保育園では、4歳児クラスの運動会種目に「竹馬」というのがある。
保護者による手作りの竹馬(竹馬、というが竹でなくてもよく、木製の
ものが最も多い)を園に持ってきて、竹馬が乗れるようになるまで練習し、
運動会では園庭を1周したり段差がある所を竹馬でのぼりおりしてみせるのだ。
「4歳児クラスは竹馬」と保育園児は、楽しみにしている。
さて。
我が家の末っ子長男坊、負けず嫌いだがまだまだ甘ったれのルル(仮称)4歳。
昨日から保育園で竹馬の練習を始めたらしい。
夕方、私が家に戻るなり、左足の人さし指に巻いたバンドエイドを見せてくれた。
「どうしたの?」と尋ねた。
「タケウマで むけた。
せんせいが はってくれた。」という。
そうか。
お姉ちゃんたちも、足を傷だらけにしながら、竹馬の練習、頑張っていた。
すり傷をつくり、足の指や手の皮がむけたり血が出たりしながらも、
痛いのに負けないで練習して、竹馬が乗れるようになっていたんだよ、と話した。
すると横から姉(卒園して小学生になったばかり)のリリ(6歳)が
「そうだよ!」と大きな声で口を挟んできた。
「リリも、ルルにそうやって、おしえてたんだよ!
ち もでるし、けが したけど、リリもがんばったんだから、ルルもがんばれ!
・・・ってリリは、ルルに、おしえてたんだよ!」という。
はいはい。お姉ちゃん、ありがとうね。
ルルはまだ私に見せたいものがあったらしく、右足のすねを出し、そこにあるすり傷も見せてくれた。
「どうしたの?」「タケウマでけがした」。
「そう、痛かったねー。大変だったねー。(ルル、うなずく。)
でも足のゆびの皮がむけても、足を怪我しても竹馬の練習、頑張ってるなんて。
ルルは偉いねー。」とほめておいた。
ルルは満足げにうなずいていた。
これくらいの年頃の子供は、親に自分の怪我を見せたいのだろう。
親に心配してもらったり慰めてもらったり励ましてもらったり、したいんだと思う。
保育園で遭遇した、痛かったこと、辛かったこと、を親に話して…親が関心をもって話を聞いて返事したら、子供一人で担う痛み、辛さではなくなるのだろう。
仕事で帰宅時刻が遅くなると家に帰っても子供の寝顔しか見れない日もあるが、
できるだけ、早く帰ってちゃんと子供の話を聞くようにしよう、と思った。
頑張らなくちゃいけないことは、世の中に、いっぱいある。
痛くても、辛くても、血が出ても、やらなくちゃいけない。
途中で投げ出してはならない、続けなくちゃいけない、努力。
学校とか人生とか仕事って、そういう努力の連続、というような気がする。
でも大人になってから突然、そんな努力ができる人間になれる訳はない。
小さな子供のうちから明確な目標をもって努力する、頑張ることは、大事だと思う。
年齢に応じた課題、目標を提示し、そのために子供が頑張るよう指導してくれる、
保育園ってすごいところだなぁ、と改めて思った。
良い保育園に出会えたことを感謝するばかりではなく、
園と家庭と、両方で子供の「育ち」を邪魔しないようにしていかなければ。
翌朝、登園時には保育士さんの方からルルの竹馬練習のことを話してきた。
ルルは竹馬の練習を始めてすぐ転び、最初にすねを怪我して、
その後はずっと泣きながら竹馬の練習をしてたらしい。
…泣きながら?ルルはそんなことは一言もいわなかったけど。
親には泣いた話はしたくなかったんだろう。4歳児のプライド。
すねの怪我はたかが、という程度の、すり傷。
「泣くくらいなら、やらなくていい」と先生は言ったそうだ。
でもルルは泣きながら「やる」と言って、泣きながら竹馬の練習を続けたそうだ。
学童保育に来ているリリお姉ちゃんが自分の体験も話して励ましていたとか。
(この部分は昨晩リリから聞いていた通りだ。)
裸足で木製の竹馬にのるので、竹馬をつかむ足の指の皮がむけてくる。
先生が気づいてバンドエイドを持ってきて、ルルはそこで竹馬の練習をやめたらしい。
一部始終を先生が話している間、ルルは恥ずかしそうに横を向いていた。
それにしても、泣きながらも挑戦を続けるなんて、なんともいじらしいことである。
これはもう一度、親の立場で正当に評価して、励ましてやらねば。
先生から離れた場所で「ルル、内緒話しよう!」と言って、ルルに耳打ちした。
「すごいねルル!痛くて泣いても、竹馬、頑張ったんだね!
お兄ちゃんだね!偉いね!もっともっと、いっぱい頑張るんだよ!
絶対、絶対、竹馬、乗れるようになるよ!」
ルルは真剣な面持ちでうなずいた。
ルルが竹馬を乗りこなせるようになる日は、そう遠くないに違いない。
保護者による手作りの竹馬(竹馬、というが竹でなくてもよく、木製の
ものが最も多い)を園に持ってきて、竹馬が乗れるようになるまで練習し、
運動会では園庭を1周したり段差がある所を竹馬でのぼりおりしてみせるのだ。
「4歳児クラスは竹馬」と保育園児は、楽しみにしている。
さて。
我が家の末っ子長男坊、負けず嫌いだがまだまだ甘ったれのルル(仮称)4歳。
昨日から保育園で竹馬の練習を始めたらしい。
夕方、私が家に戻るなり、左足の人さし指に巻いたバンドエイドを見せてくれた。
「どうしたの?」と尋ねた。
「タケウマで むけた。
せんせいが はってくれた。」という。
そうか。
お姉ちゃんたちも、足を傷だらけにしながら、竹馬の練習、頑張っていた。
すり傷をつくり、足の指や手の皮がむけたり血が出たりしながらも、
痛いのに負けないで練習して、竹馬が乗れるようになっていたんだよ、と話した。
すると横から姉(卒園して小学生になったばかり)のリリ(6歳)が
「そうだよ!」と大きな声で口を挟んできた。
「リリも、ルルにそうやって、おしえてたんだよ!
ち もでるし、けが したけど、リリもがんばったんだから、ルルもがんばれ!
・・・ってリリは、ルルに、おしえてたんだよ!」という。
はいはい。お姉ちゃん、ありがとうね。
ルルはまだ私に見せたいものがあったらしく、右足のすねを出し、そこにあるすり傷も見せてくれた。
「どうしたの?」「タケウマでけがした」。
「そう、痛かったねー。大変だったねー。(ルル、うなずく。)
でも足のゆびの皮がむけても、足を怪我しても竹馬の練習、頑張ってるなんて。
ルルは偉いねー。」とほめておいた。
ルルは満足げにうなずいていた。
これくらいの年頃の子供は、親に自分の怪我を見せたいのだろう。
親に心配してもらったり慰めてもらったり励ましてもらったり、したいんだと思う。
保育園で遭遇した、痛かったこと、辛かったこと、を親に話して…親が関心をもって話を聞いて返事したら、子供一人で担う痛み、辛さではなくなるのだろう。
仕事で帰宅時刻が遅くなると家に帰っても子供の寝顔しか見れない日もあるが、
できるだけ、早く帰ってちゃんと子供の話を聞くようにしよう、と思った。
頑張らなくちゃいけないことは、世の中に、いっぱいある。
痛くても、辛くても、血が出ても、やらなくちゃいけない。
途中で投げ出してはならない、続けなくちゃいけない、努力。
学校とか人生とか仕事って、そういう努力の連続、というような気がする。
でも大人になってから突然、そんな努力ができる人間になれる訳はない。
小さな子供のうちから明確な目標をもって努力する、頑張ることは、大事だと思う。
年齢に応じた課題、目標を提示し、そのために子供が頑張るよう指導してくれる、
保育園ってすごいところだなぁ、と改めて思った。
良い保育園に出会えたことを感謝するばかりではなく、
園と家庭と、両方で子供の「育ち」を邪魔しないようにしていかなければ。
翌朝、登園時には保育士さんの方からルルの竹馬練習のことを話してきた。
ルルは竹馬の練習を始めてすぐ転び、最初にすねを怪我して、
その後はずっと泣きながら竹馬の練習をしてたらしい。
…泣きながら?ルルはそんなことは一言もいわなかったけど。
親には泣いた話はしたくなかったんだろう。4歳児のプライド。
すねの怪我はたかが、という程度の、すり傷。
「泣くくらいなら、やらなくていい」と先生は言ったそうだ。
でもルルは泣きながら「やる」と言って、泣きながら竹馬の練習を続けたそうだ。
学童保育に来ているリリお姉ちゃんが自分の体験も話して励ましていたとか。
(この部分は昨晩リリから聞いていた通りだ。)
裸足で木製の竹馬にのるので、竹馬をつかむ足の指の皮がむけてくる。
先生が気づいてバンドエイドを持ってきて、ルルはそこで竹馬の練習をやめたらしい。
一部始終を先生が話している間、ルルは恥ずかしそうに横を向いていた。
それにしても、泣きながらも挑戦を続けるなんて、なんともいじらしいことである。
これはもう一度、親の立場で正当に評価して、励ましてやらねば。
先生から離れた場所で「ルル、内緒話しよう!」と言って、ルルに耳打ちした。
「すごいねルル!痛くて泣いても、竹馬、頑張ったんだね!
お兄ちゃんだね!偉いね!もっともっと、いっぱい頑張るんだよ!
絶対、絶対、竹馬、乗れるようになるよ!」
ルルは真剣な面持ちでうなずいた。
ルルが竹馬を乗りこなせるようになる日は、そう遠くないに違いない。