炭焼きの最終工程、煙突・通風孔の閉鎖。理屈から言えば空気の通り道が遮断され窯
の中は真空状態になり火のついていた炭は自然に消化される。言い方に決まりはない
だろうがその工程は、窯を籠めるとか消火作業などと呼ばれる。
通風孔を閉鎖し煙突を閉鎖して暫くすると窯の前面にある焚口周辺から細い煙が沸々
と出る場合がある。空気の道を閉ざされ穴の開いているところから出てくる。こうした外気
と通じる穴を封じ込めるのが目塗り。
このような穴を見逃してしまったら中の炭が全てなくなるということはないだろうが、幾らか
は減ってしまうのではないかと考えられる。窯を作った時の土に木灰をしっかり混ぜ液状
にしたものを塗るというより流し込み先述の穴を塞ぐ。
いつぞやも書いたが木灰の効能にこのようなものも含まれる・・・
いつ・誰が見つけたものやら、いつものことながら先人の偉さには敬服させられるばかり。
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