宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

もうすぐ令和

2019-04-25 20:29:24 | 書道
世の中《あと○日で令和に・・・》とさわがしくなってきました。平成の時と違って、現天皇が退位されて次期天皇が即位されるのでお目出度い感があります。「令和」はなかなか良い響きと思います。英語で言うとBeautiful Harmony。
そういう世の中になってくれればと祈らずにはいられません。

今日の書の稽古で、「令和」と、その出典の和歌を書きました。



菅官房長官が示された令和の額の字を新聞からコピーして書きました。
何枚書いてもバランスが取れなく、特に「令」の字が難しかったです。

次に出典の大伴旅人の和歌の一部も書きました。これも新聞から拡大コピーしたのをお手本にしました。はじめ10文字を入れ込むのに苦労しましたが、これも何枚か書いて清書を仕上げました。

和歌は 「初春令月 気淑風和 梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香」
     初春の令月にして気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉をはき蘭は香りを薫ゆらす

令和元年に書いたこの書・・・子や孫たちが後年見つけてなんと言うかしら?なんて思ったりしました。
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キスリング展 @東京都庭園美術館

2019-04-23 16:44:05 | 美術
初夏のような陽気になった日、家事をしているのももったいないので庭園美術館に行き、「キスリング展」を鑑賞してきました。
エコールドパリの画家です。肖像画、花の絵、静物画、風景画など描いていますが、やはり肖像画と花の絵はキスリングの個性が表れています。
肖像画の人物の眉毛はスット1本線で描かれ、人形のような顔ながら目はしっかりとその人の感情・性格を表しています。
花は色彩がきれいで、精密に描かれています。ミモザの絵↑は細かく書かれていて黄色と青の補色が目を引きます。
全体的にキスリングは色彩の組合せがとても素晴らしいです。

この美術館は久し振りに行きましたが、新館が出来ていて展示品も沢山みられるようになりました。

帰りは庭園をぐるっと廻り、芝生で座って歓談しているグループや、ベンチで読書している方など のどかな午後の風景でした。
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茶道具屋さんの展示会

2019-04-21 17:15:16 | 茶道
3月、4月と2ケ月間休んでいた茶道教室を5月から再開します。
しばらく茶道と遠ざかっていたので、茶道モードになるよう今日お道具屋さんの展示会に出かけました。

特に買うわけではなく、沢山並んでいるお道具を拝見して、添え釜のお薄を頂くのを楽しみに出かけたのです。展示されているお道具は家元の箱書がある素晴らしいものが多くちょっと手が出ません。

薄茶席のお道具組は近々退位・御大典が行われるので祝意を表すものでした。

軸は、《西風吹上祝融嶺》花はクマガイ草
香合は八雲香合(古事記で最初に出てくる歌に因んで)
棗は朱に黒でヤタガラスが描かれているもの
茶杓は銘「君が代」
茶碗の銘「有悦」と「三種の神器」

お菓子はお饅頭で、梅花の焼き印があり四角の金箔がのっています。銘「令和」
元号のもとになった和歌から梅の焼き印なのです。

お道具の拝見だけで十分楽しめ、美味しいお薄も頂け、徐々に茶道モードになってきました
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宮内庁三の丸尚蔵館へ

2019-04-13 14:44:24 | 日記

天気に誘われてもうすぐご退位される天皇陛下の《御製・御歌でたどる両陛下の30年展》を見てまいりました。
現在81歳の野田弘志画伯の描かれた等身大の両陛下の絵は素晴らしいです。2m四方の大作。北海道のアトリエで約4年近くかかって描き上げられたそうです。細密でリアル、お写真から描いたそうですが、両殿下のお優しさが良く描かれています。
正装でなく普段国民に会われている時の服装でという画家の希望で、親しみやすく本当にそこに立っていらっしゃるような気になります。

在位30年分の天皇の御製と皇后殿下の御歌が一年で一首ずつ披露されています。歌会始の時には両陛下の御製・御歌を拝見しますが、国内外いろいろな場所に行かれるたびに詠まれるようで、分かりやすいのもありますが、難しい言葉を使われたのもあり、和歌を詠まれるのも深く勉強されたのだと感服しました。
実際にお書きになった和歌もあり、天皇陛下は優しいながらもしっかりとした素敵な書、皇后陛下は繊細で控えめな書。書は人を表すと言いますが本当にそうだと思いました。

和歌も書も素晴らしく、天皇陛下は魚の研究を美智子さまは繭作り、ピアノ演奏とそれぞれご公務の合間にされて本当にお忙しいご生活を送られていらっしゃるのだと・・・ご高齢でこんなにお忙しいご生活、さぞ大変でございましょう。後数週間でご退位、本当に有難うございましたと思います。

帰り二の丸庭園も散策しました。外人観光客が多く賑わっていました。手入れが行き届いてツツジやアヤメも咲いていました。真っ青な青空に若葉がキラキラしていて素敵な雑木林散歩を楽しみました。歩数計は10000歩近くになっていました。
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久し振りにお薄を

2019-04-08 09:34:27 | 茶道
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久し振りにお薄を点てて自服しました。

この2ヶ月間全くお茶のことは忘れていました。ちょっと気持ちにゆとりが出てきたのでしょう。「そうだ久し振りにお薄が飲みたいな」と思い、抹茶も羊羹もあったので一人で点てて頂きました。
最初は少し苦く感じましたが、飲み終わった後、口の中に茶の甘味を感じ気分がホッとしました。

そこで ”茶はのどの渇きをいやし、茶道は心の渇きをいやす”という大宗匠の言葉が浮かびました。

まさに心の渇きを感じている今の私には、この一服のお薄でホッとし、いやされたのでした。
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