神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.312 意思表示を!

2024-10-24 00:31:57 | 時評
(1)選挙がいよいよ終盤になりました。
 各社が、いろいろな調査やアンケートに基づいて27日後の状況を予測する記事や発言をするようになりました。その予測の当否はいま措いて、私が望む第1は投票率が上がることです。病気や高齢のためなどで特別な事情のある人の外は意思表示をしてもらいたいということです。

(2)というのは、自分は政治とは無関係だとか、社会とつながりを持ちたくないといっても、市民社会といわれる現代社会に生きているからには、絶対に政治から逃れることはできません。
 市民社会は分裂しないための装置として国家を作り出しますが、国家は一定の収入を国民から徴収して充足します。それがたとえば税です。この税をいくらかをちょろまかして、うまくいったと思っていたらしい人が摘発されたとニュースで報じられることがありますが、これは所得税や法人税などのことです。
 これに対して、現在の日本でいうと、一般消費税のような間接税があります。これは売買に伴って課税される税ですから、これを拒否すれば、買い物さえできません。子供や老人のように所得がない人にも掛かる悪税であることがよく言われますが、ほかにもばかばかしい例ですが、何かの罪を犯した犯人でも、逃走中に飲料や食料を買えば、自分の知らないうちに納税者になります。
 
(3)この消費税率を3%→5%→8%→10%と挙げてきました。一方、岸田前首相は防衛費を2倍に増額しました。そうすると、この先、景気対策、福祉や高齢化問題などなどに対処しようとして財源が不足してくれば、増税するに決まっています。
 これまでも、景気対策のためといって法人税をどんどん下げ、投資を増やして経済成長を促進するといって高額所得者の所得税を引き下げてきました。そうしておいて、福祉のための財源として、消費税率をどんどん引上げてきました。にもかかわらず、結局は、法人税と所得税の減税、大型公共事業や防衛費などに使われてしまい、福祉・子育て・教育費など相変わらず放置されたままでした。

(4)今度の選挙には、今まで以上に関心をもっていますが、その結果がどうであるにせよ、国民の総意が反映されたものとなることを願っています。
 もちろん、自公与党の政治が酷いことは言うまでもありませんが、だからといって野党も、どうも「アベ政治を許さない」で団結できたときとは、残念ながらだいぶ違う様相を呈していることは否めません。選挙結果次第では、自公と野党の連立という事態も言われています。

(5) 映画『ゴッド・ファーザー』でウラギリものがどういう行動をとるかをつぶさに見ました。「仲間のような顔をして仲介するヤツ」です。選挙ですから余計にそうです。政党にも、議員にも、現にそういう行動をする人を見ます。そういうハナモチナラナイのにかぎって声も態度も大きい。注意しているとすぐわかります。

    

【コレクション 96 日本の福祉】
 軍事と福祉は共存できません。でも、岸田前首相も、その前の自公政権も、ず~っとそれを続けてきました。きょうは、そのアンチです。


 このパンフはA4判、6㌻です。A4判3枚分の横長の用紙を、最初に右から3分の1を折り込み、次に左から3分の1を折り込むとできます。
 全体は、
 左から1㌻ 上掲
 2~4㌻ 各巻の内容見本 
     *2㌻目を下に載せました。



 5㌻ 本集成の特徴
    推薦の言葉 隅谷三喜男(東京大学名誉教授)
          板山賢治(日本障害者リハビリテーション協会副会長)
           *「障害」はママ。今は、「障碍者」とか「障がい者」。
 6㌻ 刊行案内 仕様:A4判 全5巻 各巻平均200㌻ 発行:1999年4月
         セット価格:49,000円 日本図書センター
 以上です。

 軍事、特に戦争では、それで儲けていい思いをする少数の「死の商人」と、そのために悲惨な状態に追い込まれる多数の人々が出てきます。しかし、三八式歩兵銃なら被害者は打たれた当事者だけということもいえますが、核兵器ともなると、非戦闘員(女・子供・高齢者)のほか、遠くの河原にいるチョウチョさんも海老さんも無関係ではなくなります。そして、その影響は、少なくとも、関係者が生きている限り終わることはありません。絶対やめてもらいたい。今回の選挙では、そういう軍事依存を批判するのが「大正解」です。それが、結局のところ経済も守り、国民生活も守るはずだからです。

 きょうはここで。
    
 

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