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「彼女を見ればわかること」「美しい人」など、女性たちの心情を鋭く捉えるロドリゴ・ガルシア監督作。
製作には、「バベル」などのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。
ナオミ・ワッツ主演、母と娘の物語。
好きな映画は?と聞かれて、「風と共に去りぬ」やタランティーノの他に真っ先に挙げるのが、ベッド・ミドラーの「ステラ」
母と娘を描いたストーリーにめっぽう弱くて大好き。
本作、ちょうど先日の旅行の機内で半分ちょっとまで観てて残りが気になってたの。
日本では、ラテンビート映画祭で上映し、来年1月公開が決定。
ちょっとだけ早く、試写にて鑑賞。
まぁどんな映画もなんだけど、あまり内容知らずに観たほうがいいから
さらっとどんな映画かと、感想だけ。
14歳の若さで妊娠した事で、生まれた子供を手放し、母親の介護をしながら働く日々。
人に愛される事、理解し合うことも忘れ、少しとんがって生きてきたカレン。
アネット・ベニング。
弁護士として素晴らしいキャリアは持つけれど、孤児で育ち、それまで孤独に独りで頑張ってきて、親の愛情、本当の愛を知らずに生きて来たエリザベスに、ナオミ・ワッツ。
後半、実際の妊婦姿で出演。
心の底ではずっと想いながらも、お互い探すこともなく37年間会えずにいた二人。
一人の男性との出逢いで心が開けていき、娘を探す決心をする母親。
一方で、突然の妊娠がきっかけで、エリザベスはずっと閉ざしてきた母への思いを募らせていき…
母親介護で手一杯の日々に愛されることを忘れたひと。
両親の愛情も知らず、知り合った男性とも心から愛する事なく惰性で関係を持つひと。
こどもが欲しくても出来ず、養子をむかえる決心をするひと。
早過ぎた出産で、子供を手放すことをきめたひと。
そんな娘を励まし、見守るひと。
夫と別れ、女手ひとつ、娘を連れながら働くひと。
新しく生まれてきた いのち。
沢山の母と娘の関係が、ひとつのタペストリーのように織られて出来た、それぞれの想いの詰まった映画
14歳のときに身ごもった過去をもつカレンは、母の介護に追われながらも手放した娘のことを忘れられずにいた。
その娘エリザベスは、母の顔も知らずに孤独な日々を過ごしていた。
しかし、エリザベスは突然の妊娠をきっかけに、まだ見ぬ母への思いを募らせていく。
7/10(77点)
この日、上映前のトークでLilicoさんが「最後にはハンカチ必要ですよ!」なんていっても
泣くとは思わなかったんだけど、、、、
最後の方のセリフにはぐっときちゃって泣けました久々に劇場で。
初めのほうは、機内で観たサミュエルとナオミがエッチ、、、、、なんてそこ話題にしたくなるような
ちょっと、ぐぇ~ っとなるような展開で
隣の新婚の男性を挑発しちゃったり、よほど愛に飢えた女なのね、、、、というのを印象づけるナオミ。
サミュエルも最初から、ボスと部下が親しくなるには二人で、、、みたいな感じで食事しちゃったり おぃおぃ
妻とは別れて今は独身とはいえ、「のめりこむのが怖い」なんて
これまであまりみない珍しいラブシーンに内心、ワクワクどきどき (笑)
母親カレンのほうでは、過去の男として とっつあん坊やで悪役も多いデヴィッド・モースが
これまたハダカでちょこっと登場~(みたくないし)
最初は、どうしても子供が欲しい黒人カップルの妻に感情は持っていかれた。
もうすぐ生まれてくる自分の子を養子に出すため、数組の夫婦と面談して
まるで子供を提供する側の方が、産めなくてもらう(育てる)側より階級が下かのように
偉そうな態度をとるのがほんとに感じ悪い。
こんな人の子をもらうのやめなよって言いたくなるけど、順番待ちしてやっと
ってくらいだから我慢しなきゃいけないものなのかあまり気にせずに二人、意気投合。
カレンについては、せっかくいいよって来てくれた会社の同僚にもそっけない
酷い態度をとって よくあの男性に呆れられずについてきてくれたなって。
この人との出逢いが、カレンのすべてを変えた。
途中から、人格変わり過ぎじゃない?ってくらい変わる。
家政婦の娘ちゃんのことも、なぜかあんなに毛嫌いしてたのに急にすごい優しくなったりして。
愛の力はこんなにも大きく、偉大
全ては順調にいくかと思いきや、の悲劇が。
二人は会って、ハッピーエンドかと思ったらそうじゃないところが本作の素晴らしいところ。
そしてエリザベスの相手が黒人だったことも色々な伏線。
いくつかの偶然が重なり、それぞれの運命は交差して、、、、、
それにしても身寄りがなくなった赤ちゃん。
サミュエルが再登場して妊娠のことは知ってたのに、その後のことを聞きつけて何も言ってこなかったのかな。
そこは置いといても
カレンの言葉に涙が出た。知らずにいれば、ずっと幸せでいられた。
それでもそれを乗り越える ひとつのいのちとメッセージがあるから。
本当の親子でも、血は繋がってる。
血は繋がっていなくても、母親が娘に想う愛は同じ。
肌のいろなんて関係ない。
悲しみを希望へと繋げる あたたかいシーン、ラストは素敵だった
母と娘のストーリーだけど、是非男性にも観てもらいたい作品
母娘で観るのもオススメ
わたしも母に前売券でも贈って観てもらおう~。
公式サイト
MOTHER AND CHILD 2009年 126min
2011年1月15日よりBunkamura ル・シネマほか順次ロードショー
第26回インディペンデント・スピリット・アワードで助演女優賞にノミネートされた他、サミュエル・L・ジャクソンも助演男優賞にノミネート。
ドーヴィル・アメリカ映画祭のグランプリ受賞。
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