5. 排煙口直前の掘り込み程度
(1)掘り込み面積が広い場合は急炭化となり木炭の下部に割れを生ずる
(2)掘り込み面積が狭く急に落ち込んでいるときは点火や精錬に長時間か
かる炭化の成績はよい
参考
普通、排煙口中心から排煙口幅を半径とする円を描き排煙口底部に向っ
て掘下げる程度とする
6.掛石
(1)掛石が厚いときは点火が少々遅れ、炭化時間も少し長引く
(2)掛石薄いときは急炭化となりがちで炭化操作を過り易く、木炭の下部に
割れを生じ易い
参考
2~3寸位が普通である
7.煙道底部の奥行
(1)奥行きの浅いものは点火も容易で炭化に影響は少ない
(2)奥行きの深いものは点火に長時間を要する
参考
煙道底部の奥行きは普通、窯横幅の10%以内とする
8.煙道の傾斜
(1)煙道が甚だしく後方へ傾斜しているものは点火は容易であるが、急炭化と
なり易い
(2)煙道が炭化室の方へ極度に曲折しているものは点火が困難で点火後の操
作も難しい
参考
煙道の傾斜は高さに対し2~3寸位の割合で窯壁の中央部まで傾斜しそ
の上は垂直となっている程度とする
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