いよいよ来月28日公開になる『バベル』の監督、
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの長編デビュー作!!
ガエル(ガエル・ガルシア・ベルナル)くんが出演しているのでDVDを持ってたんだけど
『バベル』公開記念ということでこのたび改めて観てみることに、、、、。
1999年のメキシコ映画。 原題『AMORES PERROS』は英語では『Dog Lovers』
邦題に置き換えると『愛すべき犬たち』『犬のような愛し方』といったものらしい。
デビュー作にしてカンヌ国際映画祭評論家週間グランプリを受賞、
東京国際映画祭コンペティション部門グランプリ、監督賞のダブル受賞。
アカデミー賞&ゴールデングローブ賞最優秀外国語映画賞ダブルノミネート。
という快挙を成し遂げた作品
初めて観た時のわたしの感想は、タランティーノっぽい構成だなってこと。
この映画、3人のメイン人物を主軸に3つのオムニバス形式。
ひとつの事件で3人が交差する。。。。。
時間軸の入れ替えもあって過去の出来事が先に描かれ、先に見せたシーンが
後のストーリーに繋がるというもの。
近年においては特に珍しくもないけど、、、。
1つ目はガエル演じる弟と
スーパーのバイトをしながら強盗を続ける兄。
いつも兄に暴力をふるわれている兄嫁を好きになり、
自滅的に愛を求めていく弟、オクタビオ。
愛犬を闘犬とし闘わせ、荒稼ぎ。兄嫁との逃亡計画を練るのだが、、、、。
この頃から顔はあまり変わってない濃~いガエルくん
ガエルくん、このワンシーンのために坊主にしちゃって、役者魂みせてます☆
2つ目はその弟の事故に巻き込まれ、
羨望のトップモデルから一転、奈落の底に落ちてしまった女性。
妻子のいる男性と同棲し何もかもがうまくいくかと思われた矢先のことだった。
事故現場に居合わせ、大破した車から瀕死の黒い犬を助け出す髭もじゃ男(殺し屋)。
それまでちょこちょこ現れた謎の男のエピソードが3つ目。
登場人物たちは、みんな犬を愛している。
犬が無惨に殺されるシーンもあって、犬好きの人が観ると辛い部分も、、、
そしてそれぞれ、皮肉な結末を生む。
7/10
斬新さがあるわけでもないし、
先に、似てると書いたタランティーノ作品ような遊び心のある映画とは全く違うけど
この映画の良さはリアリティ。
普通の人間が犯してしまう、愛ゆえの罪と、
責任もないのに偶然それに巻き込まれてしまい運命が一転してしまう怖さと非条理。
心の深い悲しみを描き出す。
同じくイニャリトゥ監督の『21グラム』よりもこちらの方がわたしは好きだな。
でもちょっと長すぎるのが難点かな?
ラストのハッキリしない部分は好みにわかれるところ。
アモーレス ペロス DVD
Amores Perros 1999年 メキシコ 153min
脚本家のギジュエル・モアリアガは、トミーリージョーンズ初監督作品、
『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』
も手掛ける。
『バベル』は4月28日公開
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