甲斐荘楠音(昭和初期の画家)の絵は前にも見たことがあり、不気味な表情の女性を描くのが印象的でした。
今回も女人像が多いでした。やはり「横櫛」は2点出ていましたが女性の顔いろは悪く、表情も微笑んでいるようですが目は何か怨念が鬱積されているような感じです。着物の柄も龍に炎、女性的ではありませんが大変綿密に美しく描かれています。
最後と思われる「虹のかけ橋」は7人の花魁が長い文を広げている絵ですが、女性たちの顔いろはちょっと悪いです。衣装はそれはそれは丁寧に細かく彩り良くうっとりするほど美しく描かれているのにもったいない感じ…でもこれが楠音の個性。
楠音は演劇・映画にも個性を発揮し、東映の時代劇の衣装もいろいろ考案しました。
今は懐かしい「旗本退屈男」「新吾十番勝負」などの衣装などにも関わりました。その衣装も沢山展示されています。映画のポスターなども。
私は昔大川橋蔵ファンで時代劇映画を姉としょっちゅう見に行っていましたので、とても懐かしかったです。
東映の時代劇隆盛の時代でした。