(1)選挙というと、これまでにいくつも記憶に残っていることがありますが、今回の衆議院選も必ずやその一つになることと思われます。
立憲民主党から自民党に政権交代して、安倍さんが首相に返り咲いて、アベノミクスなどという大ぶろしきを広げたかと思ったら、戦争法の暴挙、桜を見る会・モリカケという政治の私物化、安部さん狙撃事件、そしてあの陰気臭い菅首相の学術会議員任命拒否問題、続いて、ヌラリクラリの岸田政権下に発覚した裏金問題、防衛費2倍化、などなど、どれも国民生活にとって良いことはありませんでした。
(2)同時に、「下駄の鼻緒」の公明党は連立を続け、10年近く国土交通大臣のポストを獲得してきました。そうして国民の要求にはそっぽを向いて、ついには、裏金問題で国民の非難を受けたために自民党が非公認にした議員を推薦するまでに親密になっています。
いまでは、協力関係という程度を越えて、一心同体、運命共同体、一蓮托生の域に達しています。そしてやってきたことといえば、国民にとって迷惑な法案や予算なのに、ちょっと反対してみせて、結局は妥協・賛成・協力するという政治行動です。そして、そうして成立した法案がいくつあるか、もう数え切れません。
ついでに言えば、これは国レベルの話だけではなく、私の住む昭島市の予算や法案などでも全く変わりません。完全に二人三脚人です。法案などに対する自公の賛否の姿勢はまず一致しています。文字通りの連携ぶり(「下駄の鼻緒」)です。
(3)一方、野党では、2015年の「アベ政治を許さない」の国民の怒りを忘却して、オレがオレがの雰囲気が露骨になってきました。中でも日本維新は自民党よりもひどい政策を言い出し、中には自民党に憲法改正を迫るものもあります。また、国民民主党は自民党に塩を送るようなそぶりも示しています。
そういうことでなく、両党も含めて野党には、自公の政策がどれほど国民生活を困難にしてきたか、東アジアでの緊張関係を高めて来たか、原発や核兵器の廃絶問題の立ち遅れ、温暖化・環境問題への対応の立ち遅れをチェックし、国民生活の劣化、高齢化社会破壊、教育や若者対策、夫婦別性などへの共通認識を深め、少しでも協力し合えるよう姿勢を見直していただきたい。
(4)正確な記憶ではありませんが、昔の話に「二人の母」のことがありました。
「二人の母」とは「生みの親」と「育ての親」のことです。この二人が、子どもをめぐって自分の子だと主張して奉行所へ訴え出ました。すると、奉行は、二人の母に子供の手を取って引き合い、勝った方の子どもとすると裁定をします。そこで、二人の母親は子供の手を取って両方から引き合い始めますが、しばらくして、子どもは痛さに泣き出しました。それでも、二人の母親は引き続けました。しかし、あまりに痛がって子供が泣くので、とうとう片方の親が手を放しました。生みの親の方でした。
「生みの親」は、手を離せばその子を「育ての親」に取られてしまいますが、自分の生んだ子であることに変わりはないわけです。その子が痛さのあまりに泣くのに堪えられなかったわけです。
一方、「育ての親」にとってはそういう関係はありません。手を離せば、親子関係(所有関係)も切れてしまいます。なんとしても手を放すことができません。
しかし、奉行は、真の愛情というものを、手を離した「生みの親」の方にみて、そちらの子と裁定するわけです。ひょっとしてこれは大岡裁きの話でしたか?ともかくこんな話です。
私は言いたいのは、真の親なら、自分の利害をかえりみず、子どものことを考えるだろうということです。そして、政党もそうだろうということです。
口先ではいいことをいくらでも言えます。でも、真に国民のことを考えているかどうか、そこに「生みの親」の思いがあるかどうか、ここが要点です。
ちょっと目を細めれば見えてきます。
名:不明
(5)きょうの新聞には、イオンなどのデパート・スーパーが、商品価格を下げる、価格を据え置いて増量するなどの対策を打ち出したと出ていました。
これには、背景として、年金の目減りや実質賃金の低下などで苦しめられている庶民が、買い控えをしたり、どうしても買わなければならないものは、生活防衛のためにスーパーを回ってより安いものを買うとかして、生活防衛に努めてきたことがあります。
庶民が生活防衛するということは、売る側のイオンなどからすれば、売れないということです。商品が売れなければ、縮小・倒産・撤退に追い込まれます。
金持ち層相手のカジノのようなことは無用です。軍事はムダです。国連憲章・日本国憲法とその下での平和外交で足ります。
各候補者には、まさに27日の選挙で投票をお願いする97%の庶民の状態をよく見ていただきたいと思います。
きょうはここで。
ニンジンの木の実?
きょうは、コレクションを載せる時間がなくなりました。
お詫びにもう1枚。
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