壺はからっぽ
こヽに一つの壺があります、それは俳句という壺であります。
周囲の人々は、この壺の中に何か入っているのかと思っております。
覗いて見ても解らぬと云ひます。その壺、実はからっぽであります。
それに、人々は何時までも、この空壺から何かつまみだそうとしてゐます、
恰も寶玉が充満しても居るかのように。
俳句の壺は、見て居れば何時までもからっぽであります。
だから、その中へは是非何か入れなければなりません。
なにか入れやうと自由であります、なんでも大抵入ります。
俳句を作るのは、壺の中から壺の中から摘み出すのではなくて、
壺の中へ自分のものを入れるのであります。
俳句という壺はからっぽであります。
こヽに一つの壺があります、それは俳句という壺であります。
周囲の人々は、この壺の中に何か入っているのかと思っております。
覗いて見ても解らぬと云ひます。その壺、実はからっぽであります。
それに、人々は何時までも、この空壺から何かつまみだそうとしてゐます、
恰も寶玉が充満しても居るかのように。
俳句の壺は、見て居れば何時までもからっぽであります。
だから、その中へは是非何か入れなければなりません。
なにか入れやうと自由であります、なんでも大抵入ります。
俳句を作るのは、壺の中から壺の中から摘み出すのではなくて、
壺の中へ自分のものを入れるのであります。
俳句という壺はからっぽであります。