気温30度近くになるという気象情報にもかかわらず、主人と行ってきました。
板倉鼎という画家は知りませんでしたが、主人いわく「28歳でパリで歯の治療の後、敗血症で夭折して、その妻須美子も25歳で結核で亡くなった気の毒な画家なんだよ」と。
何とも悲運な画家…。時代は1920年頃のことです。
二人は与謝野寛、晶子の媒酌で結婚しました。そしてパリへ。
初めは温厚で写実的な印象派を思わせる画です。しかしパリ以後はモダンで華やかな作風に変わります。
妻の須美子をモデルとした画は印象的でした。目が大きくおかっぱ頭の赤い洋服を着た少女像(須美子は17歳で結婚したので少女のよう)です。
彼女も鼎に絵の手ほどきを受け絵をかいています。ちょっとメルヘン的な画。
若く結婚してパリで絵の勉強を始め、前途洋々であったであろう画家夫婦・・・子供にも恵まれて子供を抱っこしたりあやしたりしている幸せいっぱいの若夫婦の古いチカチカするビデオもありました。
帰りは公園をずっと歩いて目黒側沿いに出てバスで帰りました。気温は高かったようですが、そよ風も心地よく主人も久し振りで長散歩ができました。