神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.316 闘い開始!

2024-10-28 00:20:54 | 時評
(1)衆議院選挙の大勢が見えてきました。細かいことは今後の分析で明らかになることでしょうから、それを待つことにして、ともかくは国民の怒りが形になってあらわされて、まずはこれでよかったとするべきではないでしょうか。

(2)80年代に新自由主義がはびこりだして以降の自民党政治、具体的には中曽根内閣の国鉄民営化、小泉内閣の郵政民営化、規制緩和、日本やアメリカの資本に利益となる大規模公共事業を赤字財政を膨らませながらやってきました。そうして国民が怒って議席を減らすと、自公で連立政権を作って一緒になって、やりたい放題を国のレベルでも、地方のレバルでもやってきました。
 とくに2015年9月の安倍内閣の戦争法通過以来、どれだけ「アベ政治」のひどさを見せつけられてきたかしれません。アベ政治といいましたが、安倍・菅・岸田の3代の首相のことです。桜を見る会・モリカケを始め、横柄な森元首相・麻生元首相まで入れて、私物化ややりたい放題のオンパレードでした。この間に、アベノミクスの失敗のために国民の生活はどんどん悪化して、一方その救済を求める国民の要望は無視され、軍事費倍増しこれを今後さらに強化するわけです。

(3)これを、近ごろ頻繁に発生している災害に例えれば、自公政治はすでに警戒水域を越えて増水して、制御が効かなくなって氾濫してしまい、にっちもさっちもいかない濁流になっていたように思います。こういう災害の中では、まず事態を把握して、避難的措置を取ること、当座の最善策〔オールタナティブ〕を取ることではなかったしょうか。マニュアルに照らして正しいかどうかでは救える命も救えなくなっていたように思われてなりません。
 まずは自公政治を止めること、これが大事なことと思っていました。ところが、自公政治を比較的批判していたように見えた石破首相も、結局、次々に手のひらを返して自公政治を踏襲しました。ですから、自公政治でなくする選択肢、これが最善策でした。

(4)でも、闘いはここからです。
 自公与党は、結果次第では、「野党」の中の与党に近い考えの日本維新の会、あるいは国民民主党と連立を模索するかもしれません。さらに、立憲民主党も日米同盟では自民党と変わらないところがあります。
 残念ながら、軍事は国民生活に必要なものを食いつぶすしかありません。その点で日本国憲法の精神と合致しません。もし憲法を順守し国民本位の政治というなら、軍事をやめて平和外交に徹するべきです。その点では日本共産党の方が徹底しています。
 いま「アベ政治を許さない」の一点で共闘を考えるとき、これがネックです。立民が日米同盟にこだわれば、日本維新の党や国民民主党と近くなり、最悪の場合、自公との与野党大連立などもないとはいえなくなります。そうなれば、またまた政権交代に至ることになるでしょう。


(5)ところで、27日は旧暦の9月25日でした。まだ長月で、神無月になっていないので、神様はいたはずです。しかし、神様は忙しくて手が廻らなかったのでしょうか。見たところ、裏金議員でも救ってもらった人もいますし、「泣いて、お願い!」と懇願したのに国会から放り出される憂き目にあった人もいます。不公平ですね。
 ともかく、どういう与党ができて、どういう野党ができるか。自民党内部の足の引っ張りあい、「下駄の鼻緒」の花柄をどうするのか、国民の顔色を見ながら、手練手管を競い合うはずです。
 〽たたか~いは ここか~ら~ たたかいはいまから~ がんばろ~

    
     アカンベ~!みたいな葉っぱでした。

【コレクション 99 戦後改革】
 今日は、『戦後改革』のパンフレットです。
 今度の衆議院選挙の政策や演説を見ていて、日本の戦後の原点をしっかり見据えている政党は日本共産党と社民党だったように思いました。
 かつては、この両党は政治路線をめぐって対立してきたわけですが、政策や演説では一番と思いました。特に共産党は、こんどの裏金問題でも、裏公認料2000万円の件でも大スクープで、これは野球の大谷選手ばりのホームランを連発したことになるでしょう。野党はこれでずぶん得をしたといってよいと思います。しかし、これが同党の議席に結びついていませんでしたね。さぞ残念なことでしょう。

    

 この大きさは、A5判6㌻です。A5判3枚分の横長の用紙を三つ折りしてできています。
 全体は、
 1㌻ 上掲
 2~4㌻ 各巻の内容・目次
 5㌻ 刊行にあたって 神戸の空襲後の写真
   *下に載せました。この時が戦後50年、今はそれから30年です。
 
    

 6㌻ 装丁見本 特色
    刊行案内:四六判 全6巻 平均288㌻ 定価2800円 
    刊行:1995年7月 岩波書店 
 以上です。
 
 被団協の核兵器廃絶の運動と同様、風化させない、忘れさせない、そのために続けていく努力が必要です。結局はそれが人々の進歩を支えます。よしんば、気が付いてもらえないかもしれないにしても。それが叡知というものです。
 では、ここで。
 
     
      きょうの空


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