宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

宮脇綾子の芸術展 @東京ステーションギャラリー

2025-02-27 14:19:21 | 美術
NHK日美で紹介された展覧会で、すごい行列ができていました。
手芸好きの女性が多いのでしょう。私は不器用なのですが、芸術とまで言われるアップリケを見てみたいと出かけました。

やはり素晴らしいです!野菜・魚・鳥などのモチーフが多かったです。実際によく観察してスケッチをしてからデザインを決めて制作されるそうです。ですからリアルです。

どれだけ布があったのかと驚くほどで、生地の色、模様をデザインに合わせて選び、切り取ってアップリケにしてあるのですが、その縫い方の細かい事 驚きの連続です。
例えば、ヒョロヒョロのゼンマイや、ひなげしの茎等も細長ーく切った布を細かく細かく縫い付けてあるのです。

布も木綿、麻、フエルト、タオル、ネル、レース、藍染め、紐,皮等いろいろ、古そうな柄のものもあり、布は旧家から頂いたりしたようです。

子育てなされつつ、40歳から始めたアップリケ。野菜はチラシのあるようにその断面の美しさを好まれて制作したようです。



もうこれらの作品は 幼稚園児のスモックにしたアップリケとは次元が違います。芸術造形作品です。

展示作品は膨大の量で、額装アップリケ絵の他、のれんあり、屏風ありで150作品ほどありました。
紙の切り絵もされるようになり、切絵日記も展示されていました。

どのくらいの時間かけて作られたのかと とても感動した展覧会でした。

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筆の活用

2025-02-24 08:44:27 | 茶道


稽古が終わった次の日に灰を整えます。
網で灰を篩った後、火箸で隅をかき揚げあらかた灰を整えます。
そして使い古した太筆で五徳の上の灰を掃き、灰の表面を整えます。筆で整えるときれいに仕上がります。

また茶入れの蓋裏の金箔は使い古しの小筆で、付いてしまった抹茶をはらいます。

使い古しの筆は柔らかいので、灰を整えたり、抹茶をはらったりにはよい道具です。
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ペリカン万年筆

2025-02-21 10:10:50 | 日記

主人の愛用していた万年筆で今私は日記を書いています。

主人はペリカンのロイヤルブルーのインクを入れて、この万年筆で原稿・手紙・日記を書いていました。
日記は5年日記で2005年から書いていました。

同じ5年日記を私も主人の後を引き継いで、このペンで書いています。
ボールペンに比べると太い字になりちょっと書きずらいのですが・・・
5年日記なので毎日5行書けばよいのです。

「去年の今頃はどんなことあったかしら?」「今の私の年に主人はどんなふうだったかしら?」など時々読み返したりしています。
学生時代にはノートにいろいろ乙女チックな感情移入の日記を書いていましたが、今はさっぱりその日の出来事だけで、感情的なことは皆無です。
日記は一日一日を過ごしてきた証しのようなもの、これからも書きます。

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写経 @薬師寺東京別院

2025-02-20 17:48:15 | 日記

今日は主人の祥月命日です。
娘と写経をしてきました。私はもう8回目ですが娘は初めてです。

初めての方には写経の説明が行われます。写経のマナーや墨の摺り方、書き方、それと般若心経の大まかな内容など娘と共に学びました。
写経のお経は『般若心経」

ちょっとの水で墨を摺り、筆も新しいのが用意されていて筆先を少しほぐして、書き始めます。下地にお手本があるのでその上をなぞって書きます。
『般若心経』を書く薄い和紙は千年も持つという特別な物。
説明の時間もあったので書き上がって薬師如来様にお供えし写経室から出るとなんと2時間弱もかかっていました。

筆で書くのが何十年ぶりという娘も何とか書き上げ、新しい経験が出来てよかったと言っていました。写経をすることで主人の供養が出来ました。
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大覚寺展 @東博

2025-02-12 20:32:25 | 美術

一昨日上野で「大覚寺展」を見てきました。
平安後期、嵯峨天皇の離宮として建てられたのが、のちに弘法大師空海を宗祖とする寺院となり大覚寺になったものです。

まず国宝、後宇多法王が鎌倉時代に書かれたご宸翰があります。漢字だけで書かれ、空海の伝記を記されたものです。また亡くなる前に書かれた自らの後手印のある21か条の定め、これも国宝です。

そして天皇家にゆかりのある五大明王像が平安時代に作られたもの(小ぶり)と室町時代に作られたもの(やや等身大)の二組が展示されていました。どれも明王様のお顔は強面。阿修羅像のように顔が三面、手も左右6本いろいろな持物を持っています。牛に乗っている明王様、人を踏んでいる明王様などです。真ん中には不動明王が座しています。


そして今回私が見たいと思った、狩野山楽の18面に【牡丹絵】を描いた襖、なんと22mにわたってその襖が展示されています。一つ一つの襖には丁寧に繊細に描かれた大輪の牡丹が‥‥美しく見事でした。思わず絵はがきも買いました。


帰りは本館を興味あるところを廻り、庭園も散歩しました。途中応挙館内の「東博茶館」で抹茶ラテで一休みしました。
家に帰って見たら9099歩でした。
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