先月のルル(2歳半、男)の入院話をもう少し。
入院する時、ルルは点滴(注射)をすることになった。
「ちゅうしゃ、イヤだ!おかあさん!イヤだよ~!」
注射の記憶があるルルは、医師に点滴と言われた瞬間から怖くて泣いていた。
看護師さんが泣いているルルを連れて行き、私は廊下で待機。
その間、ルルは激しく激しく大泣きである。
「ちゅうしゃ、いやだぁ!おかあさんのところにいく!いやだぁ!たすけて~!」
叫び、泣きわめく声が廊下まで響く。
やっと終わって看護師さんに抱かれてきたルルは、泣きじゃくったまま。
左手は包帯ぐるぐる巻き状態、その先には点滴ボトル、そして点滴棒である。
入院するベッドの準備ができるまで、しばらくそのまま外来で待つことになった。
さて、泣き止まない、かわいそうなルルをどうやってなぐさめよう・・・。
持ち物の中に、パペットが入っていたのを思い出し、取り出した。
・・・入院、ということになって、支度をするために家に戻った時。
荷物の中にパペット(手を入れて動かすぬいぐるみ)を一つ、入れた。
紙おむつ(パンパース)のプレゼント品、子象の「パンパ」である。
日頃はあまり遊ばないが、たまに手を入れて「パンパだよー」と話しかけると
熱心に見て応答していたので、入院時には退屈しのぎになるかなぁ、と。
涙が止まらないルルに「パンパだよ~」と声をかけた。
「あれ??ルルくん、どうしたの?どうして泣いてるの?」と。
泣いているルルは返事ができないながらも、パンパの方を見ている。
「こっちのおてて、ぐるぐる包帯だね。もしかして・・・注射したの?」
ルルは泣きながらうなずいた。
試しに、ルルよりもオーバーに怖がってみよう。
「えーーーっ!?ちゅうしゃ!!!
パンパ、注射こわいよこわいよこわいよ~~」と逃げていくしぐさをすると、
ルルがちょっと笑った。
おっ?良い反応!と、更に続ける。
「パンパ注射こわいんだよ~~いやだよ、いやだよ、いやだよ~」
と背中を向けてガタガタ震えるしぐさをすると、ルルは声をたてて笑った。
自分も注射が怖くて痛くて泣いていたのに、他人事だと笑えるらしい。
よし、この路線で行こう、と決めた。
「ルルくんは、ちゅうしゃ、怖くなかったの?」とパンパに尋ねさせてみる。
ルルはささやき声で「こわかった」と答えた。
「でも、ルルくんは強いねー。ちゅうしゃ、頑張ったんだもんね!」と
パンパにフォローさせると、ルルは「うん」とうなずいた。
(泣き叫んでいても、ルルとしては頑張ったのだ。)
「パンパは、ちゅうしゃ、こわいよこわいよこわいよ~」とまた逃げるそぶりを
すると、ルルは声を出して笑う。
何回か繰り返した後、試しにパンパをルルの方に向かわせてみた。
「ルルくん、助けて!ちゅうしゃ怖いよ~」とルルの胸にパンパをすがりつかせる。
ルルは、パンパの頭を優しくなでた。
大丈夫、大丈夫、とでもいうように、そっとなでていた。
点滴・注射は、小さな子供にとって、恐怖の体験だろう。
痛いこと、特に注射を怖がり、恐怖を感じるのはごく自然なこと。
でも、恐ろしい思いを、そのままにさせておきたくはない。
大人が子供をなぐさめるように、パンパの頭をなでたルル。
パペットは、恐怖から回復するのに、少しでも役立っただろうか。
パンパを慰めながら、ほんの数分前の、泣いていたルルの心も慰められただろうか。
入院する時、ルルは点滴(注射)をすることになった。
「ちゅうしゃ、イヤだ!おかあさん!イヤだよ~!」
注射の記憶があるルルは、医師に点滴と言われた瞬間から怖くて泣いていた。
看護師さんが泣いているルルを連れて行き、私は廊下で待機。
その間、ルルは激しく激しく大泣きである。
「ちゅうしゃ、いやだぁ!おかあさんのところにいく!いやだぁ!たすけて~!」
叫び、泣きわめく声が廊下まで響く。
やっと終わって看護師さんに抱かれてきたルルは、泣きじゃくったまま。
左手は包帯ぐるぐる巻き状態、その先には点滴ボトル、そして点滴棒である。
入院するベッドの準備ができるまで、しばらくそのまま外来で待つことになった。
さて、泣き止まない、かわいそうなルルをどうやってなぐさめよう・・・。
持ち物の中に、パペットが入っていたのを思い出し、取り出した。
・・・入院、ということになって、支度をするために家に戻った時。
荷物の中にパペット(手を入れて動かすぬいぐるみ)を一つ、入れた。
紙おむつ(パンパース)のプレゼント品、子象の「パンパ」である。
日頃はあまり遊ばないが、たまに手を入れて「パンパだよー」と話しかけると
熱心に見て応答していたので、入院時には退屈しのぎになるかなぁ、と。
涙が止まらないルルに「パンパだよ~」と声をかけた。
「あれ??ルルくん、どうしたの?どうして泣いてるの?」と。
泣いているルルは返事ができないながらも、パンパの方を見ている。
「こっちのおてて、ぐるぐる包帯だね。もしかして・・・注射したの?」
ルルは泣きながらうなずいた。
試しに、ルルよりもオーバーに怖がってみよう。
「えーーーっ!?ちゅうしゃ!!!
パンパ、注射こわいよこわいよこわいよ~~」と逃げていくしぐさをすると、
ルルがちょっと笑った。
おっ?良い反応!と、更に続ける。
「パンパ注射こわいんだよ~~いやだよ、いやだよ、いやだよ~」
と背中を向けてガタガタ震えるしぐさをすると、ルルは声をたてて笑った。
自分も注射が怖くて痛くて泣いていたのに、他人事だと笑えるらしい。
よし、この路線で行こう、と決めた。
「ルルくんは、ちゅうしゃ、怖くなかったの?」とパンパに尋ねさせてみる。
ルルはささやき声で「こわかった」と答えた。
「でも、ルルくんは強いねー。ちゅうしゃ、頑張ったんだもんね!」と
パンパにフォローさせると、ルルは「うん」とうなずいた。
(泣き叫んでいても、ルルとしては頑張ったのだ。)
「パンパは、ちゅうしゃ、こわいよこわいよこわいよ~」とまた逃げるそぶりを
すると、ルルは声を出して笑う。
何回か繰り返した後、試しにパンパをルルの方に向かわせてみた。
「ルルくん、助けて!ちゅうしゃ怖いよ~」とルルの胸にパンパをすがりつかせる。
ルルは、パンパの頭を優しくなでた。
大丈夫、大丈夫、とでもいうように、そっとなでていた。
点滴・注射は、小さな子供にとって、恐怖の体験だろう。
痛いこと、特に注射を怖がり、恐怖を感じるのはごく自然なこと。
でも、恐ろしい思いを、そのままにさせておきたくはない。
大人が子供をなぐさめるように、パンパの頭をなでたルル。
パペットは、恐怖から回復するのに、少しでも役立っただろうか。
パンパを慰めながら、ほんの数分前の、泣いていたルルの心も慰められただろうか。