう言うなら多分正しいんだろうな。理屈は分からないけど」なんて思ってましたが。
今ならよく分かるなと。

よく分からないから、何でもやる可能性があると。
そう思われるから全部の不利益の原因にされちゃうのよね。

魔美の周囲で病気になった人が出たら「ひょっとして超能力で病気にされたのでは?」って思われ。
転んで怪我すれば「ひょっとして超能力で転ばされたのでは?」
車に轢かれれば「ひょっとして超能力で(以下略)」

言いがかりだけどさ、それが言いがかりであると分かるためには超能力に対する理解が無いと無理なわけで。
全ての人間にそのレベルの理解を要求する?無茶言うな。

理解が足りなくても、魔美のことを信じていればそんな思考には行きつかないだろうけど。
それは高畑レベルで魔美のことを信じてないと無理な話なわけで。

大多数の人間に、そのレベルで魔美を信じろってのも現実的では無いよね。
夢を見てはいけない。

そこから高畑は「キミがエスパーだということは絶対隠せ」って言葉が来たんだろうな。
この辺も生々しいですよね。

単行本欲しくなってきたわ。まだ買えるかしら?