アマゾン熱帯雨林は二酸化炭素の吸収源から排出源に転換していた(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース
──気候変動や森林破壊により、アマゾン熱帯雨林の一部が二酸化炭素の吸収源から排出源に転じていることが明らかとなった
アマゾン熱帯雨林の森林火災などにより、二酸化炭素排出が増えた
アマゾン熱帯雨林は、現存する熱帯雨林の約半分を占める世界最大の熱帯雨林で、大気中の二酸化炭素を吸収する役割を担ってきた。しかし、気候変動や森林破壊により、アマゾン熱帯雨林の一部が二酸化炭素の吸収源から排出源に転じていることが明らかとなった。
■ 森林火災の発生が増え、炭素排出量が増加した
大気中に排出された二酸化炭素のうち25%は陸上植物や土壌が吸収している。なかでも、アマゾン熱帯雨林は、他の植生よりも効率的に二酸化炭素を吸収・貯留し、4500億トンもの二酸化炭素を蓄えている。
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)の研究チームは、気候変動や森林破壊が熱帯雨林の炭素排出量に与える影響を解明するべく、アマゾン熱帯雨林の4地点で、2010年から2018年まで計590回にわたり、地表から海抜約4.5キロまでの鉛直プロファイリング測定により、対流圏下部の二酸化炭素濃度および一酸化炭素濃度を調査した。
2021年7月14日に学術雑誌「ネイチャー」で掲載された研究論文によると、アマゾン熱帯雨林の東部は西部よりも総炭素排出量が多かった。なかでも、南東部は二酸化炭素の排出量が吸収量を上回り、二酸化炭素吸収源から大気への炭素排出源に転換していた。
過去40年にわたり、アマゾン熱帯雨林の東部は西部よりも森林破壊や高温、干ばつにさらされてきた。特に乾季の間、南東部ではこの傾向が最も強くみられた。研究チームは「厳しい乾季と森林破壊の増加により生態系に負荷がかかり、森林火災の発生が増え、炭素排出量が増加したのではないか」と考察している。
■ 熱帯雨林の二酸化炭素排出量がその吸収量を約20%上回った
アマゾン熱帯雨林の二酸化炭素の吸収・貯蔵機能が低下していることは、これまでの研究成果でも明らかにされてきた。
フランス国立農学研究所(INRA)、英エクセター大学、米オクラホマ大学らの研究チームが2021年4月に発表した研究論文では「ブラジルのアマゾン熱帯雨林では、2010年から2019年までの二酸化炭素吸収量が139億トンであった一方、その排出量は166億トンであった」とし、この熱帯雨林の二酸化炭素排出量がその吸収量を約20%上回ったことが示されている。
コメントから
そもそも森林が炭素を固定するのは森林の拡大時だけで、成長しきった森林は炭素の収支がプラマイゼロになる
でないと延々と土壌が増えて標高が高くなる事になるが、そうならないのは有機物が分解されて二酸化炭素になっているから
焼き払うのは論外だが、成長しきった森林を守る事は二酸化炭素削減という観点で見るとコスパが悪すぎる
本当の意味で二酸化炭素が地表から取り去らわれるのは有機物が地殻変動等で地表から隔離された時だけ
寒帯・亜寒帯に見られる針葉樹林帯は、そういう意味では熱帯・亜熱帯多雨林よりCO2の固定に貢献していた。
枯死した枝葉は、微生物の分解が進まず、土壌中に蓄えられる。
しかしながら、温暖化が進み微生物の活動が高まるようになると、必然的に分解が進み、CO2が大気中の還元されることになる。
今後、永久凍土の融解が急速に進み、針葉樹林帯も熱帯多雨林の道を辿る事になるであろう。
そもそも
森には数多くの動物や昆虫等の生き物がいて
酸素や二酸化炭素の吸収、排出量は、基本的にプラマイゼロ
木にとって、成長するのに二酸化炭素は必要なんだから
やたらに吸収しないし、周りの動物が排出してくれないと、成長できない
酸素過多になっても、他の動物が通常生活できなくなるんだからね
そうなると植物のほうも困るし
長い時間かけてバランスよくなってるのが熱帯雨林ってもんだ
この記事、おかしくないかな
燃えて出る炭酸ガス は、植物が炭酸ガスを
吸収して育った結果だから、オフセットです
山火事が増えたから炭酸ガス排出量が多い
という論旨は誤りだと思う
黄河文明にチグリスユーフラテス文明にエジプト文明、古代文明の付近は今や砂漠地帯。
農業と人口の発達で、燃料として農耕地として樹を切ってしまった挙句が気候変動と砂漠化。
その過程を、現代にアマゾン東部が再現しているのかも知れませんね。