素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

必殺技って、初見殺しの技の事だよね?

2020年10月28日 00時00分00秒 | 日記
武術をほんの少しでも齧ったことのある人だったら、分かると思うんですが。

必殺技って、初見殺しの技の事だよね?

その発想は無いわ。って技。
だから、知らなかったらまず喰らって、死ぬ。

だから必殺技。

有名なところでは示現流。
一撃必殺で、初太刀で相手を殺しきることを旨とし、その成功率を上げるために、稽古の痕跡すら消すことが型稽古に組み入れられてる徹底ぶり。(野太刀示現流)

決して「波動拳」だとか「昇竜拳」では無いんですな。
他の流派の連中にその技の存在を知られている時点で、それは必殺技では無い。
何故なら、技の内容が分かってる技は、攻略法が立てられる。
けど、技の内容すら分かってない技は、攻略法を立てようが無いから。

何でこんなこと言うかというと、バトルものの小説、成り行きで読んでみてて
主人公が、何か必殺技を繰り出して、それを受けた敵が重傷を負って逃げるとか。
そういうシーン、たまに見るんですけど

いや、それまずいでしょと。
生かしておいたら主人公の技、絶対破られちゃうじゃん、と。

そういうところ、気にしてバトル展開書いてる人、減ってるのかなぁ?

菊地秀行先生の作品、魔界都市ブルースでは、その辺よく理解してる話があって。
(新宿がある日、魔界のような場所に変化してしまい、治安が一気に悪化。道を歩いているだけで強姦されたり殺されたりする超危険地帯に。そんな場所で、人を探したり、医者をしたりしてる人々の物語)
新宿で開催される殺し屋同士の武術大会なんですけどね。

世界中の殺し屋たちが、一番強い奴を決めるために、新宿内に設けられたリングで殺し合うんですけど。

観客がさ、大会終了後に催眠術で、大会の仕合内容を強制的に忘却させられる契約になってるのよね。
何でか、というと、上記「必殺技の性能維持のため」
世界的な殺し屋たちが、虎の子の必殺技を比べ合う暗黒武術会なんで。
そりゃ優勝したらすごいけど、それと引き換えに必殺技を失うのは痛すぎる。
この状態だと、それを恐れた殺し屋たちが出場してくれないから。
しょうがなく、観客には大会の興奮だけを味わってもらい、見聞きして覚えておける仕合内容は制限させてもらう。
この辺が、分かってるなぁ、という感じですわ。

でも、あまりそういう風に「必殺技」を書いてる人、見ないんだよなぁ。一般に。
戦術系は結構見るんですけどね。ウケないのかなぁ?