桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

招き猫の炭づくりは続く

2019年02月18日 18時43分17秒 | 活動報告

17体の大小の猫を彫りアルミホイールで幾重にもラップしストーブ用の煙突の中にもみ

殻と一緒に窯で焼く実験の続き。今回の材料はカシの生木、猫のサイズは10㌢から5㌢

くらいのもの。

煙突の中から取り出すとアルミホイールの形、大きさは焼く前と変わりないが中の猫は収

縮し振ると中でカラカラと動く。

焼く前の60%~70%くらいに収縮。小型のものほど変形が大きくスリムな猫に変身してしま

う。形はずんぐりむっくりのものほど形が崩れにくい。

割れに関しては木炭と同居の環境では何処かに出ることは覚悟しなければならないよう

で多少のものは個体の味という風に理解することにした。

ただ、前面に大きな割れがあると猫なのか、崩れた何かの物体なのかでは面白くはない。

木の目を見てこちらに割れが出来ると見切るだけの技量はないから、陶芸家の窯出しと

じような心境でいるしかなさそうだ。

木の種類により大きく特徴が出たのはナラは割れが出やすいことくらいで強いて言えば

シが適していそうくらいで特定は難しい。

サイズは仕上がりで7~8㌢以上のものが良さそう。次のテーマは材料の水分含有量によ

仕上がりに差があるのかを調べること。次回は乾燥したカシで作ったもの、生木の少し

大きいものを焼きにかけてみようと準備中。

         ラップにまかれたままの猫

      中は空洞になり猫がコロコロ

           取り出したもの

         小型のものほどスリムになる

           全員集合、一番小さいものは5㌢くらい

    

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窯出しと木出し

2019年02月18日 17時52分00秒 | 活動報告

ピンポイントの晴天、よくぞこの日を作業日に引き当てた、と言いたくなるような貴重ない

い天気。天気が良い分、冷え込みは厳しく炭小屋に続く谷筋の日当たりの悪い所は霜

が降り白くなっている。

過日、紹介があった新しい会員との初仕事の日にもなった。加えて怪我で自宅養生中だ

った会員も復帰し今季、一番の人数になる。

炭出し、溜まっているナラの割り木づくり、山からの木出しとすべきことは多い。まずは窯

を開けて木炭の出来具合、窯の場所により焼きの偏りがないかをチェックする。炭焼きは

木の種類、水分含有量、窯の状態など等の状態により毎回、条件が異なるから単純な比

較は難しいが『炭焼師』の感性によりチェックをする。

本当はそんなに大袈裟ではないが・・

窯の中は未だ残熱があり木炭を出し終える頃には汗びっしょりになる。煙突に仕込んで

った『招き猫』も取り出す。午前中かかって出した木炭は320Kgありまずまずの出来高

となった。

割木づくりは頂いた直径40㌢はあるナラの裁断、手持ちのものを割る作業を並行して行

う。午後は山に行き、倒しておいたカシ材を引っ張り出す作業。坂のきつい所での力仕

にヨタヨタしながら奮闘する。

日が長くなりいい形で作業終了となる。全ての材料を炭小屋まで運び込み次回は炭木、

木づくりをすれば次の窯が立てられるようになった。天候を見ながらの作業になる。

          窯の焚口を壊す

            今日の上りは・・・

     大きなナラの裁断

    

           木出しの現場

        本日の収穫