ある朝。
小学生二人を学校に送り出した後、自分の出勤支度を始めた。
末っ子ルル(5歳)を保育園に連れて行くのは亭主の役割。
さぁ、これで出勤・・・と思っていたら。
ルルが「おかあさん、すごろく、やりたい!」と言い出した。
親戚にもらったウルトラマンすごろく。
ルルはお気に入りで、何度も何度も遊んでいる。
しかし、忙しい朝に子供とすごろくをしている時間など働く母にはない!
「ごめんね、お母さんこれからお仕事だから、すごろくしてる時間ないよ。
すごろく、やりたかったら、保育園から帰ってからにしようよ。」
とルルを説得し、自分の身支度のため二階に行った。
戻ってきたら、ルルはソファーの上でうつぶせになっている。
泣いてるわけではなく、スネてゴロゴロしているのだ。
なんだか可哀想になって、ルルに声をかけた。
「ごめんね、ルル。すごろくやりたかったんだね。
でも朝は時間がないんだよ。
保育園から戻ったら、いつも忘れてお母さんと他の遊びしてるけど、
今日こそは、すごろくやろうね。」
そしたらルルが向き直って、こんなことを言う。
「おかあさん。
もっとルルと、あそべるようになりたいんだったら、できるんだよ」
・・・なに?どうやって?
「おかあさんが、おしごとやめたら、ルルともっとあそべるよ」
はぁ~。
コイツは、母が仕事時間を制限して一緒に過ごす時間を作っているというのに、
まだまだ、まだまだ、遊び足りないらしい。
いや、甘えらる余裕が出てきたら、更に甘えたくなっている、というところか?
「お母さんがお仕事を辞めたら、どうなると思う?
この家に住むためのお金が払えなくなって、引越さないといけなくなるかもよ?
ゴハンやおやつとかも、買えなくなったりするかもよ?」
うーん、これはいつも言ってることだからインパクトが少ないかも。
とっておきの一言を出さねば、と、もう一押ししてみた。
「それに、お母さんがお仕事やめたら、
ルルも保育園、やめないといけないんだよ。
保育園は、お父さんとお母さんがお仕事してる人の子供が行くところだからね。
お母さんとはもっと遊べるようになるかもしれないけど、
ルルはユーコ先生(担任、仮名)とも会えなくなるし、
今の保育園のお友達とも遊べなくなるけど、それでもいいの?」
ルルは首を横に振った。
「ほいくえん、やめたくない」
「だよね。だったら、朝じゃなくて帰ってきてから、すごろくしようよ。
今日は早くお迎えに行くよ。
お昼寝終わっておやつ食べたらすぐ、行くからね。」
「うん、ぜったい、はやくきてね!」
生後7ヶ月から通っている、保育園はルルにとって大切な場となっている。
卒園ではなく、途中で辞めるなんて、考えられないのだろう。
一件落着。
・・・でも私は仕事にちょっと遅刻。
小学生二人を学校に送り出した後、自分の出勤支度を始めた。
末っ子ルル(5歳)を保育園に連れて行くのは亭主の役割。
さぁ、これで出勤・・・と思っていたら。
ルルが「おかあさん、すごろく、やりたい!」と言い出した。
親戚にもらったウルトラマンすごろく。
ルルはお気に入りで、何度も何度も遊んでいる。
しかし、忙しい朝に子供とすごろくをしている時間など働く母にはない!
「ごめんね、お母さんこれからお仕事だから、すごろくしてる時間ないよ。
すごろく、やりたかったら、保育園から帰ってからにしようよ。」
とルルを説得し、自分の身支度のため二階に行った。
戻ってきたら、ルルはソファーの上でうつぶせになっている。
泣いてるわけではなく、スネてゴロゴロしているのだ。
なんだか可哀想になって、ルルに声をかけた。
「ごめんね、ルル。すごろくやりたかったんだね。
でも朝は時間がないんだよ。
保育園から戻ったら、いつも忘れてお母さんと他の遊びしてるけど、
今日こそは、すごろくやろうね。」
そしたらルルが向き直って、こんなことを言う。
「おかあさん。
もっとルルと、あそべるようになりたいんだったら、できるんだよ」
・・・なに?どうやって?
「おかあさんが、おしごとやめたら、ルルともっとあそべるよ」
はぁ~。
コイツは、母が仕事時間を制限して一緒に過ごす時間を作っているというのに、
まだまだ、まだまだ、遊び足りないらしい。
いや、甘えらる余裕が出てきたら、更に甘えたくなっている、というところか?
「お母さんがお仕事を辞めたら、どうなると思う?
この家に住むためのお金が払えなくなって、引越さないといけなくなるかもよ?
ゴハンやおやつとかも、買えなくなったりするかもよ?」
うーん、これはいつも言ってることだからインパクトが少ないかも。
とっておきの一言を出さねば、と、もう一押ししてみた。
「それに、お母さんがお仕事やめたら、
ルルも保育園、やめないといけないんだよ。
保育園は、お父さんとお母さんがお仕事してる人の子供が行くところだからね。
お母さんとはもっと遊べるようになるかもしれないけど、
ルルはユーコ先生(担任、仮名)とも会えなくなるし、
今の保育園のお友達とも遊べなくなるけど、それでもいいの?」
ルルは首を横に振った。
「ほいくえん、やめたくない」
「だよね。だったら、朝じゃなくて帰ってきてから、すごろくしようよ。
今日は早くお迎えに行くよ。
お昼寝終わっておやつ食べたらすぐ、行くからね。」
「うん、ぜったい、はやくきてね!」
生後7ヶ月から通っている、保育園はルルにとって大切な場となっている。
卒園ではなく、途中で辞めるなんて、考えられないのだろう。
一件落着。
・・・でも私は仕事にちょっと遅刻。