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麦の穂をゆらす風/The Wind That Shakes The Barley

2006-11-16 09:36:09 | 劇場&試写★6以上


2006年 カンヌ最高の賞であるパルムドール賞受賞

現在70歳であるケン・ローチ監督最新作。


ケンローチ作品にはあまり縁がないというか、あまり観ていないから他の作品と
比較したりすることは出来ないけど、世界的に高い評価を受けている名匠。
1969年の『ケス』が有名かな。

一見地味~なタイトルだけどこれは
ジレンマとレジスタンスに身を投じる青年の悲劇を歌ったアイリッシュトラッドの名曲
「麦の穂をゆらす風」からそのまま取ったもの。

イギリスが支配していた時代のアイルランドを描いた作品。

1920年。長きにわたりイギリスの支配を受けてきたアイルランド。
南部の町コークでは、青年デミアンは医師になる夢を捨て、兄テディと共にアイルランド独立を目指す戦いに身を投じる決心をする。
イギリス軍との激しい戦いの末、イギリスとアイルランド両国の間で講和条約が締結された。
しかし完全な独立からは程遠い内容に、次第にアイルランド人同士の間に亀裂が生じ、
ついには内戦へと発展してしまう。
そしてデミアンも兄テディと敵味方に分かれて戦うことになるのだった…。




おすぎがまたCMをやってるらしい   観てなくてよかった~ 
観る前にやたらと「泣けます!」とか、
「観終わった後立ち上がれません!」とか煽られるの、いい加減うんざり 

そんなはりきり宣伝がなくても良い作品は口コミなどでも広がると思うし
泣く、泣かないは問題じゃないのに。


この映画、注目すべきなのは
イギリス人であるケンローチ監督が、
当時の英国国家体制がいかに残酷かを描いていること。


仲間とスポーツを楽しんだだけで、言葉にアイルランドの訛りがあるというだけで、
英国の治安部隊はアイルランド人たちを容赦なく尋問、暴行、逮捕、拷問、家を焼き、処刑にまで至る。



仲間の裏切り、逮捕、脱出、そして小さな希望。
大きな戦争も小さな戦争も関係ない。
人と人が争うという事の醜さ、無意味さ、その悲しみ。。。。。

仲間同士、兄弟でさえも争わなければいけない矛盾、苦悩、絶望。
      
        

何が本当の正義なのか、何を守ればいいのか、

占領地では、今もなお続いている悲劇。
こういう作品を見せられる度に思う、くだらない、人と人の争いは絶える事はないの?
愛する人を失う悲しみを生む争いをいつまで続けるの?
永久に平和な未来はないの?


切なすぎる結末、、、、
自分の意思を貫き通し、愛する人への想いを永遠に閉じ込める。。。



公式サイト
The Wind That Shakes The Barley   
イギリス=アイルランド=ドイツ=イタリア=スペイン   124min
11月18日、シネカノン有楽町/渋谷シネカノン他にてロードショー
  


7/10
淡々としていてひたすら暗いです。
素晴らしい作品ではあると思うけどちょっと長いかなぁ。。。
キリアンマーフィーの演技にとにかく惹きつけられながら観てました☆
キリアンの演技に☆ひとつ追加♪
兄弟の繋がりをもうちょっと描いても良かったような、、、。
ケンローチ監督の、現実を直視して描いた勇気に拍手。
気になっている人にはおすすめ



主演は、10月のトロント映画祭にも現れた、キリアン・マーフィ

ケンローチ監督に「パルムドールは彼の演技あってこそ」と言わしめたらしいけど、まさにその通り
弟役はキリアンマーフィだったからこそ良かったように思える。それくらいハマり役だった☆
本当にアイルランド人だという事でも、特別な思い入れがあったのかも。

ブルーの、そのクールな瞳がコワイ素敵

ダニーボイル監督の『28日後.....』他、


バットマンビギンズ』で悪役


パニックフライト/Red Eye』悪どいテロリスト。


最近は『プルートで朝食を』で美しきおカマちゃん 


最新作は、再びダニーボイル監督と組む、
Sunshine(サンシャイン)で全米公開来年の3月。
(結構前にここにも書いたのだけど日本はまだまだ先ね、、、)
真田広之、ミシェル・ヨー、クリス・エヴァンス共演でも話題


             

キリアン、今後もこの人、かなり注目です





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