宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

【写し】の文化

2023-11-19 13:29:59 | 茶道



絵画や工芸品等、昔の名品を再現して現代の作家がリメイクしたり、レプリカを作ったりすることがあります。
お茶の世界でも過去の素晴らしい、または由緒あるお茶碗やお茶入などを模して現代の陶工の方が作られることがあります。
それを【写し】と称します。
模造、模作、リメイク、レプリカなどと言わずに【写し】・・・・何と良い響きの言葉でしょう。
私はこの言葉が好きです。

つい先日行った茶会では、9代大樋長左衛門造の光悦写し「鉄壁」を使いました。
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立礼茶会を終えて

2023-11-14 18:54:54 | 茶道
今年の秋はあっという間に終わって、もう寒くなってきました。
高田馬場にある茶道会館で、立礼の席を受け持ちました。4席あって表千家3席と、裏千家立礼席です。

朝方は小雨が降っていましたが、始まるころには止みましたが寒い日でした。5日前にはなんと27,5℃という高温でしたのに今日は11℃という寒さ。今年の気候は変です。
昨日運び込んだお道具を仕事がやり易くなるよう配置。会館で火を熾してもらい、大きなやかんにお湯を頂きます。水屋にはIHのコンロがありずっとお湯を熱くして置きます。


お軸は円相に〝吾心似秋月”




第1回は9時からですが、寒かったせいかお客様は6人。2回以降は毎回大体18人。
私は席主として挨拶、設えについていろいろお話しました。正客様のお茶が点てられると私はお出しし、それを合図に裏から3客様からのお薄が運ばれます。
少ない人数で16碗ほどのお薄を点てるのですから水屋は大変です。しかしお稽古の時にしっかり検討してきたので落ち着いてお出しすることが出来ました。生徒さんは皆お薄をきれいに美味しく点てられます。それをお運び係の方が古帛紗に載せてお客様にお出しします。

予め生徒さんが作成して下さった計画表とおりに案内係、お菓子係,点茶係、お運び係等、いろいろ交代しつつ9回、時間通りにお席を持つことが出来ました。

お茶名をお持ちの方が席主役を2回ほど代わって下さり、その間私は休ませてもらいました。もちろん最後にはご挨拶に出ました。
毎回炭の具合も見て、お湯の管理にも注意して最後まで美味しいお薄を楽しんでいただけたと思います。

今回の茶会は私最後ですので長男一家、娘一家はじめ、懇意の茶友、お叔母、姉、昔からの友達等大勢いらして下さり感謝と満足感あふれるお茶会でした。

茶杓は銘【謝茶】を使いました。
若い時からこの年まで茶道を続けてきて、素晴らしい先生方との出会い、沢山の茶友との出会い、またこの歳になっても若い方々と茶道を一緒に勉強できることへの感謝の気持ちを表しました。



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