今年のアカデミー賞外国語映画賞を受賞したドイツ映画
先月から日本公開されていて、ずっと観たいと思ってたけどやっと観てきた♪
ほとんど前知識なく観たんだけど 評判通り、良い作品でした
時は1989年のベルリンの壁崩壊少し以前。
共和党主義体制を確立していた旧東ドイツでその支配の中枢を握ってたとされる
国家保安省(通称、シュタージ)。
壁の崩壊から17年経った今、当時の状況が徐々に明かされていったようで、
この作品を監督/脚本を手掛けたフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(長い!)
は初監督にして取材やリサーチに4年かけて、その史上最大の秘密組織ともいわれる
シュタージュの内幕を描いた作品(暴いた、まではいかない)
弱冠33歳というこの新人監督、脚本も良かったし素晴らしい
今後も注目。
そして主人公、シュタージ局員 ヴィースラー。
どこかで見たとずーっと気になってたら大好きなミヒャエルハネケ作品の常連で
1997年の強烈な作品『ファニーゲーム』(すごすぎてレビュー書くにも未だ至らず★)
のお父さん!
ウルリッヒ・ミューエだった。
この人がまた雰囲気すごくあっていて良かったなぁ。。。。
こういう映画で明るいはずもないけど
全体的なトーンがかなり暗いので初めあまり引き込まれずに眠いな、、、
ってちょっと思ってたんだけど、徐々にどんどん引き込まれてる自分がいた、、、、。
この時代のこの国家体制、やり方も酷いと怒りを覚えるのと同時に
盗聴していながら、ひとつのカップルにあらゆる面で影響を受けていくヴィースラー。
視覚によって得るもの。。。。。
知らなかった世界が広がって、、、、、。
ラストへの展開はその瞬間瞬間にけっこう読めてしまうけど
そんなことは関係なくすごく素敵なストーリーでした。
人間味がよく表れてて、心理描写がよく描けているせいで観るものに訴えかける。
人間って、根本的な部分は簡単には変わるものじゃないとは思うけど、
何かをきっかけに、変わることはできる。
それはどんなことがきっかけだったとしても、、、、、。
公式サイト
Das Leben Der Anderen 2006年 ドイツ 138min
渋谷シネマライズほか、公開中~
8/10
半ばくらいですっかりこの作品に対する思いがかわった
終わり良ければ全てよし!じゃないけど、ラストがすごく良かった
あ、そうそう 音楽、いいなぁーと思ったらさすが、
ガブリエルヤード(最近はガブリエルヤレドっていうのね。)
タイトルにもなってる『善き人のソナタ』も癒されるような素敵な曲でした。
観る価値ありの1本☆
07年アカデミー外国語映画賞ドイツ代表で受賞/ローラ賞(ドイツ映画賞)7部門受賞/
バヴァリアン映画祭4部門受賞/ミュンヘン映画祭ベルンハルト・ヴィッキ映画賞受賞/
ロカルノ国際映画祭観客賞受賞他、国際映画繁多数出品
ヨーロッパ映画祭にて最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀脚本賞受賞
第79回米アカデミー賞 外国語映画賞受賞
ちなみに、、、、2006年のアカデミー賞外国語映画賞受賞作品、
『ツォツィ』はやっと日本でも来月14日から公開!
これ、2005年のトロント映画祭観客賞を受賞していてずっと気になってたの。
絶対観るぞぉー
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