宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

サントリーホールへ

2021-11-27 19:23:55 | 日記

娘を誘ってコンサートに行きました。「清水和音ピアノの祭典」…デビュー40周年記念のコンサートです。

「月光」「ノクターン」「バラード」「英雄」などソロのピアノに続いてピアノデュオ、ピアノ三重奏、ピアノ四重奏、ピアノ五重奏 そして最後に「謝肉祭」。
このように4時間のよく考えられた盛り沢山のプログラムです。
ベートーベン・ショパン、ラフマニノフ、チャイコフスキー、モーツアルト、シューマン、サン=サーンス・・・作曲家はいろいろ。
10曲すべてピアノは清水和音氏です。
それぞれ2楽章、3楽章、4楽章のある大曲で、とてもエネルギーがいることだと思いますがすべて素晴らしかったです。
いろいろな楽器の音色も入り、バライエティに富み我々聴衆を楽しませてくれます。
40周年記念ということでこのような豪華なプログラム。おまけになんと今日一日限りの贅沢なコンサートです。
コロナも下火になった今、会場は8割ほどの聴衆でした。
途中2回の休憩がありましたが、コンサート2回分を堪能した感の満足感のある演奏会でした。
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小早川秋聲展 @東京ステーションギャラリー

2021-11-21 19:29:13 | 美術

久しぶりに展覧会に出掛けました。小早川秋声…あまり有名な画家ではありませんが、一枚だけ心が震える絵があるのです。
秋声は大正から昭和にかけて活躍した日本画家です。
会場の初めの方は「楠公父子」「法華経を説く聖徳太子」など歴史上の人物の絵が展示されています。甲冑姿や着物の表現は細かく色彩豊かに正統派日本画という感じでした。
秋声は国内外国をいろいろと旅をしてその時の景色、そこに住む人物などの絵が続きます。
そして戦争画。
従軍画家として戦地に赴きます。「日本刀」「戦友」「出陣の前」「「虫の音」…と続きます。
「出陣の前」は大きい絵で、兵士が一人 抹茶を点てて飲んでいる様子、ちゃんと茶筅、抹茶の缶、茶杓らしいも,やかんなどを前に黒楽?茶碗で飲んでいる絵です。明日の出陣の前の一服を喫んでいるのです。これが最後の一服になるかもしれない、そんな雰囲気が漂っています。
「虫の音」は野外で何人もの兵士たちが仮眠をとっています。皆疲れてぐっすり寝込んでいます。国に残してきた家族などの夢をみているのかもしれません。
 チラシの馬の絵↑は軍馬をその活躍をねぎらって、立派な鞍や牡丹の花、鈴の付いたベルト等で飾られています。



そして最後に私が心震える絵が展示されてました。「国の盾」という題です。戦死した兵士が軍服姿で手は胸に組んで、水筒・かばん・刀を携えて横たわっています。顔には寄せ書きのある日本国旗がかぶせられています。
悲しく 深く深く印象に残る絵です。しばらくそこから動けませんでした。
戦争の残酷さ、大勢の命を奪った戦争、兵士達は国の意のまま戦地で戦わされて・・・・本当に戦争はだめです!
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臨機応変に

2021-11-20 15:16:40 | 茶道
今日の稽古は予めお休みされる方が多かったので、急遽「行の行台子」の稽古をすることにしました。臨機応変‥これも茶道でいう「はたらき」。

台子を箱から出して組み立て、八卦盆、杓立、差しとおし柄杓、火箸等、用意をして生徒さんを待ちます。お菓子は用意がないので1種類で。
いらした生徒さんは予想外なので「えっ、奥伝ですか?」と驚かれます。
生徒さんが多い時にはこのようなお点前はなかなか出来ません。しかも「行の行台子」は奥伝ですから。
しかし2人でしたのでゆったりとお稽古をすることが出来ました。
思いがけない稽古でしたが風炉で稽古をしていたので手順はスムースに、今日は時間があるので細かい説明をしながら進めました。
 
「天目茶碗の初めの茶筅通しは手の上でするんですね…先週の大円草の時はそうしませんでしたが」と質問されました。
「四ケ伝の台天目の時も初めは手の上でした」と他の生徒さん。「そうね…」と私。
ちょっと皆さんで考え「天目茶碗にお湯を入れ茶筅を入れて、台子に仮置きしているからではないかしら?」「台天目の点前でも台を清めるため茶碗を火窓前畳の上に置きましたね」「大円草の時は円草盆の上にお茶碗がありましたね」「仮置きはしてない…」・・・・・などといろいろ考えていくうちに手の上で茶筅通しをするケースが分かり納得。
人数が少なくゆったりとした稽古ならではの私と生徒さんとのよい討論が出来ました。

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炉開き2021

2021-11-10 15:52:58 | 茶道





とても良い日和の中、今年も水曜クラス・土曜クラス共 無事炉開きが出来ました。
濃茶を各服点でしました。
今回は水屋係を生徒さんにしていただき私も席に入り、美味しいお濃茶を楽しむことが出来ました。
水屋係は各服点ですから、頃合いを見てお茶碗を温め抹茶を入れる重要な係です。
いつもは私がしていましたが、こういう裏の仕事も勉強になると思い生徒さんにして頂きました。
今回は小さめの角盆に茶碗を4個載せたので、お点前もやり易かったと思います。

濃茶の後は員茶です。
員茶は札によって各人お菓子を頂き、お薄を頂きお点前もするもので、時間はかかりますが炉開きには合ったものと思います。

皆様でお濃茶とお薄を頂いて茶の新年を祝いました。今年は明日11月11日が亥の月で亥の日だそうです。
亥の月は陰が極まる月、そして陽に向かう月・…そこで一陽来復なのです。




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