昨年秋、トロント映画祭で観てきた作品。
フランス語に英語字幕での鑑賞だったから
ちゃんと理解してなかったけど早速初日に観てしっかり内容把握できた~
見どころは、
全世界総勢の18人の有名監督が描く、パリを舞台にした18の恋愛物語
そもそもこの企画、同じくパリを魅力的に描いた『アメリ』のプロデューサー、
クローディー・オサールの呼びかけで始まったという。
監督は、アメリカからコーエン兄弟/ガス・ヴァン・サント/ウェス・クレイヴン/アレクサンダー・ペインなど。
その他、ヴィンチェンゾ・ナタリ(カナダ)/アルフォンソ・キュアロン(メキシコ)
/ウォルター・サレス(ブラジル)/トム・ティクヴァ(ドイツ)
/イサベル・コイシェ(スペイン)/グリンダ・チャーダ(UK)など。
本国フランスからは、オリヴィエ・アサヤス、シルヴァン・ショメなど。
日本からは、諏訪敦彦。
俳優のジェラール・ドパルデューや、ウォン・カーウァイ作品の撮影監督で知られるクリストファー・ドイルも監督で参加。と、
とにかく凄いメンバーが撮っている作品が次々登場する120分!
ハッキリ言ってこれだけ揃えばつまらないのもある
たった5分という制約の中で、起承転結がないものや
オチがなくて、だから、、、、、?って感じなのも正直ある。
それでも、中には共感、共鳴出来るものがあったりして
日常の"愛"が綴られた短編集に満足出来ちゃうはず
そしてキャストも沢山の俳優たちが参加☆
今回は前回のレビューとは別に、全部の作品についてちょっとづつ書いてみようかな
紹介は順不同です。
『ファーゴ』『ビッグリボウスキ』などの
コーエン兄弟監督作品/スティーブブシェミ主演
『チェイルリー』
チュイルリーのメトロ駅のホーム。
観光客の男と、反対側のホームにいたフランス人カップルのやりとり。
コーエン兄弟らしさの溢れる、ユーモアたっぷりの作品♪
これ、大好きブシェミ最高
ファンは必見です!!
『ラン・ローラ・ラン』
現在公開中の『パフューム ある人殺しの物語』など
今注目のトム・ティクヴァ監督/ナタリーポートマン出演
『フォブール・サン・ドニ』
盲目の男の子との、運命の恋。
膨大なカット数でスピード感のある映像が印象的。
って前にも書いたな★
この監督、今後も注目したい!
『CUBE』『ナッシング』
ヴィンチェンゾナタリ監督作品/イライジャウッド主演
『マドレーヌ界隈』
ドラキュラ娘と人間の男のコの一目惚れの恋。
一点の赤い血の色が『シンシティ』っぽい雰囲気。
『天国の口、終わりの楽園』『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
『トゥモローワールド』の
アルフォンソ・キュアロン監督作品/ニックノルティ&リュデヴィーヌサニエ。
『モンソー公園』
今回もノーカットの長まわしが特徴の作品。
内容は、、、わたしはいまいち。。。かな?
『ヴェルヴィルランデヴー』
のシルヴァン・ショメ監督が実写作品!
『エッフェル塔』
パントマイムピエロの恋物語。そしてそれを語る少年(息子)
なんともユーモアたっぷりで微笑ましくて、、、、可愛らしい作品。
『アメリ』に出演したヨランダ・モロー主演。
ヴェルヴィル~で出てきたデカバッグがココでも登場
『サイドウェイ』『アバウトシュミット』の
アレクサンダーペイン監督作品
『14区』
やっと日本語で見られてちゃんと理解できてすごく満足!
やっぱりトリであるこれが一番好き
ステキなお話
諏訪敦彦監督作品/ジュリエットビノシュ/ウィレムデフォー主演
『ヴィクトワール広場』
愛する息子の死を未だに受け入れられない母親が
ある者の導きでいっときの至福の再会を果たす
『スクリーム』シリーズなどホラーお得意の
ウェス・クレイヴン監督作品
偽ジュードロウ(みたいな例の人)出演☆
『ペール・ラシェーズ墓地』
意外にも、ホラーではない
オスカーワイルドの墓前で繰り広げられる二人のカップルの恋の行方。
俳優、ジェラール・ドパルデュー&フレデリック・オーピュルタン監督作品
/ジーナローランズ主演
『カルチェラタン』
離婚した夫婦のバーでのやりとり。ユーモアの効いた、大人の会話
ドパルデュー自身もバーテンとして参加。
『グッドウィルハンティング』『誘う女』『エレファント』などの
ガス・ヴァン・サント監督作品★
/ギャスパーウリエル/イライアスマッコネル競演
『マレ地区』
この作品、きちんと日本語字幕で観て理解できた~。
たまたま居合わせた二人の男。運命?同性愛?それとも、、、、、単なる好奇心??
相手が何も通じていなかったというところが面白い。
載せきれないけど、
このほかにも、、、、、。
リチャード・ラグラヴェネーズ
『ピガール』
香港映画の撮影監督、クリストファー・ドイルも監督作品
『シュワジー門』
コレ、意味不明で一番面白くない 舞台はチャイナタウン。
ひとつだけ浮いてるカンジ、、、、
プリュノ・ポダリデス監督
『モンマルトル』
駐車場を見つけるのも困難なパリの街。そこでみつけた出会い。
トップバッターがこれとは、、、、
なんとも引き付けない作品を最初にもってきちゃったよー
グランダ・チャーダ
『セーヌ河岸』
様々な宗教を持つ人が暮らす。そこで芽生えたほのかな恋
『セントラルステーション』『モーターサイクルダイアリー』のウォルター・サレスと
『そしてひと粒のひかり』のダニエラ・トマス共同監督作品。
『16区から離れて』
ベビーシッターの女の子の話。
これは、、、、内容ない
オリヴィエ・アサイヤス
『デ・ザンファン・ルージュ地区』
マギーギレンホール主演。ヤクにハマる女優と男のすれ違い。
どうでもいい感じ。。。
オリバー・シュミッツ
『お祭り広場』
南アフリカ出身の監督が描く、黒人の男女の運命の出会い。
なかなかステキだったぁ~
『死ぬまでにしたい10のこと』『あなたになら言える秘密のこと』で
注目される女性監督
イサベル・コイシェ作品★
『バスティーユ』
別れを切り出した夫、不治の病を告げる妻。。。。。
夫婦の切ない物語
赤いトレンチを追う夫、、、、ラストが印象的。
これも良かったなぁー。画像探したけどない。。。。
フランス版ポスターになってます。
そんなワケですごーい数の人が参加したこの作品、
先に書いたように良かったものもあればいまいちなのも当然あるけど
全部がそれぞれパリを感じることの出来るすてきな短編たち
エンディングテーマソングもステキ
ジェーンバーキンと共演経験を持つカナダのシンガー、ファイストの曲「La meme Histoire」
こちらアメリカ版ポスター
公式サイト
PARIS JE T'AIME 2006年 120min
シャンテシネ、恵比寿ガーデンシネマ、新宿武蔵野館にて公開中~
その他順次、ロードショー。
☆10のもあるし低いのもあるけどトータルでの評価は
8/10
それぞれの監督を知っていればいるほど、
この監督がこういうのを撮ったのね、という見方が出来て
ますます面白いと思う。
知らなくても、豪華キャスト陣が次々登場するので楽しいんじゃないかな?
退屈な話があっても5~6分で次のにかわるしね(笑)
トロント映画祭で観た1度目鑑賞レビュー
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