とにかく日記

とにかく何でもいいから書く日記。3人の子へは仕送り、更新頻度は下がり、書き続けられるのか?(コメント等は承認制です)

しりとりリンゴゴリラ

2012-11-25 22:01:45 | 育児
車で移動中(1時間程度)、子供たちとよく「しりとり」をする。
年齢差があってもできる遊び、良い退屈しのぎにもなるし。
しかし、子供たちも大きくなる(中1、小5、小3)と、ただのしりとりでは物足りなくなるらしい。
動物限定とか食べ物限定とかキャラ名限定なども、やり尽くした。

で、今回やったのが「しりとりリンゴゴリラ」という遊び。

「しりとり リンゴ ゴリラ」で始める。

通常のしりとりと同じく、次の人はラに続く言葉を挙げるのだが、その際に前に言った言葉も全部、復唱する。

「しりとり りんご ゴリラ らっぱ」

という具合で。

「しりとり りんご ゴリラ らっぱ パラシュート」
「しりとり りんご ゴリラ らっぱ パラシュート とんこつ」
「しりとり りんご ゴリラ らっぱ パラシュート とんこつ ツナ」
「しりとり りんご ゴリラ らっぱ パラシュート とんこつ ツナ なす」

・・・と後の人ほど、どんどん長くなって大変になる。
わざと覚えにくそうな言葉をはさむか、とか、周囲が手助けするかしないかは、テキトー。

何周できるだろう?と思ったが結構、続いた。
途中で「物語にする!」とか言って即興の物語にしちゃったり、趣味に走った^^;語を挟んで続けたりして。

以下、今回の全記録。

しりとり→りんご→ゴリラ→らっぱ→パラシュート→とんこつ→ツナ→なす→すずめ→めだか
→かに→にじ→ジミー→みちくさ→さめ→めじろ→ろば→バカあにマチス→すし→シーラカンス
→スカーフ→ふじょし→しじみ→みそ→そばかす→スイス→すな→ナルニアおうこく→くじら→ライオン

だんだん疲れてきて、最後は「ん」で閉めた。
全30語。5人家族で6周という計算。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョークに挿絵を その2

2012-03-21 23:02:50 | 育児
すっかりポケット・ジョークが気に入ってる長女ララ。
「だって宿題もう少なくなってきてるし、面白いし!」…というのが本人の弁。
はいはい。もう小学校も卒業だし、ね。
好きなだけイラスト描いてればいいよ。

ということで、第2弾、第3弾もご紹介。
解説は不要ですよね?^^;

上のイラストは「お金」より。奥様方の噂話。

下のは第11集「医者と患者」より。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョークに挿絵を

2012-03-20 22:18:28 | 育児
長女ララ(まもなく小学校卒業)が最近、親の本棚から「ポケット・ジョーク」(角川文庫)を引っ張り出して読んでいる。
今日、ララが読んでいたのは19巻「お金」。

で、こんな落書きを描いたのを見せてくれた。
うん、確かに上手だし、すごく素敵な絵だと思うんだけど…コメントに困るなぁ(苦笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キーウィ大福

2011-08-05 06:31:10 | 育児

しばらく前に、いちご大福ならぬ、キーウィ大福を子供たちと作った。

混ぜるのとか包むのとかは子供たちも喜んでやってくれる。

メモを兼ねて、レシピ&作り方を書いておく。

参考にさせてもらったのはこちら。いちご大福の応用みたいなもんです。

 

★キーウィ大福(12個分)★

材料:白玉粉または餅粉 120g、水180cc、砂糖20g、調整用の水20~50cc、キーウィ2個、片栗粉適宜。

道具:レンジ可の蓋付容器(粉と水、全部が入る大きさ)、匙、まな板、ラップ、計量カップなど

作り方

1.容器に粉と分量の水を入れて放っておく。

2.キーウィの皮をむき、それぞれを6~8等分の大きさに切る。

3.容器に入っている粉と水を混ぜ、ダマがなくなったら砂糖を入れて更に混ぜる。

4.蓋をしてレンジ(600w)で2分、加熱。

5.匙で混ぜて味見。粉っぽかったり固かったりしたら調整用の水を加えて更にレンジ1分、匙で混ぜる。粉っぽさがなくなるまでこれを繰り返す。

6.まな板に片栗粉を敷く。片栗粉は多めに用意した方があとがラク。

7.粉っぽさが消えたら、まな板の上に生地(求肥、ぎゅうひ、というらしいです)を出し、手でおおざっぱに12等分する。熱いのでヤケド注意。

8.生地(求肥)を伸ばし、2.で切っておいたキーウィを包み、表面に片栗粉をまぶす。

 

できあがったものの画像はこちらとか、こちらとか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雛祭りパーティ 一品持ち寄り

2011-03-05 10:32:03 | 育児
リリ(次女、小3)がお友達の家での雛祭りパーティに呼ばれている。
「一品持ち寄り」ということらしい。
ちらし寿司は友達の家で用意するので、それ以外のもの、というご注文。

私が得意?のオーブン料理にしようとしたら、娘たちに却下された。
「ひなまつりっぽくない」という理由。
はいはい。そうかもね。

どういう料理が雛祭りっぽい、ってことになるのかよくわからないので、
テキトーに料理本を開いて、写真を見せまくった。

で、リリが選んだのがコレ。
冷蔵庫に卵がいっぱいあったし、冷凍庫にはイクラ醤油漬けの小パックもあったので、買い物に行かなくて済んだ。
本にはキャビアが乗った写真もあったけど「黒いのはイヤ」というリリの意見で、マカロニに変更。
「マ・マ・マ・マカロニ♪」って歌いながらマカロニを茹でてたら「グラタンの歌」とリリがいう。
・・・違うぞ。気持ちはわかるけど。

サラダ菜を洗って布巾で拭いて、敷いて。
卵を茹でて、綺麗にむいて、半分に切って。
トッピングは、ほとんどリリがやった。
並べた卵が傾かないように、ミニトマトを詰め込むのは私がやったけど、
まぁ、この料理はリリが作ったと言っていいんじゃないかなー。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天邪鬼な子をお誕生会に呼ぶ

2010-08-21 22:22:29 | 育児
今日は末っ子ルルのお誕生会、だった。
友達を自宅に招いてのお誕生会は小学生になってから、というのが我が家のルール。
なので、小1のルルにとっては今回が人生初めての「友達と一緒のお誕生会」という記念すべき一日である。
・・・という割にはかなり気の毒な状態である。
2週連続(先週、リリのお誕生会をやった)で、第3子ともなると、親としても手を抜きまくる…もとい、そこまで準備に情熱を傾けてられない。

そもそも、ルルの誕生日は来週。
でも来週後半は別件(私の実の妹の結婚パーティ、海外である)で私が不在。
なので前倒しして、ぜんぜん違う日である今日にお誕生会を開くことになった。
ケーキに7本のローソクを立てながら「ぼくホントはまだ6さいなんだよ」と言っていたルル、ごめんねー。

それに、ここのところ仕事が超多忙で、昨晩も私が仕事で不在だったため、招待するはずの友達(の親)への連絡もほとんどできず。
「お誕生日に誰を呼びたい?」といちおう希望は聞いたが、親の都合で却下されまくり、結局呼ぶのは学童保育で一緒の男の子だけ、ということになってしまった。
友達への招待状まで一緒に作成した上の子たちとは、えらく違う。
まぁ、男の子だからか、事前に手紙を書いて招待したりとかいうことに一切興味を示さなかったので、本人の責任もあり(笑)今年はこれでいいか、と。

で、その学童で一緒の男の子たち、4名。
保育園からずっと一緒なので、親も子もお互いよく知った仲である。
小1と小2の兄弟が一組、いる。カズシとムサシという。(もちろん仮名)
ウチの学童2人によると、この小2のお兄ちゃん、カズシが最近、学童で問題児と化しているらしい。

昨年はリリ(次女、現在小3)のお誕生会に弟と一緒に来てくれた。
でも今年(先週!)はリリが呼ばなかった。
「カズシ、学童で最近キモいんだよ、呼びたくない」と毒舌娘リリは言う。
まぁ、本人が呼びたくないというものを無理に呼ぶことはないか、女の子中心のお誕生会だし、どうせ翌週にルルの誕生会があるしそこで呼べばいいや、とこちらも軽く考えてしまった。

だがたぶん、カズシはリリのお誕生会に呼ばれなかったことがショックだったのだろう。
ルルが「ぼくの、お誕生会やるから、来て!」といっても「行きたくない」という返事だったらしい。
リリとルルが何度も確認したが「行きたくない、ぜったい行かない」という返事しかなかったらしい。臍を曲げ、天邪鬼になってしまったカズシ。

そうなると、困るのはムサシである。
ムサシはルルと学年もクラスも一緒、大の仲良しであり、兄に絶対服従の弟でもある。
「カズシが行かないのなら、行かない」と言い始めた。

ええと、それだと、ルルの友達が2人しか来ないことになる。
生まれて初めて友達を呼んでのお誕生会が、それでいいのか?
ルルの意向を再確認した。
お誕生会にムサシに来て欲しいか?・・・答えはもちろん「きてほしい」。
ムサシはカズシと一緒じゃないと来ないらしいけど、カズシも呼んでいいか?
・・・「いいよ、カズシもよんで」という答え。

さて、あとは臍を曲げてるカズシを説得するだけ、である。
午前中に学童保育に出向き、学童の先生に事情を説明してまずムサシを呼んだ。
なになに?と興味津々で寄ってくる他の子達を追い払い、ムサシだけと話した。

 私「今日、午後からルルのお誕生会があるって知ってるよね。
   ムサシはお母さんに、ルルのお誕生会があるって話、した?」
 ムサシ「してない」
 私「じゃあ、私が今からお母さんに電話して、ムサシのお母さんがいいって言ったら、ルルのお誕生会に来たい?」
 ムサシ「・・・うん。」
 私「でも、カズシが行かないって言ってるから、ムサシは困ってるんだよね。
   カズシが行くっていうのなら、ムサシは行く?」
 ムサシ「うん!」

よし、堀はすべて埋めた。これから本丸攻めじゃ!

カズシ1人を呼び、向かいあって正座。
あらたまった話をする雰囲気で、でも極力同じ高さの目線で。

 私「今日、午後からルルのお誕生会があるって知ってるよね。
   ルルはムサシと保育園からの仲良しだから、ムサシにお誕生会に来て欲しいんだって。
   カズシも学童のお友達だから、カズシもお誕生会に呼びたいって。
   でも、カズシたちのお父さんお母さんには今日、お誕生会があるってこととか、なんにも言ってないんでしょう?
   もし、これから私がカズシのお母さんに電話して、お母さんがいい、って言ったら、カズシはルルのお誕生会に来たい?」

カズシは「うん」と言った。
実にあっさりと本丸落城。
そりゃそうだよなぁ。本心では来たいに決まってる。
でもこれで許すつもりはない。
臍を曲げてスネて、本心を偽ることの愚かさ、を知ってもらわなければ。
説教モードに入る。

 私「ルルに誘われたときには『行かない』って言ったんでしょう。
   ホントに、ルルのお誕生会に来たいの?来てくれるの?」

カズシは「うん、行きたい」と言った。

 私「そうだよね。
   ルルのお誕生会にカズシが来てくれた方が、ルルもムサシも楽しいし、カズシだってお誕生会に出るの、楽しいよね。
   最初から、そういうホントの気持ちを言えば良かったんだよ。
   でも、カズシも小学校2年生になって、いろんなこと考えるようになってるんだよね。
   ホントは行きたい気持ちがあっても、口では『行きたくない』って言っちゃったんでしょう。」

カズシはちょっと目をそらして「うん」と答えた。
バレちゃった、というような表情。

 私「ホントの気持ちと違うことを、口で言っちゃダメだよ。
   自分が損するよ。
   小さい頃は、すなおにホントのことばっかり言えるけど・・・
   大きくなってくるとホントの気持ちとは違うことを口が言うようになってきちゃうんだよね。
   バカとか大キライとか、そういう悪い気持ちはホントでも相手にそのまま言っちゃダメだよ。
   だけと、ルルがお誕生会に来て、ってカズシに言って、カズシが行きたい、っていうのは悪い気持ちじゃないよね。
   良い気持ちなんだから、正直に言わなくちゃ。
   そこで、行きたい、ってカズシが言えば、カズシも楽しいお誕生会に来れるでしょう。
   ルルもムサシもみんな一緒に楽しいことになれるんだよ。
   悪い気持ちは言わない方がいい。
   でも、良い気持ちはちゃんと伝えてくれないと、みんなも困るし、カズシもつまんないことになるんだよ。」

・・・なんか、学童保育の先生になった気分である(笑)
その場でカズシのお母さんに電話して了解をもらい、カズシたちはお誕生会にやってきた。

男児5人だと家の中では退屈して暴れまわるだけ、となるので、さっさとケーキを食べてからオキちゃん劇場のイルカショーを見せに行った。

さて来年はどうなることやら。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11歳児の誕生パーティ

2010-07-25 17:54:11 | 育児
昨日は長女、ララの11歳の誕生パーティ。

彼女が7歳の時に我が家の子ども誕生パーティのフォーマットは確立されたので、毎年、ほぼ同様のパターンでやっている。

日時は土曜日の午後2時から5時。
お菓子と飲み物とケーキを出すけれど、食事は出さない。

ゲーム(どきどきペットボトル)は、今年もやった。
今年は罰ゲームのやり方を変えた。
ペナルティとして手の甲にゴキブリの絵を描いていき、ゴキブリを完成させてしまった人は、100均ショップで買ってきた「罰ゲームクラッカー」を鳴らし、そこに書いてある罰ゲームをする、というもの。

今回は子供8名、男女比7:1。
男一人、しかも年齢差のあるルル(小1)はちょっと可愛そうだが仕方ない。
今回も手を踏まれたとかで泣いていた。
手を踏まれたという以上に、相手にされず放っておかれたことが不満だったのだろう。

夕食のカレーを作りかけ(材料を切って圧力鍋に入れて火をつけた)というタイミングでルルが泣き、しかもカレールーが微妙に足りないことに気づいた。
夫にルーを買ってきてくれるよう依頼した。
私はルルを泣きやませてから「どきどきペットボトル」の音楽&ペナルティの落書きを担当。
夫が家を出たのは知っているが、いつ戻ってきたのかは記憶にない。

ゲームが終わり、家に帰る子たちは帰った後、カレーが出来上がっていることに気づいた。
ちょっとびっくりして、夫に感謝した。
こういうさりげないアシストはホントに嬉しい。

昨日、今日は名護夏祭りでもある。
夫はPTAの校外指導員として祭り会場の見回りに行った。
私は子供たちを浴衣に着替えさせて、お祭り会場に。
大変な一日であった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シュシュ作りまくり

2009-03-31 22:08:05 | 育児
次女(リリ、7歳)が友達にシュシュをもらってきた。
破れかけたシュシュだが、気に入って使い続けている。
髪を伸ばしているリリには、シュシュで髪をまとめるのが楽しいらしい。

ということで、他の方のブログを参考に、シュシュを手作りしてみた。

最初はミシンではなく(家人がテレビを見ている間なので、ミシンの音がうるさいと文句言われないよう)手縫いでザクザクと。
手縫いでも15分とかからず作れたので、調子にのって作り続けた。
娘たちが「やりたい~」と言ってきたので、針と糸を渡して縫わせてみたり。

それなりに形になるから、シュシュは手縫い入門にはいいかもしれない。
雑巾縫うのより楽しい。
テレビも消えたので、ミシンも出してきて。
この日だけで10個ぐらいシュシュを作ってしまった。
その中から4つだけ、セレクトして記念撮影。

上二つが娘たちの縫ったもの。
下が私の作。左下のは私の古い水着をばらしてミシンで縫ったもの。
木綿より化繊のすべすべした布の方が、シュシュとしては使いやすいかも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスマスの朝の泣き声

2008-12-26 01:16:42 | 育児
クリスマスの朝、サンタさんからのプレゼントに喜びの声があがるはずなのに…
今朝、リリ(7歳)の泣き声が家中に響き渡った。
先に起きたルル(5歳)とララ(9歳)が、クリスマスツリーの下に置かれたプレゼントをすべて開けてしまったのだ。

寝坊したリリを起こしたのは私。
「サンタさんから、プレゼント来てるんじゃない?
 リリ、見に行かなくちゃ!起きて!」の声で飛び起きたリリ。

一緒に居間に向かった。
ルルとララはそれぞれのプレゼントで早速、遊び始めている。
ツリーの下に何も残っておらず、ルルとララの周囲に包装紙が開封されたまま
放置されたプレゼントがあるのを見て、リリは何が起こったのかを悟ったようだ。

「リリのもあるんじゃない?どれかな?」と声をかけた私に
「・・・ぜんぶ、あいてる!
 じぶんで あけたかったのに!!」と大声で泣き出したリリ。

リリに泣かれて、ララとルルは自分たちがしたことの重大性に気づいたようだ。
それでも「だって、どれが誰のだか、わからなかったのに」と言いわけをする。
すかさず私のお説教。
「わからなかったら、リリを起こして一緒に開けたらいいじゃない。
 自分のプレゼントをヒトに開けられたら、どんな気持ちがする?
 ララとルルのプレゼント、あんたたちが起きる前にお母さんが開けたら、
 ララとルルは嬉しい?」
もちろん2人は首を横にふる。
亭主も「ひどい!!ヒトのプレゼントまで開けたのか!」と非難した。
泣き続けるリリに、ララとルルは本気で真剣に何度も「リリ、ごめんね」と謝っていたが、もうとりかえしはつかない。
亭主が「全部、片付けろ!もとのように包んでツリーの下に戻せ!」と号令。
ララとルルが片付けて、そこで朝食となった。

リリは朝食のときもずっとグズグズとべそをかいていた。
「クリスマスは、いちねんに、いっかい しか ないんだよ…」
「らいねんの クリスマスは とおいよ…」

そうだね、そうだね。
サンタからのプレゼントを開封する楽しみを、来年までおあずけになってしまったリリ。かわいそうに。

ララが食事を終えて立ったので、リリから離れた所に呼んで、小声で事情を聞いた。
「どれが誰のかわからなかったから、開けてみればいい、って思ったの?」
「うん。」
「リリを起こすことは、思いつかなかった?」
「うん。」

はぁ。まぁ、やりそうなことだよなー。
でも、これって、やった方にとってはたいしたことじゃなくても、やられた方にとってはすっごい、悲しいよなー。

誰かに影響があることをする時は、相手のことを、ちょっと、考える。
相手の立場になって、ちょっと考える。
そんな話をララにはしたが、根本的にそそっかしいララ、今後もこういうことがあるかなー。

今日は終業式だった。
子供たちがクリスマスプレゼントを堪能できたのは、夜のことである。
リリもさすがに機嫌を直して、プレゼントの本を一心に読んでいた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

保育園児用宿題ノート

2008-09-19 00:13:07 | 育児
我が家の小学生二人(小3の長女ララと小1の次女リリ)は、ほとんど毎日、学校から宿題を出されて帰ってくる。
大抵は学童保育で終わらせてくるのだが、時間がたりなくて家でやることも多い。

で、家には宿題というものがない末っ子のルル(5歳、保育園児)がいる。
「宿題やりなさい」と姉二人が言われて机に向かっている間、ルルだけは自由。
ルルは一人でも騒ぐ、遊ぶ、姉たちに話しかける。
まぁ、はっきり言って姉たちの宿題の邪魔である。

  我が家には子供の勉強部屋というものはない。
  家族団欒の居間がすなわち勉強部屋。
  勉強するスペースはあるが、音も何も筒抜け状態である。
  当分は個室を与えるつもりもない。
  親だって個室がないのに、子供に個室というのは贅沢だ。
  家族の気配の中で、集中して宿題しろ、というのが我が家の方針。

そこでリリが、ルル用の「宿題ノート」を作った。
そのノートにリリが書き付けた問題を、こちらに写しておく。


 あいている ところに すうじを つけましょう(←原文のまま)

   1 + □ = 2

   1 + □ = 3

   1 + □ = 4


で、ようやく数字が書けるようになったルルがまだおぼつかない手で
四角の中に数を書き込み、リリが赤エンピツで大きく花丸をつけた。

・・・宿題、というよりも学校ごっこのような感じだろうか?
ルルも喜んでやっていたし、リリたちも何とか自分の宿題を終えた。

子供たちが勝手に考える解決法、なかなか面白い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実父に孫の叩き方を指導する

2008-08-09 02:08:33 | 育児
私の両親が我が家の近くに住むことになり、両親にとっての孫、つまり私の子供たちと接する時間が増えた。
それは良いことなのだが、子供の「しつけ」に関してちょっと問題が生じて。

私の父(70代)は、愛情深く私たちを育ててくれた親であるが、怒った時には厳しく、私は叩かれ殴られ平手打ちされて育った。
それが父の「しつけ」ということだったようだ。

子供であった私は、優しい時の父は大好きだったが、突然、怒り出す短気な父は嫌いだったし、父の暴力が恐ろしく怖くてたまらなかった。
しかし中学生ともなり反抗期に入ると「私が悪いから叩かれたのだ、反省して自分を変えよう」とはもう決して思えなかった。
当時の自分の心情を再現すると以下のようになるかもしれない。
「父が短気で自分の感情と怒りの衝動を制御できないだから私は叩かれた。
 すっごく痛い上に、叩かれるということそのものが、私には屈辱的だ。
 こんな父に屈してなるものか。
 父の感情に従う義務など私にはない。
 表面上だけ従ったフリをして、この場をやりすごそう。
 反省しているフリで十分。もっともっと私には演技力が必要だ。」
という具合で、全然反省などしていなかった。

17歳の時に父に口答えした際に頬を平手打ちされたのが最後で、それ以降はなかったが、その最後のビンタは当時の私に家を出る決意を固めさせた。
家を出る、といっても家出などという短絡的衝動的な方法ではない。
父が望む職業に就くための進学という、父も認めざるをえない手段で、私は父の経済的庇護からは抜けないまま、父の暴力的な「しつけ」から逃げた。

・・・という具合で、私は父の「しつけ」と称した暴力行為を心から憎んでいる。

そして現在。
父は年老いても同じような暴力を自分の孫、つまり私の子供たちにもふるう。
悪いことをしたら「頭をゲンコツで叩く」「お尻を叩く」などなど。
それくらい、たいしたことじゃない?
いやいや。
老いた父に叩かれるルルの姿は、昔、父に叩かれていた子供時代の私を呼び覚ます。
少なくとも私は見ていて非常に不快だし、いきなり叩く、というのは昔のしつけ方法、だと思う。

あの時代の軍隊の鉄拳制裁的指導法が、子供のしつけ方にまで浸透していたのではないか。

愛情があればゲンコツでぶんなぐってもいい、と私は思えない。
いきなり殴られて子供が感じるのは「痛み」と「恐怖」である。
そんな「しつけ」は間違っている。

ということで、ルルを叩いた直後の父に今どきの「叩き方」を指導した。

「いきなり叩いたら幼児虐待と変わらないよ。
 昔はそれでよかったのかもしれないけど、
 今はそんなのは『しつけ』って言わない。

 教育目的で叩くのならば、自分の感情の発露として
 いきなり叩くんじゃなくて、まずは言葉で注意してよね。
 『今、すっごくお行儀の悪いことしたな。次に同じことしたら叩くぞ』
 と言葉で注意し、もしまた同じことしたら、叩いて。」
 
・・・と言ったら、父は無言で居間を出て行き、寝室にこもってしまった。
しばらくして、何事もなかったかのように寝室から出てはきたが。

娘である私にこんな指導をされるのも父にとっては面白くないだろう。
しかし、この点について私は譲る気はないし、父の暴力的「しつけ」を容赦するつもりもない。

その後は、いちおう、父が孫を叩く姿はみられなくなった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

洗顔にまつわる親子喧嘩

2008-06-29 00:47:03 | 育児
その朝は、リリの機嫌が特に悪かった。

ララ(小3)とリリ(小1)のために、朝、顔を洗うお湯を洗面器に用意している。
リリが冷たい水ではなくお湯で顔を洗いたい、というので、用意しているのだ。
ちょうどいいくらいの温度のお湯を洗面器に入れたら

「顔を洗うお湯入れたよ、顔を洗って!」

と声をかける。
ララがまず先に立ち、顔を洗い終えた。
リリはララが先だったことに対して怒り、自分は顔を洗おうとしない。
しばらーく、ソファでゴロゴロ、ぐずぐずしている。
その後ようやくリリが顔を洗おうと手を入れた時には既にお湯が冷めていたらしい。
そしたらリリは

「おかあさんが、ちょっとあついのにしないから、さめてるんだよ!」

と怒った。
この言い草には・・・私もキレた。

「リリがなかなか顔を洗いに来ないから、お湯が冷めちゃったんでしょう!
 朝の忙しい時間に、ちょうどいいくらいのお湯を用意するのは手間なんだよ?
 自分でぐずぐずしてお湯が冷めたからって、お母さんのせいにするの?
 そんなこというなら、今度から水で洗いなさい!」

リリもますます怒った。

「そんなこと言うおかあさん、だいきらい!
 だーーーいっっきらい!!」

と叫び始めた。
朝食の支度ができて、食卓についたが、私はリリの顔もみたくないし、
リリもふくれっつらのまま。
私の隣の席に座ったルル(4歳)が、心配そうな顔で言った。

「おかあさん、リリが、おかあさんのこと、だいきらい、って・・・
 おかあさん、かなしい?」

ルルの方を向いて私は答えた。リリにきこえるように。

「悲しいよ。お母さんは、リリのことが大好きで、リリが気持ちよくあったかい
 お湯で顔を洗えるようにって洗面器にお湯入れてたのに、リリに大嫌いって
 言われて、とっても悲しい。」

そしたらルルが神妙な顔して、ゆっくりと、答えた。

「おかあさん、ルルは、おかあさんのこと、だいすきだからね・・・。」

ああ、この子は。
なんだかもう、笑うしかなくて。

「ありがとうルル、お母さんもルルのこと、大好きだよ」

と言ったけど、リリの方を見たらリリはふくれっつらのままで。

「お母さんはリリのことも大好きなんだよ、リリと仲直りしたいなー。
 仲直り、しよう?しよう?しよう?」

とリリに顔を近づけて頬擦りしたら、リリもくすぐったそうに笑い出した。

ルルもリリもララも、どの子も私の大切な子。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そっくりさん

2008-06-19 01:43:51 | 育児
今日は仕事を終えて、私も夫も疲れていて子連れで外食。
でもこの近辺の店は定休日が水曜で、数軒、車で回ったけど入れず。
結局「年中無休」という某店へ。

そのお店はちょっと高めの価格設定ということもあって、滅多に行かない。
でもずっと前に行った時には店員さんに「ウルトラマンマックス」に変身する「トウマ カイト隊員」に似てる人がいて、その人が傍を通るたびに末っ子ルル(男)の背筋がぴしっと伸びて面白かった。
もちろん、本人じゃないとわかってても、それなりにイイ所を見せたいらしい(笑)

「あのトウマ カイトみたいなひと、まだいるかな?」と言いながら入店した子供たち。
席についたら子供たちがヒソヒソ話をはじめた。
??と思っていたら、説明してくれた。
「『ヒビノ ミライ』みたいなひとがいるんだよ!メビウスだよ!」

注)『ヒビノ ミライ』について解説しよう。
 平成ウルトラマンシリーズは
「ウルトラマン マックス」→「ウルトラマン メビウス」と続く。
「ヒビノ ミライ」はウルトラマン メビウスに変身する主人公。

見たら・・・たしかに、似ていると言えば似ている店員さんがいる。
他の店員さんで「イカルガ ジョージ」(ヒビノ ミライが属するクルー・ガイズの仲間)に似ている人もいる!と子供たちはヒソヒソ話しながらも、興奮した様子。

注文をとりにきたのは別の人で、子供たちガッカリ。
でもルルの食事を持ってきたのは「イカルガ ジョージ」似の店員さんで、ルルはちょっと緊張し、去った後に嬉しそうな顔をして。
その後、私の食事を持ってきたのが「ヒビノ ミライ」似の店員さん。
子供たちの目は店員さんの顔に釘付け。
目の前からいなくなったあとが大騒ぎ。

「ホントに、にてるよ!」というのはルル(4歳男)。
「あんまり、わらわないのも、ヒビノ ミライとおんなじ!」と観察したのはリリ(6歳女)。
「『キツネウドンをお持ちしました』って言った、声も似てたんじゃない?」と視覚と同時に聴覚も生かしたララ(8歳女)。

食事の途中で遊んでしまったりすることも多いルル。
だが今日は「ヒビノ ミライに似た人が『あの子、食べてるかな』って見てるかもよ?」などと声をかけると一生懸命食べていた(笑)

食事と支払いを終えた後も、ルルがあんまり一生懸命その店員さんを見ているので、握手してもらうことを思いついた。
ルルに提案したら、超乗り気で、大喜び。
手が空いたところを見計らって、ルルを連れてくだんの店員さんの前へ。

「すみません、握手してもらえますか」と言ったら怪訝な顔をした店員さん。
「『ウルトラマン メビウスに似てる』って子供が言うので」と説明した。
近くに立っていた若い女性店員が先に大笑いし、その店員さんも笑いながら握手してくれた。
爽やかな笑顔。

ルルはすごく真面目な顔で握手したあと、店を出てからもしばらく無言。
「お母さん、何て言ったからあの人たち笑ったの?」
「笑った顔もヒビノ ミライに似てたよ!」
と口々に言う姉たちにも頓着せず。
家に帰ってから「きょうは、ルルだけ、すごくいいことがあったね」と言った。

憧れのヒーローのそっくりさんと握手できたルル、ホントに良かったね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンタの正体

2007-12-25 00:41:56 | 育児
長女ララ(8歳、小2)がどうやらサンタクロースの正体に気づいているらしい。
お店に行くと「お母さん、サンタさんにこれがいい、って伝えて!」とおもちゃを指定してくる。それも幾つも。
ある時などは「サンタさんにはこれをお願いして、お父さんとお母さんからは、あれをもらいたい」などという言葉も飛び出した。
・・・ということは、だ。
サンタクロースを信じているふりをして、たくさんのプレゼントをもらおうと考えているのか?
そういうことなら、今年は、サンタクロースの正体を明らかにすることにした。

で、今夜はクリスマス・イブ。
弟と妹が寝室に行った後も「サンタさんへの手紙を書かなくちゃ」と居間でぐずぐずしているララ。

正面きって尋ねてみた。
「ララ、サンタさんがホントにいると思ってるの?」

ものすごく困った顔をした、ララ。
ええっ、ショック!という顔ではないことから、既に信じてなかったことは明らか。
「誰から聞いて、そう思ったの?」とサンタがいないことを前提に話を進める。

ララは泣きそうな顔になった。
抱きしめて「泣かなくていいよ」と優しく言ったら、ささやき声で教えてくれた。

「ヒロキから聞いたの。
 ヒロキが、お父さんとお母さんがプレゼントを用意してるの、見たんだって。」

話しながら、ララの目は真っ赤。かわいそうに、泣いている。
楽しい夢を壊すから泣いているのか。
それとも、嘘をついていた(サンタを信じている芝居をしていた)ことがバレた後ろめたさから、泣いているのか。

「ララ、よく聞いてね。
 サンタさんは神様に言われて、クリスマスに、大好きな大好きな子供たちにプレゼントをあげるんでしょう。
 お父さんとお母さんも、そうなんだよ。神様に言われたわけじゃないかもしれないけど、子供たちが大好きで、大好きだから、クリスマスにプレゼントをあげるの。
 だから、ララにはお父さんとお母さんがクリスマスのプレゼントをあげるよ。
 何が欲しいの?」

ララは自分が欲しいものを言った。
しかし・・・うーん、それは買えるかどうか、わからない。
っていうかもう別のプレゼントを用意して隠してあるんだぞ。
「うーん、ララの欲しいものがプレゼントできるかどうかはわからないけど、
 ララが欲しいって言ったものとは違うものになるかもしれないけど、
 それでも、いい?明日の朝には、クリスマスツリーの下に、ちゃんとララへのプレゼント、用意しておくからね。」
ララはうなずいた。

ララの話では、3人の子の中でサンタの正体を知っているのは自分だけ、だという。
サンタを信じてる妹と弟のためにサンタへの手紙を書きたい(字が書けるのはララだけ)、と言うが、もう遅いから、と寝に行かせた。

その後、近所の店(深夜までやっている)に行き、ララが欲しいと言っていたものに近いものを買ってきた。
明朝、子供たち3人とも早起きしてツリーの下のプレゼントを探すだろう。
たぶん、ララは妹と弟のために「サンタさんがいる」芝居をするんだろうなぁ。
上手にできたら、妹や弟には気づかれないよう、ウインクしてあげよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かんしゃくを起こした6歳児への対応

2007-12-13 00:58:17 | 育児
亭主が飲んで帰ってきた翌朝。
朝食の支度をし、子供たちを起こして食べさせて。

いつものことながら、朝が苦手なリリ(6歳、次女)。
6時、6時半、と2度起こしても起きてこない。
私がおんぶして連れてきたのが6時45分。
そのまま食卓の自分の席についても食べ始めようとすらしない。
7時過ぎに、ララ(小2、長女)はランドセルしょって自分で登校。
食べ終えたルル(4歳、長男)は先に保育園に行きたがる(母を独占できるから)。
いつまでも食べないなら、ルルと先に保育園に行くよ!とリリに怒った。
で、ようやく食べ始めたのが7時15分。
「待って!食べてるから、待ってよ~!!」と泣きながら、グズりながらの食事。
待つこと15分。7時半になり、こちらの堪忍袋の緒が切れた。
「リリ遅すぎる、ルルと先に行く!」と玄関に行ったら、リリは泣きながら追ってきた。
パジャマ姿で、口には朝食のソーセージをほおばったまま。
「食べ終わったんだよ!着替えるから待ってて~!」
私は待つ気はなかったので玄関のドアを閉め、ルルを保育園に連れて行った。
亭主は部屋で寝てるし、リリを家に一人残した訳でもないのだ。

先に登園したルルは、少しリリが心配だったようだが、それでも大喜び。
園の先生たちに「あら、今日は一人なの?」と訊かれ
「リリがゴハンたべるのおそいから、ルルだけさきにきた!」と得意げである。
しかしやはり私はリリが気になったので、すぐ家に戻った。

家に着いたのは7時40分。(自宅から保育園はとても近い。)
リリは亭主が寝てる寝室にいたようだが、私が戻った音を聞いて泣きながら出てきた。
「おかあさん、どうしてリリを置いて行ったの!!
 リリ、もう食べ終わってたのに、着替えてる間に、おかあさん行っちゃった~!
 どうして、どうして~!!」
話しているうちに怒りが沸騰してきたらしく、床に寝転んで足をバタバタし始めた。
リリは、かんしゃく持ち。

私も怒って言い返した。
「リリが起きないから、リリがゴハン食べようとしないから、リリが食べるの
 遅いから、お母さんは怒ってルルだけ先に連れて行ったんだよ。
 それってお母さんが悪いのか!」
リリは火に油を注いだようになり、更にギャーギャー泣きわめき、言葉を聞き取るのも困難。

「どうして、どうしておかあさん、リリが行くって言ったのに聞かなかったの!
 ・・・おかあさん!!リリのこと、キライなの!?」

泣き叫びながらで、ずっと聞き取りにくかったが、最後の所だけは、聞き取れた。
チャンス到来。
即、反論。

「キライなわけないでしょう!
 リリは、お母さんの大事な大事な子供なのに!
 お母さんは、リリが大好きって、リリは知らないの?!」

リリ、涙を流しながらも、沈黙。
静かになったリリを床から抱き起こし、膝の上で抱きしめた。
ここからは和解の時間。でもなし崩しにはさせない。

「リリのこと、置いて行ってゴメンね。置いて行かれて悲しかったんでしょう。
 でも、お母さんは早起きしてゴハン作って、リリのことも早く起こしたのに、
 リリが全然起きないし、起きてもゴハン食べようとしないし、
 だからお母さん、怒って、リリのこと置いて行ったんだよ。」

「おかあさん、もう、リリのこと置いて行かないで」

「じゃあ、リリも、お母さんが起こしたら起きて、早くゴハンも食べて」

リリの返答はない。
泣きわめいていたさっきと比べたらマシだが、話は平行線である。
これで終わるのは面白くない。話を続ける。

「リリ。リリの気持ちはわかったよ。
 せっかく着替えたのに、お母さんに置いて行かれて、悲しくてショックだったんだよね。
 だから、リリはさっきあんなに泣いて、あんなに怒ったんでしょう。
 リリを悲しませてゴメンね、ショック受けさせてゴメンね。」

リリは私にすがりついてまた泣き出した。今度は静かに。
泣き止むのを待って、リリに再び、話しかけた。

「リリ。
 リリの気持ちはお母さん、考えてわかったんだけど。
 お母さんの気持ち、リリは考えたことある?
 リリには、お母さんの気持ち、わかる?
 さっき、お母さんは、どうして怒ったんだと思う?」

リリ、沈黙。
自分に都合の悪いことは絶対、言わないのがリリである。
まぁ、無理に全部、言わせたいわけじゃないが・・・
このままでは、どうも私の気が収まらない。更に説得。

「リリ。さっき、お母さんは、言ったよね。
 リリが起きないし、起こしてもなかなかゴハン食べないから、怒った、って。
 だけど、まだ怒ってる気持ちもあるんだけど、リリの気持ちを考えて、
 リリのこと置いていったのは悪かったな、リリのこと悲しませて悪かったな、
 って思ったんだよ。だから、リリに『ゴメンね』って謝ったでしょう。

 リリは、お母さんの気持ち、考えられる?
 お母さんは、もう怒ってないけど、今は悲しいよ。
 大好きなリリのこと置いて行って、大好きなリリを悲しませて、リリとケンカみたいになって。

 お母さんは、リリに、何回も『ゴメンね』って言ったでしょう。
 リリは、お母さんに言うことはないの?
 悪いのは、全部お母さんなの?お母さんだけが悪いの?
 お母さんだけが『ゴメンね』ってリリに言えばいいの?」

リリ、やっぱり沈黙。
何も答えない、私の顔すら見ようとしない、リリ。
でも、この一点だけは、どうしても譲れない。

「リリ、お母さんの顔、見て。
 お母さんはリリのこと、大好きだよ。
 リリが早起きしなくても、リリがゴハンを食べなくても、リリがお母さんを
 怒らせても、お母さんがすごく怒っても、お母さんはリリが大好きなんだよ。
 リリのこと大好きだから、リリに悲しい思いさせて悪かったな、って思ったら、
 『ゴメンね』ってリリに言うんだよ。

 リリは、お母さんに、何も言うことはないの?」

リリは、私の顔を見て、それから目を閉じ、ささやいた。

「おかあさん、ごめんね」

再び泣き出したリリを、両腕で抱きしめた。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする