宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

増上寺

2020-01-31 16:33:15 | 日記


風が強い日でしたが、天気でしたので家にいてはもったいないと増上寺を見学してきました。
広い境内の白梅がほころび始めていました。
また節分の準備か、本殿の前は足場を組んで豆撒きをする高台をセットしていました。

徳川家ゆかりのお寺で、先の戦争で焼失前の台徳院殿(秀忠公の法名)は彫や装飾など荘厳で見事だったようです。
宝物館では縮小された台徳院殿の模型が展示されていました。
昔、イギリスでの万国博物館の折、 出品されイギリスでずっと保管されていた模型を近年日本に貸し出されて、
あちこち丁寧に補修し展示されていました。

秀忠とお江のお墓をはじめ6将軍のお墓もありました。お墓と言ってもさすが将軍、高さのある宝塔になっています。

増上寺の後ろには東京タワーがのっとそびえています。。
ついでなので上まで上がって東京を見下ろしてきました。
残念ながらお天気は良かったのですが雲もあって富士山は見られませんでした。

土産店が色々ありましたが あまりセンスはよくなく買いたいなと思うものは皆無。
お昼時だったので食堂に入りましたが、メニューは少なく、パンケーキを頼んだのですがお値段の割には全く美味しくなかったです。
店員に限らず係の方も意外と多く若い方々でしたが、あまり愛想はなく観光立国を目指すにはちょっと問題と思いました。
東京タワーは外国の方には観光のスポットだと思いますけど、土産品や、メニューを工夫してもっと魅力があるものにしたらよいのにと思いました。



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「好日日記」 森下典子著

2020-01-29 19:11:59 | 茶道

「日日是好日」の作者森下典子氏の本を図書館で見つけ借りてきました。
タイトルは「好日日記」。
24節季ごとの稽古風景、感想を述べられたエッセイです。とても読みやすく、茶道の稽古をしている私にはビンビン響く文が書かれています。
文もわかりやすく読みやすのですが、私が一番驚いたことは各章ごとに茶道具がカラーで描かれていて、その絵が写実でとても素晴らしいのです。
絵描きさんが描かれたのかと思いましたが、イラスト森下典子とあります。
絵も素晴らしくお上手ということ知りました。
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写経

2020-01-26 16:06:55 | 日記

去年の今頃主人がだんだん体調が悪くなってきた時のことが思い出され、胸が苦しくなります。
お線香の香炉の灰を篩っていたところ、急に写経に行こうと思い立ちました。
五反田にある薬師寺東京分院へ久しぶりにいきました。お抹茶と薬師寺落雁を出して下さいます。
袈裟をかけて香炉をまたいで写経場に入ります。皆様静かに筆を動かされています。
私も座って墨をすり、主人のことを思い出しながら一字一字丁寧に書き始めました。
主人ばかりでなく、亡き父や母、義父や義母、祖母のことなどもいろいろ思い出しながら書いていきました。
自己満足かもしれませんが、いろいろ思い出すことで、ある程度供養になったのではとちょっと気持ちが楽になった気がしました。
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肉筆浮世絵名品展  @太田記念美術館

2020-01-21 19:22:38 | 美術

太田記念美術館開館40周年記念の展覧会。

肉筆浮世絵は絵師が一人で完成まで手掛ける一点もの。
版画とは違って絵師の生の筆致や技量を知ることができます。

岩佐又兵衛から始まって、菱川師宣、勝川春草、鳥居清長、歌川広重、葛飾北斎、月岡芳年など
有名な浮世絵師の肉筆画が年代順に見られました。

肉筆画は主に花魁や美人画で、衣装の模様が細かく美しく華やか。色彩も素晴らしいです。
明治に近くなると風俗画が多くなります。

18世紀ごろまでの絵は刺繍した裂や、大胆な模様のある裂で表装されて豪華なものが多く、
時代が下るとシンプルな表装になります。

北斎が晩年の90歳で書いた「雨中の虎」は雨の表現と虎の表情が面白く90歳で描いたとは思われない程迫力がありました。
虎の吠える先は龍・・・対になる龍の絵はギメ美術館所蔵だそうです。

平日にもかかわらず、表参道は沢山の人で賑わっていました。
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抹茶がついた茶杓

2020-01-20 09:26:27 | 茶道

茶杓で抹茶を掬うと抹茶が茶杓に多少なりとも付きます。
お茶碗のふちで軽くコンと打ちますが完全には落とせません。
特に炉の時期は湯気の立つお釜が近いので、お茶を掬う前から茶杓が湿るのか良く付いてしまいます。

この茶杓を最後帛紗で清めるのですが、帛紗が汚れないよう軽く清めることが多いです。
そうすると拝見に出した時、抹茶がついた茶杓を出すことになりよくありません。
かといってしっかり帛紗で清めれば 建水でははたいても完全には抹茶を払うことは出来ません。後その帛紗で茶入れや、棗を清めなくてはなりません。

かつて通っていた某花月の会で、私が抹茶がしっかり付いた茶杓を帛紗で躊躇しながら清めていたら、「汚れるのを嫌がるような帛紗は持ってこなければよい」と一喝され驚いたことがあります。
帛紗が汚れるのは構わないのですが、後でをその帛紗で大事な茶器を清めるのがいかがなものかと思ったのでした。しかし反論できずしっかり茶杓を清め建水でしっかりはたきました。

昔年配の方がお点前をされた時、お客様が茶を飲んでいらっしゃるちょっとの間に勝手に向けて予め畳んで用意されていた懐紙で茶杓を何気なく清めていらっしゃいました。何気ない仕草だったのでお点前にまったく支障はありませんでした。

私もそれ以来万一に備えそれ用のやらかい紙を懐紙に挟んでおくようにしています。
もっとも茶杓を準備するときにしっかりとピカピカにしておくのは勿論のことです。
汚れたものには汚れが付きやすいので・・・
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