我想一個人映画美的blog

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マリー・アントワネット/Marie Antoinette

2007-01-25 15:12:01 | 劇場&試写★4 以下
『ヴァージン・スーサイズ』も『ロスト・イン・トランスレーション』も★5でした。(10段階ね)
もともとソフィア・コッポラ監督作品はそんなに好きってほどじゃなかったし、
フランス、アメリカともに公開後は様々な理由からブーイング、酷評を受けていたし
マリーアントワネットがキルスティンダンストだなんてぜんぜん高貴なイメージないし、、、、
ってことで全く期待してなかったけど
キラキラとした
絢爛豪華なマリーアントワネットの世界
淑女たるもの、観なくてはね
 (笑)

パリのヴェルサイユ宮殿、行ったのは遥か昔の15年くらい前
マリーアントワネットという人物には特に思いいれはない。
ベルサイユのバラも漫画も読んでないしアニメもみてないわたし。

当時は美人といわれていた



 
14歳でフランスに嫁ぎ、18歳で即位。
まだティーンだった無邪気なプリンセスが突然、大国フランスの矢面に立たされる。
決まりごとだらけの宮廷生活、自分に無関心な夫、意地悪な貴族達。
そんなプレッシャーからの反動か買い物三昧、贅沢三昧な日々にどっぷりつかっていくマリーだった、、、、。


これはキルスティン・ダンストのプロモーションビデオですか?


セリフ少なめ、描き方も浅い。どんな人物だったかどんな人生だったかを深く描かずに
表面だけをビジュアル重視で描いた感じ。
耽美派を納得させるにはソフィア監督お気に入りのキルスティンダンストじゃ
私見でいえば最初からダメ。
お手伝いさんに見える、、、、。美しくナイ、、、。
オープニングからもう引き込まれず、面白いと思わせるセリフもない。
ミスマッチとも思える、レディオデプト/ニューオーダー/バウワウワウ
などのロック曲を合わせたのは意表をついててこれはこれで
楽しいとは思うけど、ヴィヴァルディの協奏曲ト長調などのほかにも
もう少しクラッシックを使って欲しかったな。
歴史ものには珍しく、色彩にみちていて"キュートでポップ"カラフル
なのにその楽しさが伝わってこない!!

本人が楽しんでるのを”みせられてる”だけという感覚、、、、
途中からどんどん退屈に、、、



夫、ルイ16世にはソフィア監督のいとこでコッポラ一族の濃い俳優、ジェイソン・シュワルツマン
ニコラスケイジともいとこ。

サエないのよね、この人。(笑)


良かった点をあげるとすれば、
マリーアントワネット生誕250周年の年に撮影ということでフランス政府の全面協力の下、
本物のヴェルサイユ宮殿での撮影が可能になったことで
さすがに本物ならではの、つくりものにはない煌めきがちょっとは感じたかな。

マリーの寝室から、「鏡の間」、「平和の間」、「ヘラクレスの間」、「オランジュリー」、「プチ・トリアノン」など、通常立ち入り禁止になっている部屋での撮影が敢行された。
← ホンモノ一度寝てみたい


お菓子とお花、調度品の色合いは可愛らしくて好き

マノロブラニクの靴の登場シーンはちょっとだけアリ


2/10
(極端に低いけど、、、、)
先にも書いた通りほとんどキルスティンのプロモ?なので、それにハマれるかどうかかなぁ。
音楽のポップな感じと、ヴェルサイユ宮殿本物でロケという視覚的ゴージャスさは
良かった★
でもキレイ、カワイイという監督の好みで作っただけという風の
あまりに内容なさすぎで想像以下でした。
主演がハマっていればもう少し違ったカモ。



 公式サイト
公開中~

ソフィアコッポラ監督作品の音楽センスは好き
「ヴァージン・スーサイズ」の選曲は70年代の曲満載で最高

 「ヴァージン・スーサイズ」 サントラ






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ラスト・キング オブ・スコットランド/The Last King of Scotland

2007-01-25 02:15:07 | 劇場&試写★6以上

鶴瓶じゃないです。主演は、監督業もこなす名俳優、フォレスト・ウィテカー
ウガンダの大統領で独裁者であったイディ・アミンになる!

先頃発表になった
アカデミー賞はじめ、ほとんどの映画賞に主演男優賞でノミネート、
ゴールデングローブ賞含む現在24受賞!!



そういう意味でも、作品そのものよりもフォレストウィテカーの演技が注目されるこの作品。

面白かった!


時は1971年、
地球儀をまわして指さした所へ行くー。
などという軽い気持ちでウガンダへと旅立った若きスコットランド人医師が出会ったのは、想像を絶する指導者だった!!
絶対的君主統制化のウガンダを舞台に、その独裁者の光と影「王」に近づき、
知りすぎてしまった男に迫り来る恐怖と闘いをドキュメンタリータッチで描いたサスペンス・スリラー。


   

実在の人物を描いた作品だけど、ストーリーはノンフィクション。
一見、小難しい感じに思えるけど全くそんなことはなくて
かなり分かりやすく、かなり映画らしい映画に仕上がってる☆
前半は陽気なアミンの人柄がよく表れていて、
こいつけっこういいヤツじゃないの?って思える。
が。
次第にその恐ろしい本性が見えはじめて、、、という過程もすごく面白く見入ってしまった。
テンポもすごく良いし、そのストーリー展開と見せ方が上手くて
時にユーモアも交えながら
グイグイ引き込んでいくので長さを感じさせない。


原作はジャイルズ・フォーデンの「スコットランドの黒い王様」

監督は、ドキュメンタリー作品が多いケヴィン・マクドナルド。
(ミュンヘンオリンピックのテロ事件を題材にした
『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実』で長編デビュー)
脚本は、ヘレン・ミレンがエリザベス女王を演じる『クイーン』で
今年度ゴールデングローブ賞やヴェネチア映画祭で脚本賞受賞、
もうすぐ発表になるアカデミー賞でもノミネートされている ピーター・モーガン。



話の軸となり、ほぼ主演といっていいほどの活躍を見せる青年医師。



誰だっけ?誰だっけ??とずーっと思って見てたら、、、、、


なんと『ナルニア国物語』の半人半獣、タムナスさん=ジェームズ・マカヴォイ
ウガンダに行って医者してました!


フォレストウィテカーばかり評価されてるけど、
この人もなかなかやってくれます
英インディペンデント映画賞の主演男優賞にノミネート、
2006年英アカデミー賞の、ライジング・スター賞を受賞☆

実は今作全くのフィクションでもなくて、
実際にアミンにはスコットランド人の主治医がいたらしい。

イディ・アミンとは
(Idi Amin Dada Oumee, 1923年?- 2003年8月16日)はウガンダの軍人出身の元大統領。
身長2mを超す巨漢で、アフリカのボクシングヘビー級チャンピオンになった事もある。
白人ばかりのウガンダラグビーチーム唯一の黒人選手として活躍し、植民地軍中尉にまで昇進する。
軍参謀総長だった1971年1月に、クーデターでオボテ政権を打倒して政権を掌握。
アドルフ・ヒトラーを尊敬し、1970年代のウガンダに独裁政治を敷いた。
反体制派の国民約30万人(40万人説もあり)を虐殺し、「アフリカで最も血にまみれた独裁者」と称された。ニックネームは「人食い大統領」
1978年、隣国タンザニアに侵攻するも失敗、逆にタンザニア軍に首都のカンパラまで攻め込まれた。
1979年、反体制派のウガンダ民族解放戦線に攻撃されて失脚。
リビア経由でサウジアラビアに亡命した。
2003年8月16日、亡命先のサウジアラビア、ジッダの病院で、多臓器不全による合併症で死去。
一部Wikipediaより抜粋




7/10
この映画、なかなか好き。
難しげに、分かる人は分かるだろう?という雰囲気の『シリアナ』と比べ
(内容は全然関係ないけど)
何となく難しそうな感じがあるのに、娯楽性もありながら
人間の、表面では理解できない恐ろしさを描く。
後半ややツッコミどころが、、、
でも、そういうのを含めても面白い作品。



観た人が読む、ひとことツッコミネタバレ
タムナスさん、こんな大統領の奥さんと寝るのが悪い!!
人の裏切りに対する復讐は怖いのだから。

ラスト近く、あんな拷問をした後、許せない人間をそのまま放っておくか?!
逃げられてもムリもない。。。。
普通はしっかり捕まえておくでしょう。あれだけ護衛の人がいて。
そして、まんまと飛行機に乗れたなんて、、、。でも良かったね逃げられて☆



表向きは人当たりのいい善良な人間が、内に秘めた恐ろしさ。



本物のアミンを見ているかのようだった。と監督はウィテカーを絶賛、
実在の人物を演じるに当たって、ウィテカー自身は
"演技を直接的な物まねにしないこと”に注意をしたという。
そのため、スワヒリ語も学んだ。
彼が何者であったにせよ、実在した人間としてある種の本質を捉えることに心がけたそう。


この作品を観てしまえば、アカデミー賞最優秀男優賞
ディカプリオにとってもらいたくてもきっとこっちだろうなぁ、、、
と実感せざるを得ない。 それくらいハマってました


official site
The Last King of Scotland   2006年 アメリカ=イギリス  123min 
3月10日より ロードショー




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