桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

少し遅めの窯籠め

2019年02月10日 19時27分51秒 | 活動報告

6時のチェックで208℃までしか上昇しなかった。前回の当番時との比較で50℃弱低い。

このことから終了は18時を過ぎかもっと遅くなる可能性が高いから延長を腹に据えてか

かろうということになった。9時の時点で煙突の閉め具合は55%にしていたが、もっと開放

にすべきではないか否、急激すぎる温度上昇は避けようとなり終了が遅くなることを覚悟

の道を歩む。しかし、この道でも温度上昇のペースは前回と同じになった。

夕方になると気持ちの上ではもっと早く上がれと思うが、後で考えてみればいいペース

だった。昨夕から今朝までの遅れた分だけ時間がずれ遅くなっているだけだった。

16時過ぎから終了過程に入り温度上昇、煙突内部の白色化が進み最終温度は18時

15分に360℃。最終工程のガス抜きを実施後に煙突を閉鎖し炭焼きは終了。

炭小屋から外に出ると寒気の残りで思わずぶるるっ、となる。新鮮な外気を吸い小屋に

戻ると窯から出てきたガスの異様な匂いが鼻をつく。

目塗りを明日の作業とし帰路に就いたのは18時40分、外は真っ暗。

            13時 

            14時

            17時

          通風孔閉鎖

          煙突閉鎖

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3晩越しに向けて、4日目

2019年02月09日 17時11分52秒 | 活動報告

関東の寒波騒ぎの余波で昨日に引き続いて寒い。みぞれ混じりの朝、炭窯の風景は

空から押し付けられているようで、煙たなびくようないい姿と言い難い。

焚口を閉鎖した後の炭窯は暖気がなくなり戸外より若干温かいだけになるが窯の甲

(天井)を触ってみると窯全体に火が回っていて焚口から煙突のところまで暖かい。

朝一番のチェックは114℃で前回と同じコースを辿らせようとしていたが少し早いペー

スになった。9時の打ち合わせで夕方に150℃~190℃と幅の広い設定をする。それぞ

れのチェックポイントでの増加具合に応じて煙突上の枝を調節する。

17時、164℃を確認し18時30分に最終の調整をして3晩越しをする。

明日はいよいよ窯を籠めることになる。

        朝9時

 

       17時

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80℃代のキープ、3日目

2019年02月08日 17時09分11秒 | 活動報告

夕方まで85℃~90℃のキープを目標にしようと朝のブリーフィングで確認。昨日はモク

モクだった煙は少し色落ちをしてきた。

朝一、84℃の検温から始まり上昇気味になると煙突上の枝を追加しながら様子を見る。

全体的に大きな動きはなく17時で85℃を示している。ここまでのカーブは1月8日からの

炭焼きと殆ど同じ。

今晩をどのように越すかは(抑え気味にしておくのか今のままか)18時のチェックで決め

られる。

昨日までの陽気と打って変わり『寒い、寒い』を連発する。窯さまの機嫌を損ねることの

ない程度に…

            17時ころ、星上山はお隠れ


点火(2日目)

2019年02月07日 17時38分44秒 | 活動報告

雨模様の予報に反し日差しの見える天気が3日目、ここのところでは非常に珍しい。

天気の割には冷えは少なく過ごしやすいことに安堵していると、どこかでしっぺ返し

を喰らうことになるやもしれない。

この天気、見逃さずに外の作業を・・・・・天邪鬼は本性を表し雨模様に。

さてさて、炭窯は朝の6時半からチェックが始まる。早番の担当は決まっており雑兵は

ゆっくりの9時出勤。昨夕最後にくべた焚き木は1/5ほど残っており温度は65℃を示し

ている。煙突の上に被せていたさんだらぼっちを外し、通風孔を全開にして焚き続け

点火を促す。

火勢はよく煙突からの煙は時折、扇形に噴き出す。

煙突内部およびフード内に付着するタールを除去していることが影響していると思わ

れる。9時には80℃に到達し更に焚き続ける。

10時30分、通風孔の両サイドを閉、木酢液採取を始める。以後、若干の調節をしなが

ら80℃代をキープし夕方に焚口を閉鎖。

                   9時ごろ

      17時ごろ、焚口閉鎖


炭焼きスタート

2019年02月06日 17時34分30秒 | 活動報告

9時過ぎから昨日の続きで障壁づくり、焚口づくりを行い火入れをする。窯自体の冷え

は少ないことから火をつけるとおき火がなくても少し仰いでやれば燃え始める。お茶を

よばれている間に今後の予定について『もう2窯は焼こう』とか『割り木づくりも』などと話

が出る。受注残は解消されたが在庫は幾らあっても困るものではないし、今年のように

文に追い回されるよりはずっといいから出来る時に頑丈しておこうという風な結論に

った。

その後、窯の様子を見にきたが夕方には焚口から逆火が出るほどの勢いになっていた。

6時の最終チェックで通風孔の大半を閉め火力の保持が為される。

            5時ごろ

今回の招き猫、樹木の種類、大きさ、アルミホイールで包むか否か、などの違いに大

きな特徴はなくひび割れが生じている。今回の窯の中に17体の中小の猫をアルミホイ

ールで何重にも包み、煙突の中に入れて窯の壁際に置いてみた。生木を使用したも

のだが、生木と乾燥したものの差があるのか未だ試すことはありそう。

色々とやってみて最終的に『木炭だから割れが生じるのは当たり前』と受け入れざるを

得ないかもしれないが・・・・

【訂正事項】

以前の記事でワイヤーロープで木を引っ張る道具をツールホール』と書いていました

が正しくは『チルホール tirfor』というとの指摘がありました。訂正されていない箇所に

ついてはチルホールと読み替えてください。

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