平山のライバルはもちろん国内だけではない。隣国でも同世代の若侍が育っている。
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サッカー・20歳以下(U-20)韓国代表が27日午前1時45分(以下韓国時間)、今年初の韓日戦。21歳以下によるカタール国際大会決勝。
昨年のアジアユースで2-2と引き分け、PK戦の末に3-1で日本を破った韓国にとっては防衛戦、日本にとっては雪辱戦となる。
今回の韓日戦の見所は“怪物”同士の直接対決。
今大会3試合に出場し、7ゴールを決めた朴主永(パク・チュヨン/20/高麗大)と日本の平山相太(筑波大)の“足”で勝負が決まる。
しかし現在のところは朴主永が優勢。平山は決勝まで1得点1アシストにとどまり、朴主永とは比較にならない。
朴主永が今大会に入り華麗なドリブル、幅広い視野、高感度の決定力など申し分ない実力を発揮している一方、平山はこれといった活躍を見せられずにいる。
昨年のアジアユースでの直接対決では1得点ずつ決め、勝負はつかなかった。しかし今回は朴主永の完勝で終わる可能性が高い見通しだ。
関心は朴主永の成長の可能性に向けられている。多くの専門家は急成長を遂げた朴主永がワールドカップでも十分に通用するという点で一致している。
Kリーグ・全南(チョンナム)ドラゴンズの許丁茂(ホ・ジョンム)監督は「イングランドのオーウェンやアルゼンチンのサビオラらは、体は大きくなくても確実なゴールゲッター。朴主永も引けを取らない逸材」と話す。
スルーパスやクロスなど、ボールの流れをうまく生かしたプレー、どのポジションでもプレーできる全天候型スタイルが脚光を浴びている。
FCソウルの趙広来(チョ・グァンレ)前監督は「今の韓国代表には朴主永ほど鋭いシュートを放ち、空いたスペースに飛び込む能力を持ったストライカーがいない。後半に投入するスーパーサブとして活用すれば、戦力上の不足分を充足できる」と分析する。
連日、株を上げている朴主永は、その年俸もすでに10億ウォン台(1億円)に達している。FCソウルとの“密約説”もささやかれているが、まだ何も確定していない状況だ。
朴主永のエージェント会社、スポーツハウスのイ・ギチョル代表は「6月の世界ユースが終わったら本格的に国内外のクラブと緊密に接触する考え」としている。