宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

名古屋旅の続き 名古屋城

2024-02-28 13:14:56 | 旅行

折角名古屋まで来たので、名古屋城を見ることにしました。地下鉄を降りてお城までの道を期待しながら歩きます。
観光客も結構多く、また大勢の若い着物姿の女性や男性が、多分大学卒業の祝う会でもあったのでしょう。皆きゃぴきゃぴしています。

日本晴れを背景にいよいよ天守閣が見えてきました。やはり圧倒されます。金のしゃちほこがキラキラと輝いていて、立派です!
石垣のラインが美しくその上にそびえています。
来る途中も石垣の積み方のすばらしさ、シャープな稜線に見とれてました。

今では城の内部には入れないので、その横に立派な本丸御殿が建てられていて、中を見学しました。
虎の襖絵でめぐらされた対面を待つ部屋、床に松を配した表書院・・等々、もちろんレプリカではありますが大層な御殿であったことは分かります。欄間や飾り金具などの意匠のすばらしさ、レプリカを作った現代の職人技も素晴らしいです。

お城の姿を長く目に焼き付けて?帰りの道に。二ノ丸公園に行く手前の広場で振り返ると遠くにお城の姿があり、お城にお別れを。

西田俊英画伯の大作を鑑賞しに来て、思いがけずに名古屋城まで見られて 充実した気持ちで帰路につきました。帰りもまた富士山を見ました「この先何回富士山に会えるかしら?」なんて思わず考えてしまいました。


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西田 俊英 展 @名古屋松坂屋美術館

2024-02-27 19:07:34 | 美術

先日のNHKEテレ日曜美術館で「西田俊英展」を取り上げていました。
西田俊英画伯は武蔵野美術大学を退官後、屋久島に一年間滞在し、原生林にいたく魅了されて「人間と自然の共生」「生命の循環」をテーマに壮大な物語を絵で表現されました。高さ3m 長さ40mもの大作です。

屋久島は雨が多く植物は大きく育ち、岩や石は苔がびっしり生えてまさに太古の原生林のようです。
西田画伯が巨樹を前に素描されている様子もTVで写されました。
巨樹と対峙していると自分は本当に弱いと実感 「人間が人間に帰る」気持ちになると、そして涙まで出てくるとおっしゃっていました。

その放送を見て私はその絵がとても見たくなり今日名古屋まで出かけました。 

やはり、混んでました。絵の大きさに圧倒され 原生林の描写が大変丁寧に細かく描かれていて水辺には蟹やカエルなど、また苔むした森の中には猿や鹿が、そして森の妖精や人間も、蝶や虫、百合なども何気に目立たなく描かれていて幻想的な物語仕立てのようです。湿度も感じます。
あまりにも素晴らしかったので何回も廻って、椅子に腰かけて15分ほどずっと眺めていました。
実物が見られて本当に良かったです。新幹線に乗ってきた甲斐がありました!



今回ので完成ではなくまだ続き、前代未聞の70mのもの作品にされていくとのことです。期待したいです。

天気が良く、新幹線からは真っ白な真綿にくるまれているような富士山も眺められ良い日でした。

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朧月

2024-02-26 06:36:29 | 日記
今朝5時半に起き、西の空を見ると【朧月】が見えました。
朧月の概念は知っていましたが、実際にこの目で見たのは初めてと思います。

♬菜の花畑に入日うすれ・・・♪ の歌に出てくる ♬さながらかすめるおぼろ月夜♪ です。
昨日までの雨で靄がかかって空全体がかすんでるところに見える月・・しかも今日は月齢17.2、満月に近い朧月!幻想的でした。
「あーこれが朧月なんだわ」と感激!! 79年間生きてきて今日が初めて見る、というか認識した朧月!

ネットで調べると昼夜の気温差の激しい時に起こるとあります。
昨日が雨で大変寒い日でしたが、今日はだんだん暖かくなりそうです。水分が多く含まれた空で気温差があったので靄や霧が出来たのかと納得しました。

ちなみに6時前再び 西の空を見ましたが もう朧月ではありませんでした。良いタイミングで見られ嬉しかったです。
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職人技のすばらしさ

2024-02-11 06:35:07 | 茶道

今日の稽古で茶通箱をしました。桐の茶通箱に2個の茶器を入れてするお点前です。

お道具の拝見の時、茶箱をじっくり拝見されている方がいらっしゃいます。特に模様もなく桐の素地だけの箱です。
そしてその方が言われました。「木釘と木組みで作られているのですね」と・・・・
よく見ると蓋上に16個の木釘が見えます。身のほうにも木釘がいくつもあり、木組ではめ込まれた箇所も見えます。
茶通箱をこのように丁寧に拝見したことはありませんでした。目から鱗…とはこのこと。この歳になって大いに私は反省しました。

木釘と言えば先日NHKTV で、瑠璃光寺五重塔の修復工事を放映していました。その時 檜皮葺の屋根工事の宮大工の方が木釘で檜皮を止めるとおっしゃり、口の中に木釘を沢山ほおばりそのくぎを一本ずつ出して打ち付けておられました。
私は「すごい!」と思いながら見ていました。

茶道具にはこの他柄杓や茶筅なども素晴らしい技術で作られています。職人技のすばらしさにあらためて賞賛です!
そしてただ表面的に拝見するのでなく、じっくりと作られた方への敬意を持つことの大切さも必要とつくづく感じました。
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指導方法

2024-02-07 18:50:18 | 茶道
今朝、TVでスポーツ選手などの今風の指導法について昔とずいぶん変わってきたことを言っていました。
昔は根性とか厳しい練習などで選手を鍛えていましたが、今は科学的な指導です。
ビデオで選手の姿を見せて もう少し肘を上げてしたらどうか等 可視化で納得させて改善する指導方法です。

茶道の世界でも私が若い頃は先生の言われた通りに稽古していました。稽古が上達するには”素直さ”が一番と言われていました。
たとえ疑問があっても、稽古していくうちに分かるという感じで、それはそれで正しかったと思う面もあります。先生には直接聞けず同門の先輩の方に分からないことは教えて頂いたことも多かったです。

今の生徒さんはとてもフランクです。ご指導中でも見学している方から「先生、ここで中蓋をするのではなかったですか?」など私がうっかりしているとすかさず声をかけてくれます。
私もお教え始めた頃は「お教えする立場」として気負っていましたが、年齢を重ねるうちに気負いもなくなり 生徒さんと共にに学んでいこうと柔らかな気持ちになってきています。茶道は「和」を大切にするお稽古事ですから、こういう稽古環境は良いと・・・・自負しています。



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