宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

壷中日月長

2024-11-26 07:45:59 | 茶道


【壺中日月長】の短冊を掛けました。

この言葉の由来は浦島太郎に似た逸話からです。ある役人が薬売りから「素晴らしい所にご案内します」と言われ「この壷にお入りを」と中に入りました。壷の中はなんと仙境でいろいろ仙術を修行し、戻るとなんと10年も経っていたというお話です。
悟りの世界には時間がない…と言う教えです。

これを茶道で軸などに掛ける意味は「茶室は時間と空間を超越した非日常な世界」ということを認識する事と思います。

今朝稽古に使っている八畳に掃除機をかけていて、「ここがまさに壷中なのだ」と、はたと思いつきました。
この八畳の壺中で仙術ならぬ茶道を励むのだと・・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

炉開き2024

2024-11-10 07:53:34 | 茶道

急に寒くなってきました。炉開き日和です。
初炭の後、善哉など頂いてお濃茶をして、薄茶は員茶の式で行いました。
炉の炭は太いので最後まで赤々と燃え、最後まで美味しくお薄を頂くことが出来ました。初炭点前された方もお上手でした。
お濃茶も頂き、員茶で全員薄茶を頂いてお点前をすることが出来、今年も無事炉開きを行えること出来ました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茶道の稽古とは?

2024-10-31 20:01:17 | 茶道
茶道の稽古を50年近くしています。
時々「茶道ってなんだろう」と考えます。
スポーツのように体を鍛えるものではありません。
何かの社会的資格が得られるものでもありません。
また作品が出来るわけでもありません。

この頃思うんです。長く生徒さんをお教えしていくと その方がどんどん素敵になっていかれるのです。
これはもしかして人間形成の稽古事かしら?と‥‥

茶道をやはり長くしていてお教えもしている友人に手紙で意見を聞いてみましたら 次の和歌がメールで送られてきました。

茶の道を
学ぶは【人間形成】と
友は便りにしたためてをり

茶の道は
楽しく生きる生き方を
教えると吾は実感してをり
   
      A子のうた二首 

確かに楽しくなければこんなにも長く続かせることは出来なかったでしょう。
お教えする事は大変だけれど楽しい。大変だからこそ楽しみが深い。

風炉から炉に設えやお道具を変える時期にふと思ったことでした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

傘寿茶事

2024-10-21 07:17:59 | 茶道

一か月ほど前に素敵な茶事のご案内状が届きました。


そして10月20日、素敵な茶寮で 社中の皆さんから茶事で祝っていただきました。
懐石は茶寮でご用意して下さり、後は水曜クラス・土曜クラスの生徒さん皆が相談していろいろ役割を決められて立派になさいました。


点茶盤を使った立礼でした。
風炉茶事の流れで懐石を終えると初炭点前もされました。点茶盤の炭手前は社中では練習をしたことがありませんでしたが教則本で調べられたのかしっかりされて私は感激しました。
後座では美味しいお濃茶を正客・次客各服二人分点てられ・・・これも皆さんで考えられた応用です。お菓子は紅白のきんとん。茶銘は長松の昔。
続きお薄でのお菓子は赤い亀甲と鶴の干菓子、華やかな永楽の赤絵のお茶碗で美味しく頂きました。
お点前さん半東さんお運びの方など皆様がかわりばんこにされとてもスムースな動きでした。お軸は「寿」、お道具やお菓子などおめでたい意匠で祝いの会を堪能させていただきました。

最後に私は感謝の言葉と共に、生徒さんの茶事の進め方の素晴らしかった事への拍手を送りました。
そのあと立派な花束と皆様からのメッセージ冊子も頂き、恐縮の極みでした。



このように素晴らしい心温まる一期一会を経験して、また皆様と茶道に励んでいこうという思いも沸いたことでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大円の草の稽古

2024-10-16 17:19:01 | 茶道
/

今月で風炉の時期が終わります。
そこで今日は「大円の草」の稽古をお二人の方がされました。
この点前は奥伝ではないのですが、唐物茶入れと和物茶入れで二服濃茶を点てるものです。
円能斎が考案されたもので、濃茶二服点てるのですから小一時間かかるお点前です。
わが社中は上級者が多く、風炉の時期に仕上げようと稽古をしました。
あとの方は中置の濃茶と薄茶の点前、と唐物の稽古をされました。
長いお点前を二人の方がされた割に、9時前から始めて12時半には終えることが出来ました。
皆様準備が早くできるので助かります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする