13.窯奥に向かい中央通りの木炭が折れまた横割れがある場合
(1) 排煙口の掛石の横幅が狭く高さが高いとき
(2) 煙道の引きが強いとき
14.焚口が別に設けてある窯で出入り口付近の灰化が多い場合
(1) 出入口の密閉が不完全なとき
(2) 土留垣の間隔が狭く土の使用不十分なとき
(3) 出入口付近の窯壁が他方より乾燥するとき
(4) 出入口付近を石垣で構築したとき
(5) 炭材の詰込みが拙く炭材の列が乱れて均整を欠き、または空隙を生じてい
るとき
15.木炭に茶褐色の煤が付着している場合
(1) 炭化中および精錬期に煙道口の加減が少なくて通風口の方へ逆煙の戻る
ことが少ないとき
(2) 排煙口の高いとき
(3) 湿防装置の不完全なとき
(4) 窯底面に凹凸があるとき
16.窯壁の木炭全体に茶褐色の煤がつき樹皮下が褐色を帯びている場合
(1) 窯壁が極度に外側に開いているとき
(2) 窯壁に沿うて窯底が低いとき
(3) 湿防装置の不完全なとき
(4) 窯形にふくらみが多いとき
17.木炭下部が軽軟で褐色を帯びている場合
(1) 敷木をしないで、窯底に粉炭や灰が留まっているとき
(2) 防湿装置の不完全なとき
(3) 炭化の末期、煙切れの悪かったとき
(4) 精錬操作を誤り長時間を要したとき
(5) 排煙口掛石の位置が高いとき
(6) 窯底に凹凸のあるときに部分的に起こることもある
18.木炭下部が割れる場合
(1) 炭材乾燥が不充分なとき
(2) 炭化末期において急炭化したとき
(3) 精錬開始のとき、煙道口の拡大が早すぎたとき
(4) 排煙口掛石の位置が高いとき
(5) 排煙口掛石の下端が薄すぎるとき
(6) 排煙口が窯底面より甚だしく低く且つ排煙口前の掘り込み面積が広いとき
(7) 連続製炭による窯底の保留熱によって急炭化したとき
(8) 窯底の用土が砂、礫を多く含み不適当なため。窯底面が荒れているとき
(9) 炭材の調整が粗末で、丸割材の大きいものを混じたとき大丸、大割に起こ
りがちである
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