昨夜は久振りに音楽会に行きました。
ドビュッシー没後100年記念の「ドビュッシーからの手紙」という題のコンサート。
ドビュッシーは筆まめでいろいろと手紙を友人等に出してそれが残っています。その手紙からドビュッシーの音楽の本質に迫るという企画です。
これを企画したのがピアニストである私の年の離れた従妹です。
ピアノ曲の他、独唱・バイオリン演奏があり、曲の合間合間にフランス語によるドビュッシーの手紙の朗読が入ります。
手紙の和訳が事前に配られました。封筒に入れられドビュッシーのサインがあり、封印にはクラッシックな封印が捺されている凝りようです。
ドビュッシーの音楽はあまり聴いていませんでした。どの曲も初めて聴く音楽でちょっと難しいでした。印象派とか象徴派の音楽家と云われているように私には馴染みが今一つ。
ちょっとレベルの高い音楽会でした。
ある友への手紙に、《音楽は厳格な伝統的形式の中にまぎれ込めるものではない。音楽は色彩とリズムの付いた時間でできているのです》《音楽は表現手段としても”感じるもの”として非常に未熟な芸術です》と書かれていますが、ここにドビュッシーの音楽の本質があるように私は思いました
最初に弾かれたピアノ曲二つのアラベスクより第1番「アラベスク」はとても心地よい曲でCDを買いたくなりました。
また、前奏曲集2巻よりの「花火」も力強い華やかな曲で印象に残りました。