今年の11月最初の亥の日は11月10日(日)です。
この日に炉開きをしたり、こたつを出したりすることです。「亥」は五行説では「水」で、この日から「火」を使い始めるという説です。
月ごとにも干支があって、1月は寅2月は卯・・・・という具合で10月が亥、11月は子、12月が丑になります。
しかし新暦が採用されて以降、亥の月は1ヶ月遅らせ11月になりました。
ちなみに11月10日は旧暦では10月14日。
亥の月の亥の日に「亥の子餅」を頂くと無病息災でいられるとか。イノシシは子だくさんなので子孫繁栄・すべてに繁栄の意味もあるようです。
以前ご教授していただいた故S先生のお宅では開炉には善哉に柿と栗を頂いていました。
稗餅に粒あんがかかっている善哉です。
秋は収穫の時期でもあり、また赤いもの(あんこ)を頂くと邪鬼も払えるということからだそうです。
上林さんなどのお茶屋さんが5月に新茶を茶壺に入れ熟成された茶壺を茶人宅に届けるときに、柿と栗を添えたということから柿と栗も添えるとのこと先生から教わりました。
開炉で茶室が陰から陽に転じ、茶人にとっては新年・お正月なのです。