ドイツ戦の汚名挽回なるか?がんばってほしい。
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イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部相当)のカーディフMF稲本潤一(25)が、06年ドイツW杯アジア最終予選の前哨戦第1戦、29日のカザフスタン戦(横浜国)から参戦できる可能性が出てきた。19日のイングランド協会(FA)杯3回戦に敗れたことで日程が緩和され、同最終予選初戦、2月9日の北朝鮮戦(埼玉ス)の直前招集を回避できる望みが出てきたためだ。日本サッカー協会がクラブ側に申し入れる「1試合欠場」が容認されれば、ジーコ・ジャパンの態勢はさらに盤石になる。
稲本は19日のFA杯3回戦で、プレミアリーグのブラックバーン戦に先発出場。得点に絡めず後半31分に交代し、チームも2-3で敗れた。29日か30日に予定された4回戦が消滅し、1月中の公式戦は22日のバーンリー戦だけになった。
この日程緩和がポイント。2月6日のウエストハム戦までぽっかりと日程が開く。当初はW杯最終予選初戦、2月9日の北朝鮮戦は直前招集が確実だったが、これを回避する可能性がグーンとアップ。ウエストハム戦の欠場さえカーディフ側がOKすれば、バーンリー戦後の早期招集が実現する。前哨戦第1戦となる29日のカザフスタン戦、さらに第2戦の2月2日のシリア戦に間に合うわけだ。
親善試合の場合、代表選手の招集は試合開始時刻の48時間前から。ジーコ監督は「どの監督も招集問題に悩んでいる。その中でどうやっていくか、前向きに考えるだけ」というだけに、実現すれば悩みは1つ解消される。
稲本が北朝鮮戦まで2週間以上、本隊と一緒に練習できるメリットは大きい。本番で中核をなす欧州組に故障者が多い一方、2月9日までにMF中村俊輔(レッジーナ)らセリエA組は4試合、FW大久保嘉人(マジョルカ)も3試合、FW高原直泰(ハンブルガーSV)も3試合組まれ、日程的にハードでいずれも直前合流が必至だ。
そもそも、稲本が昨年2月18日のW杯アジア1次予選初戦のオマーン戦(埼玉ス)で、チームに合流できたのは試合の前々日だった。長距離移動後、前日に1時間程度の調整しかできずプレーに精彩を欠いた。個人的にも欧州組としての力を発揮する材料は整う。