茶道の稽古を50年近くしています。
時々「茶道ってなんだろう」と考えます。
スポーツのように体を鍛えるものではありません。
何かの社会的資格が得られるものでもありません。
また作品が出来るわけでもありません。
この頃思うんです。長く生徒さんをお教えしていくと その方がどんどん素敵になっていかれるのです。
これはもしかして人間形成の稽古事かしら?と‥‥
茶道をやはり長くしていてお教えもしている友人に手紙で意見を聞いてみましたら 次の和歌がメールで送られてきました。
茶の道を
学ぶは【人間形成】と
友は便りにしたためてをり
茶の道は
楽しく生きる生き方を
教えると吾は実感してをり
A子のうた二首
確かに楽しくなければこんなにも長く続かせることは出来なかったでしょう。
お教えする事は大変だけれど楽しい。大変だからこそ楽しみが深い。
風炉から炉に設えやお道具を変える時期にふと思ったことでした。